中澤大輔 - 芸術家、デザイナー、物語活動家

東京/北京/ソウルの街に暮らす人々の「ふるまい」を集め、日中韓3カ国のダンサー2人ずつ、計6人でパフォーマンス作品を制作する Behaviour Project でソウル滞在中。 https://architectingstories.com

中澤大輔 - 芸術家、デザイナー、物語活動家

東京/北京/ソウルの街に暮らす人々の「ふるまい」を集め、日中韓3カ国のダンサー2人ずつ、計6人でパフォーマンス作品を制作する Behaviour Project でソウル滞在中。 https://architectingstories.com

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ソウルで10日間、ふるまいを観察しながら暮らすことにした

中澤大輔です。The Behaviour Project の活動の一環として、僕が単身でソウルに10日間滞在しながら、人のふるまいを観察し、テキストを書いたり、写真や映像を撮り溜めることにしました。韓国政府が現在はノービザのキャンペーンを行っているので、それに合わせて8月30日、関西空港から単身、仁川空港へ。 仁川空港に到着して飛行機から降りる時点では、韓国人と日本人が混じっている状態。入国へと向かう人の群れを眺めているうちに、この人は韓国の人だろうか、日本の人だろうかと推

    • 韓国のお辞儀、世界のお辞儀

      今回滞在していたホテルは、乙支路(ウルチロ / 을지로)というエリアにあって、印刷所や工具屋、金物加工場といった、小さな工場や問屋が集まる街である。東京でいえば合羽橋や蒲田のようなエリアのような雰囲気といったらいいだろうか。 工場のおじちゃんが通う庶民的な食堂や居酒屋も多いのだが、近年では再開発が進んで閉店や移転を余儀なくされることもあり、また雑居ビルを改装してレトロだけど現代的なデザインのカフェやバーの出店も増えている。その横には再開発で取り壊されるビルがあり、そのとなり

      • 警察官や警備員は傘を指す

        大韓民国歴史博物館(대한민국역사박물관)に向かっていると、その手前にアメリカ大使館があり、そこで警備をする警察官たちが日傘を差していた。その日は9月上旬でまだ30度を越える暑さ。日傘を差す警察官について、調べたところ、2018年に熱中症対策として屋外警備の警察官に日傘が配布されたのが始まりだという。 警察官たちは、片手に日傘、もう片手は何も持っていない状態で、大使館から出てくる車と歩行者の交通整理をしながら、大通りに車を誘導する役目を持っているようだった。 これを見た時、

        • 公共空間は誰のもの?

          土曜の夜、ホテルに帰ろうとバスに乗っていると屋台が並ぶ賑やかなストリートがあったので立ち寄った。鍾路3街駅(종로3가역)から清渓川(청계천)に向かう敦化門路(돈화문로)大通り沿いの片側に屋台が出ていた。 土曜の夜のソウル屋台街 一方通行3車線のうち1車線+駐車帯1車線、つまり車道の約半分を通行止にして屋台が出店され、路上にテーブルや椅子を並べている。ネットで調べてもこの屋台街についての記事が日本語では出てこなかったので、正確な名前が分からないのだが、テーブルや椅子が比較的

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        ソウルで10日間、ふるまいを観察しながら暮らすことにした

          働く時間のふるまい

          週末はソウル郊外のベッドタウンで人間観察をしたいと思って、ネットで調べていて見つけた記事(ソウルの郊外と通勤をみる)を参考に、ソウル北西部にある Ilsan New Town(일산신도시)を訪れた。ソウル中心部から1時間くらい、住宅地や商業施設が立ち並ぶエリアで、周囲には Ilsan Lake Park や Jeongbalsan Park といった広い公園が計画的に配置された緑豊かなエリアで、比較的所得の高い層が住む地域のようだった。 現代百貨店キンテックス店と新世界百貨

          電車に乗るというプロトコル

          週末は、ソウル郊外の住宅街とショッピングセンターを見に行こうと思って、ホテルの最寄り駅から地下鉄に乗った。スマホでメッセージを見ていたのだが、ふと車内が騒がしいことに気づく。まわりを見渡すと、2人や3人で話している人たちが数組いて、その声が少し大きいようだ。携帯電話で話している人も2人いる。地下鉄の騒音で気づかなかっただけで最初からみんな話していたんだろう。週末のソウルの地下鉄は、日本と比べると少し賑やかな印象だった。 携帯電話の通話マナー まず携帯電話での通話についてだ

          ソウルでのデモから公共空間のふるまいを考える

          ランチの帰り道、紺のチョッキに赤いハチマキを帽子に巻いた人たちが路上で待ち合わせしているのを見かけた。赤いハチマキには「단결 투쟁」と書かれていた。Google翻訳のカメラで翻訳してもらったところ「団結闘争」と訳されたので、労働組合のデモかもしれないと思って、彼らの様子をしばらく様子を見ていた。 50代くらいのおじさんが多いようだったが、若い男性もそこそこいる。彼らの数は次第に増えてきて、どこか別の場所に向かうようだった。3時のおやつをコンビニで買ってホテルに戻ろうとすると

          ソウルでのデモから公共空間のふるまいを考える

          感情を押し殺して生きている

          仁川空港に到着し、飛行機を降りてくる人たちを、見た目やちょっとした仕草から、韓国人なのか日本人なのか推測したという、前回の話の続き。 入国審査では韓国人と外国人は違う列に並ばなければならないので、そこで答え合わせができたのだが、正解率はざっと7割くらいだった。正確にいうと外国人列には日本人以外の人も並ぶので、もしかしたら彼らが日本人ではなく中国人やベトナム人だったという可能性もあるけど、日本と韓国を結ぶ便の乗客ということでその確率は低いだろう。日韓の2者択一ということで考え

          INFORMATION | お知らせ - The Behaviour Project

          Our journey has been postponed to 2023 Since we started The Behaviour Project in 2020, our journey was obstructed by the coronavirus pandemic. Due to current travel restrictions, sadly we decided to postpone our research & presentation for

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