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なぜnoteを書き始めたのか〜臨床心理士の思惑

こんにちは、オマメと申します。
関東で臨床心理士(公認心理師)をしています。

自分がnoteで記事を書き始めた理由についてきちんと説明していなかったので、ここに纏めておくことにしました。

心理士として発信する理由


私がnoteを始めた理由は、主に以下の3つです。

①言葉の鍛錬のため
②臨床心理学の前向きな力も広めるため
③いち心理士が普段なにを考えているか公開するため

それぞれ説明していきます。


①言葉の鍛錬のため


まず、心理士は言葉を道具にするお仕事であり、もともと自分が言葉が好きだったこともあり、個人的に言葉を磨いていきたい欲求があります。
心理面接の逐語を起こしたり面接経過を纏める作業も好きなのですが、自分の個人的な気持ちを言語化したり手紙を書くことも好きで、言葉を使う機会は多いです。子供の頃の自分と比べれば言語化の力はあがったと思うのですが、言葉は使う中で磨かれていくという実感があり、また、言葉磨きには天井がないと感じます。

私は社会人になってから読書にハマったのですが(それまで本はあまり読まず、人からの話で知識を得る人間でした)、人の個性が滲んだ文章に触れる様になると、自分も誰かが読んで魅力を感じる文章が書けるようになれたらいいな…と思う様になりました。

話すだけでなく、書く言葉の力もつけてみたい。
それでnoteの記事を書いてみることにしました。
自分の為に起こす逐語やパーソナルな手紙とは異なり、不特定多数の他者に読まれる(受け取られる)ことを想定して書ける力もつけてみたいと思ったのです。

②臨床心理学の前向きな力も広めるため


2つ目に、私は、臨床心理学の知見が精神的に参った時だけでなく、普段の日常を味わい深くするのにも役に立つと感じる時があります。

最近は本屋に臨床心理学やカウンセリング関連の書籍も増えてきた印象ですが、うつ病などの精神疾患や発達障害などを中心に、基本的には精神的不調の際に役立つ知識が紹介されているのではないかと思います。
マイナスをゼロにする方が優先度が高いのでそれで全く問題ないと思うんですが、noteのようにカジュアルな場だからこそ、”臨床心理学って、心が健康な時にも結構いいよ”という、前向きな部分も紹介していけないだろうかと考えました。

臨床的な視点をもっていることで生活の何気ない瞬間や人生全体が味わい深くなることがあり、マイナスをゼロに近づける知見とともに、ゼロからプラスに役立つような知見も広められないかな、と思ったのです。
ちょっとした下心ですが、健康な状態の人にも臨床心理学に興味を持って欲しいと思っていて、幸不幸の両側面を理解できる人が増えていけば、それが社会全体のメンタルヘルスにも役立つのではないかと思っています。

③いち心理士が普段なにを考えているか公開するため


最後に、前回の記事でも書いたのですが、私は心理士になる前、「心理士の人って頭の中でなに考えてるか分からなくて怖い」と思っていました。
(▼前回の記事はこちらから)

厳密には心理士になってすぐの頃も、自身より臨床歴の長い先輩心理士と話す時は怖かったです。
知らない心の知識で勝手に分析される怖さがあったのですが、当時、もし誰か心理士の脳内を1サンプルでも覗き見られる機会があれば、過度な警戒心や強迫的な不安は抱かずに済んだかもしれないと思います。

そういう不透明なところに生じる不安にも意味はあると思うのですが、私個人は、心理士もクライエントと同じ様に感動したり傷ついたりする心を持った人間であり、存在としてはお互いに対等な中で専門性を扱っているのだと、そういう真実に近いことを発信してみたいと感じました。

もちろん、守秘義務に触れることは書けないし、書かないし、書きたいとも思わないのですが、自身のプライベートを素材にしてできることはありそうじゃないかと考えました。

職業倫理も踏まえてSNSでの発信には慎重にならねばならないという緊張感もあるのですが、自身のプライベートを素材に発信する心理士は多くないのではないかと思ったので、試しに挑戦してみようと思いました。


そんなわけで、このnoteでは、個人的な言葉の鍛錬を目的に臨床心理学の役立つ情報を広めつつ、普段個人的に考えていること(いち心理士の頭ン中)を公開していきます。


こんな人に読んでみて欲しい


不特定多数の方に読んでもらえればと思うのですが、特に以下のような方にハマる記事を書いていけたら嬉しいなと考えています。

・臨床心理学やカウンセリングに興味がある
・モヤモヤしたことはぐるぐる考え続けてしまう
・気持ちや考えを言語化することが好き
・生活を豊かにする視座が増えるのは嬉しい
・人間関係についてよく考える/つい人間観察してしまう
・メタ認知が強い/自己客観視や自己分析癖がある
・あまのじゃく
・ものごとの起源が気になる
・心理士やカウンセラーの得体が知れなくて怖い
・他人の個人史を聞くのが好き
・推理小説が好き
・神社で他人の絵馬を読んでしまう

一つでも当てはまる方はぜひ、ご一読ください!
気軽にお付き合いいただければ嬉しいです。

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