上手く行うことが研修の目的ではない
4月1日から、今年の新入社員研修がスタートしました。
3日間で、約400名の方が受講してくださいました。
受講者が一番多かったのは、1日の市民病院の研修です。医師、研修医、看護師、助産師、リハビリの療法士、事務職など様々な職種の方が180名受講してくださいました。
これから担当されるお仕事はもちろんですが、転職された方、資格を取得してお仕事に就いた方、新社会人、年齢や経歴も様々で、私が担当させていただく時間は2時間と限られています。
マナーやコミュニケーションは、仕事と人間関係を支える土台のようなもの。知っているというレベルではなく、「やる」「できる」に繋げることが、私の役割です。
仕事や世代、経験が違っても、1人ひとりが自分事として積極的に受講してくださるよう、イメージと理由を明確にしながら進めています。
人は理由で動きます。
なぜか?が明確になっていないと、面倒なことや経験がないことはやらないし、続きません。また、取り組んでいることが、どう変化するのかをイメージできていることも大切です。
どんなに良いことでも、必要なことでも、集合研修は非日常な空間です。学んだことを、自部署で応用しなければ改善にも向上にも繋がりません。
そこは各自でと言われても、器用な人ばかりではありませんし、忙しさに追われて全然活用できていなけれは、学んだ内容も時間も無駄なものになってしまいます。
研修を担当している講師にとって、自分が伝える内容や進め方の準備や理解で終わっていたら、それは半分しか仕事をしていないのです。
セミナーと研修はそこが違います。
高度な知識やスキル、目新しい内容、トレンドも大事ですが、学んで終わり、理解して終わりにならないようにする。
研修でお伝えできることは限られていますが、限られているからこそ、やろう、できるようになるために取り組んでみよう!につながるこのを1人ひとりに、手渡したいと思っています。
今日、研修を終えて帰宅したら、市民病院の研修事務局の方から、お礼のメールが届いていました。
「受講生の顔がパッと元気になる変化がとても印象的でした。いつも元気をいただける研修で嬉しく思いました。
おかげさまで2日間の導入研修が無事に終わりました。今年度もチャレンジすることを楽しみながら働きます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
まだまだ、研修は始まったばかりです。GW明けまで魂込めて一つ一つの研修に臨みます。