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デンマーク式!エネルギーアイランド構想

このコラムはDANSKでの連載を修正・転記しています。

デンマークのエネルギー政策実現の要となる、エネルギーアイランド構想について、今日(デンマーク時間2021年2月4日)記者会見が開かれました。

エネルギーアイランド構想
https://www.dr.dk/nyheder/viden/klima/det-stoerste-anlaegsprojekt-nogensinde-kunstig-oe-i-nordsoeen-skal-levere-stroem?fbclid=IwAR1ZIrVbGJutzF4_In4NhYVRNRwur3E32w3Slc6AG3oRU_K-tKf617NfQpA


デンマークのエネルギー政策は、

2030年までに、二酸化炭素の排出量を1990年比で70%削減する
2050年までに、完全に化石燃料から脱却しCO2ニュートラルな国になる

ということが、気候法に明記されています。

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これを実現することで、パリ協定での合意事項である、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求することが可能になる、ということに基づいています。


このプロジェクトは、北海の80km沖に人工島をつくり、200基の巨大洋上風力発電機から、300万世帯分の電力を供給できるだけの発電をするというもの。この人工島は近隣諸国ともネットワークで接続。ここでつくられるグリーン電力を利用して、トラックや航空機、船舶などで使われる燃料を生産することを想定しています。

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このプロジェクトの総予算は2100億デンマーク・クローネ(約3兆5666億円)とこれまでで最大の建設事業になる見通しで、2030年の完成を目指していますが、通常でいけば2033年くらいまではかかるプロジェクトであるため、2030年の二酸化炭素排出削減目標の法律を守るために急ピッチで進められます。

文責:ニールセン北村朋子

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