伸びしろしかない
一昨日と昨日の2日間、メーカーさんの新入社員研修を担当させていただきました。
事前打ち合わせだけでなく、普段からこまめにやり取りを続けながら、しっかり心まで揃っている2人の人事の方と一緒に、新入社員の方たちの研修を行っています。毎年担当させていただく中で、とても楽しみな研修です。
今年は5人の新入社員の方々が新しく仲間入りされました。1人は大卒の男性、1人は職業訓練センターを卒業された男性、3人は高卒の女性です。
3人は、小中高校のどこかで一緒だったようでした。高校の教室から抜け出してきたような、幼い3人が、一日の研修で少しずつ社会人らしくなっていき、2日目の終わりには堂々と3分間のプレゼンテーションを行うまでとなっていました。
入社して五日間で、印象に残っていることを尋ねても、大切なことは、ほとんど記憶に残っていないようでした。しかし、1日の終わりには、一つひとつの項目の大切な部分を引用しながら、自分の言葉で、何も見ずに、2分以上発表できるようになっていて、振る舞いには、社会人らしさが感じられました。
「私たちが気づいたことは、表面的なことでしたが、3人の気づきはとても深かったです。もっと深く考える必要があると思いました」3人の発表を聞いていた大卒、職業訓練センター卒の2人も、はっとさせられることがたくさんあったようです。
「記憶すること」と「気づくこと」の大きな違いですね。そして、お互いが刺激しあったから、1日でこんなに考えや行動が変わったのだと思います。
長い研修のときは、私は控え室を用意してもらわず、研修生とずっと一緒にいます。みんななちょっとした変化に触れながら、研修の展開を考えるためです。みんなとの距離も近くなっていきます。
講師、受講生という関係より、社会人の先輩後輩という立ち位置を大切にしています。
休憩中、気が抜けないというより、いつも自然体でいるために、大切にしていることでもあります。
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