日本の国家安全保障2000年代 140
第2章 東アジア各国の戦力 北朝鮮
2000年代 3
北朝鮮の海軍力
は、
近代戦に耐えうるものではないが、
工作員、
コマンド部隊、
特殊部隊
の
敵地浸透
のための
特殊装備、国際法違反装備は数多く装備している。
ロメオ級潜水艦
21隻、
ウィスキー級潜水艦
4隻、
フリゲート
3隻、
哨戒艇
413隻、
サンオ級小型潜水艦
21隻、
半潜水艇
50隻、
ヨンオ級潜水艇(ヨノ級潜水艇)、
小型ガス・タービン搭載超高速巡航漁船型工作船、
出力強化型高速巡航漁船型工作船、
がある。
また
北朝鮮船籍の貨物船、
北朝鮮系企業の所有する貨物船
には
小型高速ボート、
超小型潜水艇、
水中スクーター
が
搭載され、
レーダー、ソナーでの捜索
は
困難
で、
目視による発見も困難である。
日本近海や港湾
において
海上保安庁
や
税関
が
臨検、審査しても
発見が難しい。
北朝鮮の航空戦力、
朝鮮人民軍空軍
の
兵力
は
8万2000人、
作戦機
は
509機
である。
装備
は
H-5爆撃機
80機、
殲撃5戦闘機
110機
(原型ミコヤンMiG-17初飛行1950年)、
殲撃6戦闘機
130機
(原型ミコヤンMiG-19初飛行1953年)、
殲撃7戦闘機
130機
(原型ミコヤンMiG-21初飛行1956年、
自重5275kg、
推力59,82kN×1)
ミコヤンMiG-23戦闘機
46機
(初飛行1967年、
自重10200kg、
推力127,49kN×1)
ミコヤンMiG-29戦闘機
40機
(初飛行1979年、
導入1985年、
自重8175kg、
推力81、4kN×2)
スホーイSu-7戦闘機
18機
(初飛行1955年)、
スホーイSu-25攻撃機
35機
(初飛行1975年、
自重9500kg
推力44,2×2
固定武装30mm機関砲×2、
ハード・ポイント10か所)
である。
主力
は
アントノフAn-2輸送機
300機
で、
朝鮮人民軍
の
コマンド部隊
特殊部隊
の
輸送
が
主任務である。
ほかに
木製グライダー、
気球
など
レーダーでの捜索が困難
な
航空機
で
朝鮮人民軍
の
コマンド部隊
特殊部隊
の
輸送を任務
とする。