EDIFIER W800BT Pro レビュー【ワイヤレスヘッドホン】入門機やプレゼントにおすすめ
お耳の恋人になりつつあるEDIFIER製品
少し前に外耳炎になり、カナル型イヤホンを使えないつらい時期を過ごしてきましたが、ようやく症状が改善しました。実は耳鼻科で治療後、一週間程度でかなり善くなったのですが、もう大丈夫かと油断してEarfun Air Pro 4を使ったら症状が再発してしまったんです。
というわけで、しばらくはカナル型が怖くて使えません。普段はRedmi Buds 6 ActiveやSOUNDPEATS CCイヤーカフで問題ありませんが(先日のEDIFIER R1は家族に取られてしまいました)、たまには集中して音楽を楽しみたいので手頃なヘッドホンでも探してみるかーとなりました。
ネットで獲物を物色していると、EDIFIER W800BT Proの未使用中古品を発見。値段も機能もいまの私にピッタリだったので即注文しました。
ワイヤレスヘッドホンは過去にSONY WH-CH520を所有していました。当時はXperiaとの組み合わせでお値段以上の素晴らしい音楽体験ができましたが、オンイヤー型が自分には合わないようで使い続けられずに手放してしまいました。
W800BT Proはオーバーヘッド型でANC搭載、有線接続時はハイレゾ再生も可能ということでいろいろ遊べそうです。前回のR1が好印象でしたし、ちょうどEDIFIERへの関心が高まっていたところでした。
ファーストインプレッション
最近はイヤホンばかり買っていたので、久しぶりに見たヘッドホンの箱の大きさに驚きました。気をとり直して開梱していきます。
今回は中古品ということでカラーの選択の余地がなくアイボリーになりましたが、なかなか上品な仕上がりで気に入りました。素材感は値段なりといった印象です。肌に触れるクッション部分の作りはしっかりしており、柔らかさと十分な厚みがあります。
付属のUSBケーブルはA to Cです。充電器やパソコンとの接続を想定しているようですね。個人的にはC to Cにするか、割り切って付属しない方がいいように思います。USBケーブルは大半の人が持っているでしょうし、別で買っても大した負担ではないでしょう。W800BT Proは有線接続時に限りハイレゾを楽しめる機種なので、ケーブル同梱は必須なのかもですね。
装着感
装着感は快適です。自分的にはやや側圧が強い気がしますが、クッションが柔らかいので長時間の使用も問題なさそうです。耳をすっぽり覆ってくれるのでPNCの効果もそこそこあります。サイズ調整の幅が大きくフレキシブルな設計になっており、老若男女あらゆる人にフィットすると思います。
音質
再生環境は無線・有線とも以下となります。
スマートフォン:motorola razr 40 ultra(Android 14)
再生アプリ:PowerAmp
音楽ファイル:16bit/44.1kHz ロスレス、24bit/48kHz ハイレゾ(ともにFLAC)
Bluetooth接続
AACでの接続です。今回はそこそこ聴ければOKくらいの気持ちで購入しましたが、フラットかつ分離感も予想以上で楽器やヴォーカルがしっかりと聞こえます。若干ボワつきがあり音場もそれほど広くありませんが、クセがなく聴きやすい音です。
ANCをオンにすると、はっきりと効果を感じられます。他のヘッドホンがないので比較できませんが、体感的にはEarfun Air Pro 4より少し弱い程度という印象です。 価格を考えれば十分な性能です。
有線接続(ハイレゾ)
ボワつきがなくなり解像感が増して一皮むけた印象です。中高音域がより鮮明になりヴォーカルが一歩前へ出て音場が広がりました。低音が歪まず心地よく響きます。臨場感たっぷりの迫力ある音を楽しめます。
補足
W800BT Proの初期のバランスはフラットです。専用アプリ「EDIFIER ConneX」を使えば4バンドのイコライザーでカスタマイズできます。
R1を使ったときにも感じましたが、EDIFIER製品はアプリがやや貧弱なのでポテンシャルをいかし切れていない気がします。音を追い込みたい方はサードパーティ製のイコライザーアプリなどを使えば好みの音に近づけられると思います。
操作性・携帯性
本体R側にまとめて設置された物理ボタンはシリコン製でクリック感があります。位置やサイズもちょうどよく、手探りでもわかりやすいデザインで操作はしやすいです。
本体は通勤通学や旅行にも持ち出しやすいようコンパクトに折りたたむことができます。ポーチは付属していないので別途用意する必要があります。
まとめ
EDIFIER W800BT Proは機能・音質・品質がバランスよくまとめられておりとても扱いやすいと感じました。有線接続でハイレゾ再生も体感できるので、ANC搭載ワイヤレスヘッドホンの入門機としておすすめできる製品です。
最近では限定モデルとして有名デザイナーのArdhira氏とのコラボによる「ギフトバージョン」が発売され話題となりました。シーンを選ばずカジュアルに音楽と向き合うにはちょうどいいモデルです。海外で好評なのも納得できるヘッドホンでした。