平時に戻る、戻れないまま
年末年始を終え、仕事も日常モードに戻る。
少し気張っていた期間の揺り戻しか本を読む気にもなれず、海外ドラマで耳を鍛えることも億劫なご様子。入ってくるものを受け止めるだけのクッション性が失われている。
今の一番の娯楽は転生者のアニメを見ながらただバスを整列させるだけのゲームをひたすらにこなしていく。細かい人間模様ではなく、能力を持った主人公が、次々に困難を乗り越えていく。言い方は悪いが、頭をあんまり使わなくて良い演出が、今の自分には心地よい。
倍速再生だと頭を使うことになるので等倍速度で再生。物語がなかなか進まない時にはスマホでバスを並べる。クリアした時の小さな快感はゲームクリアの達成感というよりも、洗濯物を畳み終えた時のようなもやっと感の解消に近い。
色に合わせてバスを並べるだけという何も生産性のない行為だが。最中は無になれるのでマインドフルネスの一種だと思って自分を納得させている。
また多くを取り込み、新しく創造できる時まで。