秋は短し走れよおじさん
毎夜毎夜ふらふらと夜道に現れる灯りの振り子。ゆらゆらと規則的に揺れる光に照らされるのは細くも太くもない2本の足。少し疲れているのか、足の裏はほぼ地面を離れていない。
一歩一歩近づいてくるスピードは決して速くない。ただ、前へ進もうという意思だけが彼の体を動かしているようだ。見たところいわゆる肥満体系ではなさそうだが、軽そうな動きでもない。あの服の下にはきっと綺麗な浮き輪がついていて、それを脱ぎ去るために彼は走っているようだ。
10月には入り季節は秋になるかと思われたが、なかな