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eppfun AK3040Pro Maxが意外とよかったという話

スマホ2台持ちをやめたい

先日の記事に書きました通りEarFun Air Pro 4を購入したところ、その使い勝手の良さから常用するようになっております。音よし!アプリよし!コスパよし!本当にいいイヤホンですよ!

さて、そんなEarFun Air Pro 4のよきパートナーである私のスマホですが、普段はGoogle Pixel 8を持ち歩いています。キャッシュレス決済やLINE等はこちらを使っているためメインの端末です。そしてもう1台、DAP用途でSONY Xperia 5 IVを一緒にカバンに入れることも多いです。

音楽を聴くとなれば、やはりBluetoothコーデックの対応の差は大きい。Pixel 8のSBC/AAC/aptX/LDACに対してXperia 5 IVはさらにaptX Adaptive/Losslessに対応しているので、そこそこ高音質な音源を聴きたいときには重宝します。

とは言え、やはり2台持ちは面倒です。通勤時はともかく、休日はでかいカバンを持ち歩きたくないのでできればスマホ1台に集約したいのですが、これが結構悩ましい。

コーデック重視ならXperia一択ですが、なぜか愛着がわかないんですよ。Pixel 8の方が手に馴染むというかストレスが少ないというか…道具として使いやすいんです。私はスマホではゲームをしないのでCPUがウンコでも支障ありません。安定動作で普通に使えるのが一番。OSのアップデート保証が2030年10月までと長~いのも嬉しい。実際そんなに長く使いませんけどね。

仮にPixel 8を手元に残すとして、一番困るのがやはりコーデックの少なさなんですね。まあ欲張らなければ全然問題ないんですが、たまにはaptX Losslessでじっくり聴きたいときもある。基本的にはいつでもどこでも手軽に聴ける利便性を重視しているのでTWSは必須だし、ガジェットとしても楽しみたいので対応コーデックの種類は無視できないんですよ。

いまメインのTWSがEarFun Air Pro 4とDENON PerL Proですから、送信側の要件としてaptX Adaptive/Lossless対応の優先度は高いんです。

そんなこんなでアレコレ考えた結果、オーディオトランスミッターでも買ってみるか!となりました。

実は過去にBTD600BT-W5の所有歴があるのですが今は手元にありません。せっかくだから他メーカーのものはないかと探してみたら、ありました。

eppfun AK3040Pro Maxが届いた

早速入手して使用開始!まずはPCに挿して接続確認。EarFun Air Pro 4とペアリングの後、音楽を再生したらあっさりaptX Losslessで繋がりました。音質はまったく問題ありません!良い音!変なノイズもなし!

eppfun AK3040Pro Maxで便利なのが、LEDの色で使用中のコーデックを判別できる点です。

  • aptX Adaptive:オレンジ

  • aptX Lossless:赤

  • aptX HD:グリーン

  • aptX LL:白

  • aptX:水色

  • SBC:青

推しメンの色はありましたか?黄色の人はごめんなさい。

しかもこれらコーデックをボタンで切り替えられるのが素晴らしい!もし接続が不安定になってもワンクリックで任意に変更できるので安心ですね。

LE Audioに対応

AK3040Pro Maxは前出のクラシックBluetoothコーデックに加えて、LE Audioにも対応しています。クラシックBluetoothペアリング待機モード時にボタンでLE Audioペアリング待機モードに変更すると、対応機器とLC3で接続可能です。LE Audio接続後は2つのモードの切り替えが可能で、こちらもLEDの色で判別できます。

  • ゲーミングモード(低遅延):白

  • オーディオモード(高音質):グリーン

これ、ただでさえ低遅延のLE Audioなのにゲーミングモードってどういうこと?と思ったのですが、説明書には「コーデックの切り替え」としか書いてありません。もしやLC3 Plusだったりして…とあらぬ妄想をしてしまいましたが、我が家にはLC3 Plusの対応機器がないのでわかりません。単にサンプリングレートやビット深度、ビットレートが違うだけという可能性もありますが…どなたか検証してみてください。ちなみにオーディオモードでYouTubeを再生してみましたがハッキリわかるような音ズレはありませんでした。

LDACとLE Audioは併用できるのか?

AK3040Pro Maxが思いのほか好印象だったので、Pixel 8とEarFun Air Pro 4との組み合わせで何か面白いことができないかと考えてみました。そこで思いついたのが「LDACとLE Audioの併用」です。果たして併用は可能なのか?

EarFun Air Pro 4のアプリを以下のように設定して接続を試みます。

EarFunアプリでの設定
  • デュアルデバイス接続:オフ

  • Bluetoothオーディオの品質:LDACのみオン、aptX系は全てオフ

  • LE Audio:オン

検証① Pixel 8とEarFun Air Pro 4をLDACで接続

通常のペアリングで接続できました。

検証② Pixel 8にAK3040Pro Maxを挿してEarFun Air Pro 4とLC3で接続

AK3040Pro MaxのボタンでLE Audioペアリングモードにしたところ、接続できました。

LDACとLE Audioは併用可能

結果、手持ちの機器によるLDACとLE Audioの併用実験は成功しました。各機器の状態によっては自動で接続しないことがあるため一手間が必要になりますが、クラシックBluetoothコーデックとLE Audioを手軽に行き来できるようになったので満足です。

この併用設定をもとにaptX Adaptive(Lossless)とLE Audioの併用についても試してみたところ、同様に併用可能でした。この場合、私の環境ではPixel 8とEarFun Air Pro 4をLE Audioで接続する必要があるため、一旦EarFun Air Pro 4の接続情報を削除してから再度ペアリングしました。

それぞれまとめると以下のような接続イメージになります。

① LDACとLE Audioを併用する場合

  • AK3040Pro Max←(LE Audio)→EarFun Air Pro 4

  • Pixel 8←(LDAC)→EarFun Air Pro 4

② aptX AdaptiveとLE Audioを併用する場合

  • AK3040Pro Max←(aptX Adaptive/Lossless)→EarFun Air Pro 4

  • Pixel 8←(LE Audio)→EarFun Air Pro 4

AK3040Pro Max、なかなかできる子です!買ってよかった!しかも②のパターンであればDENON PerL ProをaptX LosslessでAK3040Pro Maxに接続できるのが嬉しい!

Tips

接続後にイヤホンから音が聞こえない場合は、Androidのクイック設定を開いてみてください。メディアプレーヤーの音声の出力先を確認したり、タップで出力先を切り替えることができます。

音声の出力先はクイック設定から確認・変更できる

いつ役に立つのかは不明ですが

オーディオマニアやコアゲーマーでない限り目を向ける機会が少ないと思われるオーディオトランスミッターも、工夫次第でけっこう遊べることがわかりました。今回はAK3040Pro MaxとPixel 8、EarFun Air Pro 4を使って検証しましたが、機器の組み合わせによって様々な使い方ができると思います。

私たちの可処分時間は有限なのでともすると効率性や合理性を優先しがちですが、時間を忘れてガジェットをいじり倒すのも楽しいものです。それ実証したところで役に立つの!?的なことに今後も向き合っていきたいと思います。


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