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ネガティブ感情を味方につけよう!〜「メンタルが弱いが一瞬で変わる本」まとめ〜

はじめに



大学で「感情」について勉強していた時に、
以下のような考え方がありました

人の感情は原始時代以前から進化していない。それは、感情が生きる上で必要であり、手助けをしてくれるものだからだ。

進化心理学

私はこの考えに深く感銘を受け、感情研究を行っていました。

この本では、ストレスで視覚障害を持った著者が実の姉を自死でなくしてしまいます。そして、その理由を求めてこころの領域を探求し、メンタルの弱さについて学んだ内容が書かれています。


読んでいてとても勉強されているのが伝わってきました。また、実体験も含まれていて納得できる箇所がたくさんありました。印象に残った内容について挙げていきたいと思います。


一番伝えたかったことは?


この本では、ネガティブな感情を受け入れてそれを行動の原動力にしていこうということが一貫して書かれています。


メンタルが弱いってどういうこと?


本来メンタルが弱いという概念は存在しない。弱っている状態とそうでない状態があると解釈できると書かれています。

不安の意味は?

不安は、これからやってくる事柄に準備して備えるための感情で、行動を変えましょうという警告です。

それを否定して何もしないのは、より不安を助長することになるとありました。

いっぽうで、いくら準備しても不安がゼロになることはないので、準備を終えたら不安があることを否定せず、そのまま乗り切ろうとも書かれています。


劣等感をなくすには?

劣等感のもとには「必要とされていない」という役割を見いだせない事実が存在します。それを感じたときは、これから必要とされる存在になれるように、何かしら行動を起こしていくと劣等感が緩和されていくとありました。


心に残った一文


メンタルの問題はすべて環境の変化によって生まれます。そしてそれは自身の行動によってのみ解決することができるものです。


という一文が心に残りました。ささいな環境の変化にも心が揺れ動く体質なので、それを行動することで解決しようとすることは全て自己責任と言われているようで厳しくもあります。でも、解決方法を提示してもらうと分かりやすいなと思いました。


ここでいう「行動に起こす」の前には、「ちゃんとネガティブな気持ちを感じきって」それを行動の原動力にするということも含まれます。


まとめ


他にも「怒り」との付き合い方や「人間関係」の築き方など、よく悩まされる事柄についても書かれていて、どこを読んでもうなずきの連続でした。

「メンタルが弱い」という言葉はいわれると落ち込むし、逆に言い訳にもなるなと思います。そこを、風邪をひいて体が弱っているのと同じように「メンタルが弱っている状態」だと捉えて、それを受け入れたり、弱りにくくしていく行動が大事であることが分かりました。

4月になって、いつも以上に気持ちが上下して体調が定まりにくい毎日ですが、こころの変化と協力して寄り添い、現実を乗り越えて行きたいなと思いました。


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