好きな映画を語りたい 第四回 天使にラブ・ソングを…
こんにちは、こんばんは、初めまして。ダンカと申します。
普段はもすら屋という個人サークルでクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いています。
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好きな映画を語りたい 第四回は1992年公開『天使にラブ・ソングを…』です。この映画は私が小さい頃から繰り返し見ている映画のうちの一つで、大・大・大好きなミュージカル映画です!
「Hail Holy Queen」を歌うシーンが一時期ネットミームになって替え歌が流行っていましたが、あそこだけしか知らないのは勿体ない!今回は『天使にラブ・ソングを…』の魅力をどうしても伝えたく、がっつり語らせていただきたいと思います。
ネタバレを含む部分は注意喚起を途中で入れるので、まだ映画を見ていない人もよかったら途中まで読んでいただき、そして気になったらぜひ映画を見てください!
概要(ネタバレなし)
『天使にラブ・ソングを…』(原題: Sister Act)は1992年に公開されたアメリカのコメディ映画です。
監督はエミール・アルドリーノ、音楽はマーク・シャイマン、主演はウーピー・ゴールドバーグ、助演はマギー・スミスです。
まずこのタイトルから語らせていただきましょう。原題: Sister Actは直訳すると「シスターのフリ」。とてもシンプルな名前ですね。しかし日本でタイトルをつけられるにあたり、『天使にラブ・ソングを…』に変更されました。このセンス……脱帽です。原題から変更して良くなった例の一番上に来るのではないかと私は思っています。あとは『リメンバー・ミー』もナイス邦題でしたね。
ちなみに原題の「Sister Act」を引き継ぐ形で、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』というミュージカルも2006年から公演がされています。
こちらは映画とストーリーが少し異なり、音楽もあのアラン・メンケンが作曲を担当しています。ディズニー映画で多くの作品を手掛けて来た彼ですね。こちらも曲が本当に良くて……。私も以前劇場に見に行ったのですが、森公美子さんが演じる主人公デロリスが本当に素敵で、涙を流して感動しました。また機会があったら見に行きたいな……おすすめです。
もうすでにたくさん言いたいことがあるのですが、スタッフ・キャストの紹介に戻ります。
監督のエミール・アルドリーノは『天使にラブ・ソングを…』が代表作なのですが、非常に残念なことに公開された翌年の1993年に亡くなられています。そのため続編の『天使にラブ・ソングを2』ではビル・デューク監督と交代しています。『天使にラブ・ソングを2』も本当に好きなんですよ……無印しか見ていない方に見て欲しいです。
音楽のマーク・シャイマンは多くの映画音楽を手掛けていますが、ミュージカル『ヘアスプレー』でトニー賞とグラミー賞を受賞しています。特にトニー賞はノミネート・受賞ともに多くの部門で挙げられ、大きな成功を収めています。
主演のウーピー・ゴールドバーグは『ゴースト/ニューヨークの幻』での演技でアカデミー助演女優賞を受賞し、その後『天使にラブ・ソングを…』でその人気を強固なものにしました。
そういえば最近ウーピー・ゴールドバーグが『天使にラブ・ソングを3』の企画は今も進行中とインタビューで答えたという情報がありましたね!続編があるのだとしたらとても楽しみです!
助演のマギー・スミスは『ハリー・ポッターシリーズ』でミネルバ・マクゴナガル先生を演じているので有名ですよね。いつも厳しくも本当は優しい先生役をされている気がします。私の大好きな女優さんです。こういう年の取り方をしたい。
さて、すでにもう概要だけでかなり語れるのですがこの辺りにして……この先はネタバレありで『天使にラブ・ソングを…』の魅力を語って行きましょう。レッツゴー!
本編(ネタバレあり)
ここからネタバレを含みますので、まったく知らない状態で映画を視聴したい人は気を付けてください!
それでは行きましょう~!
前半:売れない歌手デロリス、シスターになり寂れた修道院に奇跡を起こす
物語の始まりはマフィアの愛人が人を殺しているのを見てしまい警察に駆け込む……という文章だけ見るとかなりシリアスな雰囲気なのですが、派手なシンガーの恰好でカジノクラブ内を走り回り、おバカな二人の部下を避けて逃げ出すシーンは曲も相俟って楽しくて楽しくて……コメディ映画として素晴らしい演出です。しかもこれが後半に繋がって来るのですから余計に憎い。悪役の手下はこれくらいのお間抜け具合がいいですよね。
修道院に入れられたデロリスは案外うまくやるのか……?と思いきや、やはりボロが出てしまうしつまらない教会の仕事・質素な生活に飽き飽きして早くここから出してと言い出す始末。でも純粋なシスターたちが彼女を歓迎し、興味を持つことで少し表情が安らいできます。
そんなときに聖歌隊に入るよう言われ、あのヘッタクソな聖歌隊に……?と嫌な顔をするのですが、指導を任された途端デロリスの才能が発揮。彼女は売れないシンガーだったけれど、音楽への情熱や才能は本当にすごい物なんですよね。編曲もデロリスがやっていたと冒頭にちょっとした会話で入れているのも伏線回収が上手くて痺れます。
そしてあの有名な「Hail Holy Queen」のシーンへ!
私も大好きな曲です。あの聖歌らしい美しいハーモニーでしずしずと始まってからのピアノ!クラップ!アカペラ!最高~~~~!!!!!
めちゃめちゃテンションが上がりますよね。街のギャルたちもそりゃ入って来ちゃう。私もそんなミサ行きたい。引っ込み思案で声の小さかったシスター・メアリー・ロバートがだんだん自信を持ってノリノリになっていくのも良いし、いつも笑顔のシスター・メアリー・パトリックの伸びやかな高音が映える映える。名前は着いていないのですが左上のほうにいるおばあちゃんも大好きです。ピアノのおばあちゃんも大好き。おばあちゃんが可愛くて大好きになる映画です。
このシーン、もうこれだけでエンディングに入ってもいいくらいなのに全然中盤なんですよね。まだ半分ある?嬉しすぎる……
オタクが出てしまいました。でもここまでしか知らない人がきっと多いと思うので、ちゃんと通しで見て欲しいよ~~~~~!!!!!
後半:ローマ法王の前でコンサート!?しかしデロリスに危険が迫る……!
順調に賑わっていく修道院に、厳格な修道院長は身を引こうとします。ここでデロリスを虐めるとかシスターたちに言うことを聞かせるのではなく自分が離れようとするその心、本当に美しいですよね……大好きです。
しかもデロリスが攫われてクラブに連れて行かれたと知ると「彼女を助けに行きましょう!」というシスターたちに反対するどころか一緒に着いて行ってヘリの運転手に遠回りな脅迫までしてくれるんですよね!優しすぎる……!デロリスに厳しくしていたのも彼女の優しさだったのだと確信できます。本当にいい人だ……。あとこのヘリの運転手に交渉(?)するシーン大好きです。皆で神に祈りながら的確にヘリの運転手を追い詰めていく(笑)。シスターの立場を守りつつ上手に立ち回っていて最高です。
そしてクラブに到着。はしゃぐシスターたち可愛い。おばあちゃんスロット打ってるし。同時にデロリスは身も心もシスターとして振る舞うことで窮地を脱し、最初の手下から逃げるシーンの再来になります。演出が嬉しい~!
クラブがシスターだらけになって見失うシーンも大好きです。わちゃわちゃするシスターたちに翻弄されるヴィンスと手下達。こういうコメディシーンは非常に好みですね。それもメインメンバーだいたいおばあちゃん。おばあちゃん可愛い。
最終的にデロリスはサウザー警部補に助けられますが、全てはデロリスが素敵なシスター達と交流し、お互いに良い影響を与え合ったおかげだと思います。出会いには全て意味があり、神は見ているんですねえ……。
コンサートで大団円で〆るところも大好きです。皆の成長が見えて、院長とも和解してよかった……!毎回涙ぐんでしまいます。この曲も大好き!みんな「I Will Follow Him」聞いてください。
最後に
もうこんなに語ってしまいました。
悪い奴はストレートに悪く、手下はおバカでかわいく、良い人はずっと善良で優しく、おばあちゃんたちが大活躍し、音楽は世界を救う!凄くすっきりしていて気分の良くなる映画で大好きです。音楽ってやっぱりいいな~!私も歌いたくなりました。
いつまでも大好きな『天使にラブ・ソングを…』
ぜひまだ見ていない人には見ていただき、見たことある人には見返して欲しいです。
そして『天使にラブ・ソングを2』の「Oh Happy Day」もすごくいいんですよ~!できれば2の方も語りたい。おすすめです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次回の映画語りは1994年公開『マスク』の予定です!
変更の可能性もありますがお楽しみに!では!
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