日本の国家安全保障2000年代 167
第4章 日本の危機
第1節 日本の危機 アメリカ
2000年代 6
ジョージ・W・ブッシュ大統領政権
で
コリン・パウエル氏
は
国務省官
に
就任し、
リチャード・アーミテージ氏
は
国務副長官
に
就任、
東アジアだけでなく全世界に影響力を及ぼした。
しかし
リチャード・アーミテージ国務副長官
と
コリン・パウエル国務長官
は
第2期ジョージ・W・ブッシュ大統領政権
には
入らなかった。
国務副長官
辞任以降
リチャード・アーミテージ氏
は
コンドリーザ・ライス国家安全保障担当大統領補佐官
と
ポール・ウォルフォウィッツ国防副長官
との
関係について
「かつては友人だった。今はそうではない。」
と
発言した。
イラク戦争
を
強硬に推し進める
学者
の
コンドリーザ・ライス国家安全保障担当大統領補佐官
と
ポール・ウォルフォウィッツ国防副長官、
イラク戦争
に
否定的な
トーマス・ホワイト陸軍長官
エリック・シンセキ陸軍参謀総長
と
陸軍参謀本部の陸軍大将
を
支持する
元・統合参謀本部議長コリン・パウエル国務長官
と
海軍士官学校出身の元・海軍士官リチャード・アーミテージ国務副長官
の
対立
は
激しいものとなった。
コリン・パウエル氏、
リチャード・アーミテージ氏
が
ジョージ・W・ブッシュ大統領政権
を
去り、
イラク戦争に否定的
な
トーマス・ホワイト陸軍長官
が
解任され、
イラク戦争に否定的
な
エリック・シンセキ陸軍参謀総長
の
退役式典
に
イラク戦争
を
推し進めた
ドナルド・ラムズフェルド国防長官、
ポール・ウォルフォウィッツ国防副長官
が
出席しない
異常な状況
で、
ジョージ・W・ブッシュ大統領政権
が
陸軍参謀総長
を
現役の陸軍大将に打診しても
拒否され続けた
ので、
予備役のピーター・J・シューメイカー氏
が
招集され
陸軍参謀総長に就任を命じられる
異常事態
となった。
2005年
からの
ジョージ・W・ブッシュ大統領政権
は
コンドリーザ・ライス国務長官
が
安全保障において
主導権を握った。
コンドリーザ・ライス国務長官
は
イラク戦争を推し進めた
が
北朝鮮
には
譲歩し続け、
北朝鮮
を
テロ支援国家指定
から
解除し
北朝鮮
への
経済制裁
を
緩め、
北朝鮮を助けた。
また
コンドリーザ・ライス国務長官
は
中国
に
譲歩する政策をとった。
中国重視派
の
重鎮
国際政治学者ヘンリー・キッシンジャー氏
に
助言を求めた結果である。
しかし
中国、
北朝鮮
は
アメリカの意向に沿うことは一切なかった。
コンドリーザ・ライス国務長官
の
親中国戦略、
親中国政策、
親北朝鮮戦略、
親北朝鮮政策
は
アメリカの全く国益に与しなかった。