
Redmi Buds 6 Active レビュー【オシャレで音がいいイヤホン】
インナーイヤー型とカナル型
先日、新しいワイヤレスイヤホンを購入しました。XiaomiのRedmi Buds 6 Activeです。お値段は1,980円。このイヤホンは2024年7月に発売されました。
Redmi Buds 6シリーズはそれぞれに特徴のある3タイプを展開しており、Activeの他にLite、Playという機種が存在します。いずれも品質や性能に対する価格の安さが共通点で、2,000円前後で購入できるエントリーモデルとして人気を博しています。
左右が完全に独立した形のイヤホンは主に「インナーイヤー型(またはイントラコンカ型)」と「カナル型」という2タイプに大別されます。インナーイヤー型はAppleのAirPodsやEarPodsのようにツルんとしていて耳栓ゴムのようなイヤーピースが無いタイプ。カナル型はAirPods Proのようにイヤーピースがあるタイプです。


インナーイヤー型は耳のくぼみに引っ掛けて使うので圧迫感が少なく、周囲の音が自然に入ってくるので長時間の使用でも疲れにくいのが特長です。カナル型はイヤーピースを耳穴に深く挿入するため遮音性が高く、集中して音楽を楽しむのに向いています。
過去の記事を読んでいただければ分かるのですが、私はカナル型イヤホンの愛好者です。そんな私がなぜ急にインナーイヤー型のRedmi Buds 6 Activeを購入することになったのか。そこにはある「悲しい出来事」がありました。
一時の快楽が招いた悲劇
とある日の夜、耳掃除をしようとしたら耳かきが見当たりませんでした。とても痒かったので我慢できず、私は横着をして小指で耳穴をほじりました。すると思いのほか上手に汚れを取ることができたため、気持ちよいこともあってそのまま両耳の掃除を続けていました。しばらくすると少し血がにじんできたので止めました。
翌朝に目を覚ましたとき耳に違和感がありました。指で触ってみると、黄色っぽい浸出液が出ていました。いわゆる「耳だれ」です。その日は風呂上りに綿棒で耳だれを拭い取り、ただれに効く軟膏を塗って寝ました。
翌日、翌々日になっても耳だれは治まりませんでした。もはや疑いようのない「外耳炎」です。ゲームオーバーです。私はたった1度の過ちを犯した結果、カナル型イヤホンが使えない体になってしまったのです。
インナーイヤー型イヤホンを求めて
外耳炎は治るまで意外と日数がかかるものです。何週間もイヤホン無しの生活はツラいので、早速インナーイヤー型のイヤホンを探すことにしました。外耳炎が治るまでの期間限定ですので高価なものは不要ですが、ワイヤレスイヤホンは最先端技術が結集した文明の利器。バッテリーや電波を使う以上は安全なものを選ばないといけません。
調べてみると安価なイヤホンは選ぶのが大変なほど多くのモデルが市場にあふれています。とは言えデザインがダサいのは嫌だなー、使いづらいのはごめんだなー、音質がいいに越したことないよなー、などと欲が出てきます。そんな都合がいいものあるわけないかー、ダイソーで売ってるやつでもいいかー、と投げやりな気持ちになりかけていたところ…あるじゃないですか!Redmi Buds 6 Active!発売当初は人気で品薄になっていた鬼コスパイヤホン!すっかりその存在を忘れていました。
Redmi Buds 6 Activeで唯一引っかかったのはコーデックがSBCのみという点。しかし安価なインナーイヤー型にそこまで音質を求めるのは野暮だと言い聞かせて購入を決意しました。カラーは白か黒で迷いましたが、ネットのレビューはなぜか水色が多いんですよ。気になったので改めてよく見てみると、水色とピンクはケースの蓋が透明でかわいいんです。さらに本体のスティック部分がスケルトン仕様なので中の基板が見えるという、女性にも男性にも刺さるビジュアルを纏っていることに気付きました!憎いね、Xiaomi!
初代iMacを長年愛用していたスケルトンフェチの私は迷わず水色を選びましたよ。推しメンの担当カラーも水色だし、これは運命だー!と勝手にテンション上げまくってポチっと。翌朝には手元に届きました。

Redmi Buds 6 Activeとご対面
箱から出して驚いたのはその軽さと小ささです。実物は想像以上にかわいい!手にしただけで気分が上がります。推し活している人にも需要はあると思うので、もっとカラーバリエーションが増えたらいいなと思いました。
外観で気になるのは底面くらいでしょうか。各種認証関係の表示がシールになっていてチープな印象がありますが、普段は見えないしコストダウンのためだし仕方ないか…いや不要なら剥がせるのでむしろメリットですねこれは。1,980円とは思えないほど質感は高いです。

蓋を開けるとスマホがすぐに認識してくれるので、接続はサクッと完了できます。専用アプリを使えばジェスチャー操作のカスタマイズが可能な他、プリセットのイコライザーが用意されていたり、紛失時に音を鳴らせる機能を使えたりと、同価格帯の他社製品とは一線を画す豊富な機能が嬉しいですね。

Redmi Buds 6 Activeの音質について
Motorola razr 40 ultraで音楽を聴いてみた感想ですが、第一印象は「フツーにいい!」です。中高音がややシャリつくものの全体のバランスは悪くありません。低音は音圧を感じる程度に心地よく鳴ります。音量を上げていっても不快な感じはありませんし、むしろ大きめの音量の方が聴きやすく感じました。それでいて周囲に気を遣う程の音漏れもありません。5,000円くらいの価格帯の製品と比較してもいいレベルの音質だと思いますよ。
Redmi Buds 6 Activeは音質もデザインもそつなくまとまっていて使い勝手はお値段以上ですし、AirPodsじゃなくてもいい・手頃でスタイリッシュなイヤホンが欲しい、という方にはかなりおすすめです。
ちなみにrazr 40 ultraにはDolby Atmosの音響効果を加えられる機能があります。手持ちのカナル型イヤホンで音楽を聴く時は一切使いませんが、カジュアルなRedmi Buds 6 Activeであればこうした機能を積極的に使うことで音の変化を楽しむこともできると思います。
インナーイヤー型が抱える問題点と対策
インナーイヤー型はカナル型に比べて、使う人との相性問題が大きいと言われています。形と大きさが合っていないと耳が痛くなったり落としやすくなったりと、マイナス面が強調されてしまうのです。
私の場合、ぴったりハマっておらず少しゆるさを感じました。そこで、シリコン製のイヤホンカバーを試してみることにしました。
このカバーにはイヤーフィンが付いており安定性はよさそうです。ただしRedmi Buds 6 Activeに着けた場合、充電ケースに入れるたびに脱がす必要があり不便です。どうしようか悩みましたが、5セットもあるので1セットだけイヤーフィンをカットして装着感を確かめてみました。
結果は全くダメでした。装着感はたいして変わらずゆるいまま、そしてケースに入れても充電端子が接触しないという最悪の状態になりました。

カバー脱着の手間は諦めてカットせずに装着したところ、耳にぴったりフィット!抜群の安定感で音をしっかり聴くことができるようになりました!外出するときはAZLAの寝ホン「ASE-500」に付属していたシリコンケースにイヤホンカバーと充電ケースを収納しています。

汎用性が高いインナーイヤー型イヤホンカバー
イヤーフィン付きのイヤホンカバーはAirPodsやEarPods用に作られている製品が大半なので、似たような形のインナーイヤー型であれば有線・ワイヤレスに関わらず便利に使えるアイテムだと思います。特に有線は充電の必要がないので付けっぱなしにできるのがいいですね。汚れ防止の効果も期待できますよ。
試しに有線タイプのJBL TUNE 305Cに付けてみたところ、気になっていたケーブルの押し上げによる本体の浮き上がりが解消され、より気軽に使えるようになりました。
JBL TUNE 305Cはカナル型のJBL TUNE 310Cに比べて没入感は劣るものの、タッチノイズをほとんど感じない点がメリットです。どちらもハイレゾに対応しておりUSBを挿すだけですぐに使えるお手軽さが好評のイヤホンです。外耳炎が治るまで、家で音楽を聴くときは305Cの出番が多くなりそうです。
まとめ
今回は自分の不注意が原因で外耳炎になってしまいましたが、インナーイヤー型イヤホンを使ってみたことで新しい発見もありました。
これからも「災い転じて福となす」の精神で人生を楽しみながらニッチな情報を発信していきたいと思います。
