EarFun Air Pro 4 自腹レビュー【コスパNo.1ワイヤレスイヤホン】
いま一番注目されているTWS
2024年7月29日に発売された完全ワイヤレスイヤホンの新製品「EarFun Air Pro 4」が、その異次元のコスパによりTWS界隈でちょっとしたお祭りになっています。そんなわけで私も購入しましたので簡単にレビューします。
パッケージはイエローの差し色が印象的な、いつものEarFun製品のそれです。キラキラ輝くULTRA ANCの文字とVGP2024 SUMMER 金賞のバッジが誇らしげですね。VGPはノイズキャンセリングイヤホン(1万円未満)での受賞ということですが、この手のバッジはお菓子の「モンドセレクション金賞」程度にしか思ってませんので購入動機には全く影響しません。
今回は低価格の割に高スペックで機能てんこ盛りという点と、前作のAir Pro 3が概ね好評だったこと、発売セールで事前予約クーポンを併用すると30%オフで買えるというお値打ち感が決め手となりました。
ホワイトモデルもラインナップされてますので、好みに合わせてカラーを選べるのは嬉しいですね!
未来の私「第一印象から決めてました!」
Air Pro 4はファーストコンタクトから好印象!本体もケースもしっかり充電されており、開封後すぐに使用できる状態でした。これは地味なポイントですが、製品によっては充電切れ寸前なんてこともありますから本当にありがたいですよね。何でも第一印象は大切。幸先のいいスタートです。
ということでさっそく試聴したいと思います!事前準備、専用アプリの内容、音質の印象や使用感を順に説明していきますね。
まずはフィッティング(これ重要)
私は製品付属のイヤーピースを使わないことが多いため、今回も使用開始にあたりイヤーピースを交換しました。今回はTechnics EAH-AZ80に着けていた「COREIR -コレイル- BRASS」を使うことにします。
私の場合、愛用のイヤーピースを使えばフィッティングで苦労することはありません。特殊な形状のイヤホンでない限り、しっかり装着することができます。今回もぴったりフィットしてくれました。
コレイルのイヤーピースには金属の筒が内蔵されており、イヤホンとの相性が良ければ音質をワンランク上げることができます。反面、その特殊な構造のため一般的なイヤーピースよりサイズが大きく、充電ケースと干渉しやすいので使い回しには気を遣います。私はMサイズを使っていますが、Air Pro 4の充電ケースには丁度よい感じで収まってくれました。
イヤーピースが決まったところで、専用アプリを使って各種設定を進めていきます。*使用前にアプリの更新が必要な場合があります
専用アプリでカスタマイズ
アプリストアから専用アプリ「EarFun Audio」をインストールしました。
まずはEarFunイコライザーの「適応イコライザ」で自分に合った調整をしてもらいました。周波数帯域ごとに聞こえる音量の下限を指定するだけでなので簡単です。試聴したら結構好みの音になっていたのでしばらくはこの設定を使うことにしました。
Bluetoothオーディオの品質はLDACまたはaptX系を排他的に選択可能です。ただしLDACはマルチポイント接続が不可になります。
Air Pro 4はLE Audioにも対応しています。使う場合は上記LDAC・aptX系の設定をオフにしておきましょう。LC3は消費電力や遅延の少なさなど主に機能面で強みを発揮するコーデックですが、音質はaptX系に劣らない高音質に感じました。厳密に検証した訳ではないのであくまで参考程度でお願いします。
もしLE Audio対応デバイスにもかかわらずLC3接続ができないという場合は、一旦スマホからAir Pro 4の接続情報を削除して、再起動してから再度ペアリング登録してみてください。
ちなみにXperia 5 IVでLC3接続をするのは結構面倒。Androidの設定アプリで以下の手順が必要でした。
機器接続→接続の詳細設定→Bluetooth →「オーディオ共有」をオン
機器接続→EarFun Air Pro 4(歯車)→「共有オーディオの受信」をオン
同じ画面で「オーディオ共有元の追加」からXperia 5 IVを追加
Google Pixel 8は機器接続の詳細画面でLE Audioをオンにするだけですので簡単でした。
Air Pro 4は聴くシーンによってコーデックを使い分けられるのが嬉しいですね。専用アプリで手動で切替えなければいけませんが、自動よりも分かりやすくていいと思います。
気になる音質は…
結論から言うと音質は全く文句ありません!EarFunらしく低音がやや強めではあるものの、各音域が程よいバランスですっきりとして聴きやすいです。いい意味でクセがないので、イコライザーでさらに自分好みの音に近づけられると思います。今回、ドライバーが従来の11mmバイオセルロースから10mm振動板に変更されたということなので、前作Air Pro 3を聴きなれた方はその変化も楽しめそうですね。
これがもし3万円以上するようなイヤホンだったら高音の響きとか低音の深さとか音場の広さとか解像感ガーとか気になるかもですが、1万円未満でこの音響表現力は見事です。
試聴環境
再生機器 SONY Xperia 5 IV、Google Pixel 8 *共にAndroid 14
音源① ハイレゾFLAC(3133kbps/96kHz/24bit)
音源② ロスレスFLAC(1166kbps/44.1kHz/16bit)
音源③ AAC(320kbps/44.1kHz/16bit)
音源④ MP3(320kbps/48kHz/16bit)Bluetoothコーデック SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LDAC/LC3
プレイヤー Poweramp、Neutron Music Player
イヤーピース COREIR BRASS、AZLA SednaEarfit MAX
お値段以上
主要コーデックに全対応してノイズキャンセリングは上位クラス並み、外音取り込みは自然だしマイクでの通話品質も十分聞き取りやすいレベル。装着検出に対応していてマルチポイント接続も可能。タッチ操作のカスタマイズもできる。おまけにゲームモードまで用意。バッテリー持ちは平均以上でワイヤレス充電にも対応。様々な制約がある中で高性能&低価格を実現したEarFunの努力に拍手を贈りたいです。
個人的に気に入ってるのが充電ケース。フタを開くと内部のLEDが光ります。本体の収納時(充電用の端子が接触した時)にも光るので、私のように社外品のイヤーピースに交換した場合でも動作状態が一目でわかり安心なのです。
だんだん充電ケースに愛着がわいてきたので大切にしようと思い、保護カバーを探したらなんと!EarFun正規品のシリコン製ケースカバーがありました。こちらもポチっと即購入。
正規品ということでロゴ入りだし安いのでおすすめです。まあ、イヤホンの安さに比べたらちょっとお高く感じてしまうのは否定しませんよ…改めてAir Pro 4 の異次元のコスパを実感しました。
まとめ
1万円以内で買えるTWSで何がおすすめかと聞かれたら、現時点ではAir Pro 4一択と言ってもいいと思います。ハズレを引きたくない人はこれを買っておけば間違いないでしょう。2万円クラスの製品を含めてみても、普段使いイヤホンとしては最良の選択肢のひとつではないでしょうか。
Air Pro 4のパフォーマンスは価格に対して全てが平均点以上で、弱点がほぼ見当たりません。強いて言えば、音量変更が少しもたつくのでここはマイナスポイント。ゼンハイザーやDENONのTWSはタッチコントロール時の反応がよくタッチ音を変化させる等の工夫もあり、気持ちよく操作できます。操作性の良さを重視しているユーザーは多いので、今後の改善に期待してます。
そんなわけで、当分はこのEarFun Air Pro 4とDENON PerL Proの2台持ちにしようかなと思っております。今後も魅力的なTWSがどんどん出てくるのを期待したいですね!かなり気まぐれですが、面白そうな製品があればまたゆる~くレビューしたいと思います。