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唯一無二の弟
発達障がいと二次障がいである双極性障がいとどうお付き合いすれば、健康に、生計も立てて暮らしていけるのか、昨年はそのことを悩む一年でした。
結果的に、現時点ではあまり書けませんが、障害年金の目処がだいぶ明らかになり、自分自身も仕事を始められる所まで復帰し(私事ですが内定をいただきました)、なんとかなるだろうという状況に辿り着きました。とは言え、このあちらこちらに爆弾を抱えている自分が将来的にどうなるのか、一人で自立した生活が続けられるのか、やはり不安です。
そんな時によぎる顔は、父でもなく母でもなく姉の顔です。なぜなら、もし両親の老後以降に私が困った事態に陥った場合、頼る相手は姉しかいないと思われるからです。ただし、姉にも家庭があるので、弟の私が厄介者になるのは私自身も本意ではありません。
親のスネをかじるならともかく、姉には迷惑をかけたくない、という思いが私の治療への思いを高めています。
そんな姉は、私がトラブルで苦しんでいた時(3年前)に、
ダニエル(私)は唯一無二の弟だからと言って焼肉屋でたらふく美味しいものを食べさせてくれて励ましてくれました。
昔から、異性の兄弟にしてはよくサシでご飯に行く方だと思います。居酒屋にも焼肉屋にも、姉の奢りで何度か行きました。
さすが、私の姉だけあって親分肌だといいますか、いつも豪快に振る舞ってくれます。
思えば、いつもいつも私を守ってくれる人でした。私が5歳くらいで姉が9歳くらいの時に、姉が親に向けて書いた手紙には
「いつも弟のダニエル(私)がパパ・ママを困らせてしまってごめんなさい」
というようなことが書かれていました。どうやら、姉は9歳の時には弟の面倒を見るのは自分の責任で担当だと認識していたそうです。
姉は特別支援学校の教員をしていますが、その特別支援学校の資格をとったり、勤務したりすることを志した一因は弟である私の存在なようです。
たかだか4年なのですが、それでも姉は先に生まれたからといっていつも私を支え続けてくれています。もう姉に楽させてあげたいですし、そうしなきゃと思います。
余談ですが、姉は私と顔がそっくりだそうです。特に幼い頃は、男女が違うだけで同じ顔だと言われていたそうです。
やっぱり、姉の言う通り、私は唯一無二の弟で、姉は唯一無二の姉なわけですね。
姉と老後の時代がきても、唯一無二の弟とか言って笑って話せてたら私は幸せです。