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國文研部録 「文学フリマ東京39、感想戦」/晴牧アヤ
初めましての方は初めまして。こんにちは、二回目の登場でございます。晴牧アヤです。
今回は、12/1に開催された文学フリマ東京39の感想戦を任されましたので、そちらについて語っていく所存です。
編集者として
それではまずは、編集者としての感想です。
今回の新刊のテーマは「旅」でした。このテーマそのものについては後書きにて語られているので、ここでは言及いたしません。
我々の部活では、テーマを設定して部誌を作ることは滅多になくて、大東祭や新入生歓迎会の部誌は勿論、去年の文フリでも特にはテーマを決めていませんでした。この部活は古くからあるそうなので昔はどうだったかわかりませんが、実質初めての試みのようなものだったと思います。
この試みは成功だったといえるでしょう。実際、他の出店者のアンソロジーなどではテーマを設定していることが多いように思われます。我々のように闇鍋のようなフリーテーマの部誌は、むしろマイノリティよりなのでしょう。少なくとも僕はそう思います。
勿論、今までのようにフリーテーマの慣例を崩すつもりはありません。闇鍋感というのも我々國文研の個性の一つですし、少なからず縛りを設ける為に個々の作風を壊しかねないという欠点もあるかと思います。まあ六月祭ではコンセプトなどを決めていたりするんですけれど、それ以外の学内のイベントでは、今後もフリーテーマでやらせていただくつもりです。
また、今回の追加要素として、部員の皆さんには後書きも書いていただきました。これに関しては、正直良かったのかどうなのかよくわからないです。後書きなんてパッと見れるものじゃないですしね。ただ、部員の内の一人から「後書きを書くのが楽しかった」と聞けたので、まあ良かったなと感じています。
後書きというのは、作品集の中で唯一自我を出せる場です。当然のことながら、部員全員が創作用のSNSアカウントを持っているわけではないでしょうから、各々の創作物についてのあれこれっていうのは中々聞けないものです。
ですが、そういったことを知りたい人もいるでしょう。僕もその一人です。ですので今回、作者の声を半強制的に聞き出すようなことをしたわけです。
後書きについては、今後も続けていくかは検討中ですね。できれば続けていきたいところですけれども。
ともかく、今回は色々挑戦的な編集になったかと思います。この経験を機に、今後の部誌の向上に努めていきたいですね。
出店者として
では次に、出店者として色々語っていきます。
部活動では二回目(一回目は文学フリマ東京37での出店)の出店ですが、僕個人では人生で初めて出店者側に回ることとなりました。いぇい。
今回の文学フリマ東京39では、僕と他の部員3人の計4人で出店させていただきました。場所は「と-51〜52」と、ブースを2つ分をお借りして出店いたしました。ぱっと見だと広そうに見えたんですけど、4人で座るとピッタリでちょっと窮屈な感じがしました。
一番印象に残っているのは、想像以上に出店者同士の繋がりが強いことですかね。隣のブースに挨拶するっていう習慣は初めて知りましたし、前回(東京37の方)も参加していた先輩が他の出店者の方と顔見知りになっているのもなんだか良いなあ、とか感じました。
また、今回は東京ビックサイトでの開催ということで、過去最大規模の広さの会場となりました。前回の文学フリマ東京38では個人的に来場者として参加したんですけれども、会場の広さからか人口密度は変わらなく、むしろ余裕ができたようでした。
ちなみに売れ行きについて軽く触れますと、あまり芳しくはなかったですね。今回は新刊30部、既刊20部ほどを用意していたのですが、結果的には半分ほどしか売れませんでした。まあそもそも新刊だけでも10分に1冊売らないと完売できませんので、半分売れただけでも十分かなとは思うんですけどね。
別に利益目的で参加したわけではないですし、去年出店していた先輩からもあまり売れないとは聞いていたんですけど、よほど人気のブースでないと見向きもされないみたいですね。かなしみ。
改善点としては、無料配布ぐらい用意してもよかったのかな、といった感じでした。来年に繋ぎたいですね。
そして、今回の文学フリマ東京39の開催中に、大東課外活動情報局様より取材を受けました! インスタグラムにて取り上げられています!
下のリンクから飛べます。(参加者の顔が写っている為、ここではリンクのみ掲載しております)
https://www.instagram.com/p/DDHY3WyvgVR/?igsh=c25sb2wwZndxb2U3
我々國文研の紹介に加え、文学フリマの様子も載せられています。このことはまったくの予想外でして、僕含めてみんなびっくりしましたよ。これを機に、もっと國文研を知ってくれたら嬉しいですよね。
参加者として
ここからは個人的な感想になりますが、今回僕は、文フリで初めて出店側に回ることとなりました。終わってみると、とくに特別なことをした感覚はないですね。まあ、定期的にあっちこっち歩き回っていたというのもありますが。そのことを抜きにしても、やはり人と人との間に壁や溝が無いということが、そういう風に感じられた要因かなとも思いました。
前回個人で行ったとき(東京38のとき)にも感じたことですが、こういったイベントでは利益など気にせずに、出店者も来場者も全員が一体になるようなものなんでしょうね。ただ、もしかしたら利益も込みで考えている方もいるかもしれないので、これはあくまで僕の意見として。
勿論僕らも売り上げは計算していますし、お客さんを呼び込むこともしました。ですが呼び込みっていうのはむしろ、自分たちの本を読んでほしいからだと思うんです。そうして、文学フリマというイベントを楽しみたいと思うと同時に、共に楽しんでほしいと思うことが大事なのかなと考えてました。
そうやって振り返ってみると、新たな改善点も見えてきそうです。今回、僕はただ参加しようとしか考えていなかったため、当日に向けた準備については大してしていませんでした。勿論編集や入稿はしましたけど、どちらかというとそれは、任された以上やって当然のものですしね。心持ちが違えば、自然とあれも準備してみよう、とかなってくるはずなんですよ。自分も飾りの一つでも持ってくるとかね。
ただの来場者ならともかく、来年も出店者として参加するなら意識しておきたいところではあります。参加者の知り合いもいないので、当日やることもほとんどないですしね。
さてさて、真面目な話になってきました。こんな内容にするつもりはなかったんですけどねぇ。
とにかく、今後について文フリ初心者なりに考えてみたわけですよ。当然、皆さん好きなように参加すればいいと思いますし、こんなこと考えるだけアホらしいとも思いますよ。なので、これは自戒。本当に僕個人がどう意識していこうかという内容になります。
……ここで書くことじゃないな。よそでやれ。
まとめ
そろそろ収拾つかなくなってきたので、強引にまとめに入ります。
といっても、わざわざまとめるほどの内容じゃないですね。繰り返しになりますけど、全てにおいて改善できるところがあったなって感じです。いや、改善っていうと今回があまり良くなかったみたいになっちゃいますね。それでは縁起的にもよろしくないので、ここでは「向上」とでも言いましょうか。より向上できそうなところが見つかったかなと感じました。
今回はこんな感じの内容になります。半分僕の為の記事みたいになりましたね。まあ、感想なんていくらか自我が出るもんでしょうよ。実際、イベント事の感想とか思ったことを書くことくらいしか思いつかないです。少しでも気に入ってくれればいいかなと思います。
それでは、長々と失礼しました。また会えたら会いましょう。ばいばい。