ベイスターズファン歴まだ2年半の私が、「最近ベイスターズが気になっているかも…」なあなたに話したい『勝ち切る覚悟~日本一までの79日~』の感想
2024年、私が応援する横浜DeNAベイスターズは、日本一になりました。
6チームあるセ・リーグの中で、最終的な順位は3位。CS(クライマックスシリーズ)に出場する権利を得たものの、ここから日本シリーズへ出場するのはかなり大変なことです。だって、2位の阪神とも1位の巨人とも戦って、一番多く勝たなきゃいけないんだもの。
どこまでいけるかなあ、、、なんて思いながら見ていたら、どこまでも行っちゃった。日本シリーズ進出、そしてそこでの勝利。日本一。すごいよ。
そんなベイスターズ大躍進の根っこにあったのが、「勝ち切る覚悟」というスローガン。この言葉を掲げてから日本一になるまでの79日間に迫るドキュメンタリー映像が、現在劇場で公開されております。
長くても1月16日まで、らしいです。
観た?!観た観た?!?!観て!!!!!!!!!
というわけでここからは私の感想を長々と書きつつ、私の身近に何人かいる「おーちゃんがやいやい言うからベイスターズ最近気になってきちゃったんだよね」というあの人やこの人に向けて改めて説明をしたいという気持ちで、進めていきたいと思います。映画の感想及び、ベイスターズのプレゼン記事です。
横浜の映画館は大盛況
私は公開初日12/25の朝と、大晦日のお昼に1回ずつ鑑賞しました。チームの地元・横浜の映画館だし、冬休み時期なことも重なって、どちらの日も混雑していました。大晦日は完全に満席でした!
ユニフォームを着て観ている人も多く、熱の高さを感じました。野球って、試合以外のイベントでも結構みんなユニフォームを着るみたい。12月に参加した今永昇太選手のトークショーにも、みなさんカブスやベイスターズのユニフォームを着て参加していました。私も今後試合以外でもチャンスがあったら積極的に着ていきたいと思います。
キャプテン・牧秀悟
2024年のベイスターズの中心人物といえば、キャプテン就任1年目の牧秀悟選手。ベテランの風格あるビジュアルですが、98年生まれの26歳という若い選手です。
ベイスターズには98年生まれが多く在籍していて、これからを担っていく世代として期待されています。ただし、牧選手だけはちょっと話が違う。彼はもうすでに攻撃の要で、活躍するのが当たり前。30代前後のベテラン選手が何人もいるなか、キャプテンとしてチームの先頭に立たなければいけません。
作中、チームの調子が上がってきたのに自分はヒットを打てなかった日、「ノーヒット男に言えることはない」とか「まだまだ勉強が足りない」と、悔しそうだったのが印象に残っています。26歳、プロ4年目って、まだまだ先輩からアドバイスをもらって成長していくような年頃なんじゃないんだろうか。でも牧選手の口から出るのは「チームを勇気づける一打がキャプテンの仕事」なんて言葉。重い。厳しい。自分じゃないのにプレッシャーで息が苦しくなってくる。
でも、そんな生まれたてキャプテンの近くに、前キャプテン佐野選手だけでなく、アメリカから帰ってきた前前キャプテン筒香選手も揃っていてくれたというのが、牧選手の引きの強さというか、もう物語がそういうふうになっているのだというか。
佐野選手が牧選手について「そこまで背負わなくていいのに、背負わせてしまっている。背負おうとしてしまう人」と語るときの表情がとてもよくて。背負っちゃうんだよね。まあ、当然俺も持つけど。みたいな。背負っちゃうのは分かってるので、みたいな。こ、心強い。佐野キャプテン、苦しいことたくさんあったろうなと思うので。それを乗り越えた人がそばにいてくれているの、すごく良かったなと感じます。
リーグ3位からのCS進出からの2連敗からの4連勝そして日本一!…なんて波乱万丈な一年を乗り越えた、キャプテン2年目、2025年の牧秀悟、今から楽しみすぎる。
微笑みのクローザー・森原康平
私の周りでベイスターズに興味を持ってくれた人が最初に覚える選手は、大体牧選手。それから、渡米前から有名だった筒香選手と、北海道で大ブレークを果たした(?)桑原選手。私がごちゃごちゃ説明するので、宮崎選手とタイラー・オースティン選手もみんなすぐ覚えます。ありがとう。
そこにもう一人ぜひ注目して欲しい…と私が常に思っているのが、24シーズンのクローザー・森原康平選手。クローザーってのは、主に最終回で味方チームが勝っている時に、もう一点もくれてやらないで試合を終わらせるぜという感じで出てくるピッチャーです。(合ってるのかなこの認識)
森原選手は、いつもなんだか微笑んでるんです。味方が勝ってるとはいっても、1点取られたら同点とか、2点入ったら逆転とか、かなり痺れる場面。なのに出てくるといつも、なんか笑ってる。そしてその笑みを見ると「あ、大丈夫だ」と安心させられる。
ずっと、不思議だな…と思っていたのですが、その答えが今回の映画にあった。あれは「100%の準備をした」という自信からくる、余裕のスマイルなんだ。
試合の時も、わーっと声を出して気持ちを盛り上げるような振る舞いはしない。でも黙々とストイックにトレーニングに励み、いつでも100%の準備を、という姿が「森原さんほどの人でもあんなにやってる!」と、若手の士気を高めているのだというのが、映像を見て伝わってきました。それってめちゃくちゃかっこいい。
あと、ブルペンからマウンドまで移動する車に乗り込むときの「楽しむ!」という一言が、自信と程よい緊張感とそれを上回るワクワク感にあふれていて、何回でも聞きたい。仕事の前とかに聞きたい。
優勝が決まる瞬間の投球を大きなスクリーンで見られたのも最高!これも何回でも見たいです。
何回観ても泣いちゃうと思うシーン1「山本祐大、骨折」
このドキュメンタリーを何回観たとしても、そのたび絶対泣いちゃうだろうなというシーンがいくつかあります。そのうちの1つが、山本祐大選手の骨折。
24シーズンのメインキャッチャーとしてずっと試合に出続けていた山本選手。昨シーズンまでは、伊藤光選手と戸柱恭孝選手というベテラン2人がメインで稼働していて、山本選手にとっては今年はようやく掴んだチャンス。
最後まで、出たかったろうな。悔しかったろうな。試合を中継で観ていたときでさえ、私までかなり悔しかったです。
裏で手当をされていたり、うなだれていたりという姿は、もちろんこの映画で初めて観たシーン。目の当たりにするとやっぱりショックで。いつもニコニコして笑顔の印象が強い山本選手だからこそ、つらそうな姿はかなりこたえました。
「早く治して来年に向けて準備する」とコメントしたあとに、インタビュアーに「もう来年?」と問いかけられた山本選手。少し考えて「まだ今年あるっすもんね。頑張ります」と答えていたのが印象に残りました。
普通に考えて、間に合わない。手の状況も、チームの状況を見ても。せめて来年に向けて前向きに。これって何もおかしくない考えだと思います。
でも、それじゃだめで。まだ終わってないから。
終わりかけちゃいそうになっていたところから、クッと引き戻されたような、でもそう簡単にはいかないよとも言いたそうな、複雑な気持ち。人間の感情って、シンプルだけど単純じゃないな…と思いました。
山本選手の骨折は本当に悲しかったけれど、その穴を埋めた伊藤選手戸柱選手の活躍については、もうほんと言うまでもないというか。
お二人とも、「控えが強かったらそれが層の厚さになる」「自分が出ていなくてもチームが勝つために」という気持ちで、こちらも100%の準備をして控えてくれていたのです。かっこよすぎる。仕事とは、プロフェッショナルとは…と、自分の仕事とか生き方についても改めて考えてみたくなるような、お二人の姿でした。
何回観ても泣いちゃうと思うシーン2「ファンたち…泣いとるやないか…」
もう1つの何回観ても泣いちゃうと思うシーンは、優勝が決まる直前の観客席。
ここを抑えたら優勝。もうほぼ優勝。でもまだだ。まだ緩んじゃいけない。まだわからない。でもあとアウト1つ。ほぼ優勝。まだだ。優勝。まだ。
もう、ほぼ泣いてるんですよねファンが。ここまで来たとか、やっと遂にとか、それぞれいろんな思いで見ていたことと思います。私なんか、まだ2年くらいしか見てないのに、こんなに感情を揺さぶられている。これが5年10年…26年…!ずっと見てきた人だったら、どんなにか。
わあっと声を上げて喜ぶ人もいれば、噛みしめるように静かに泣く人もいる。感情のコントロールができなくなっちゃっているファンたちを見ているだけで、私もボロボロ泣けてきます。お前…おま…泣いとるやないか……!そんな気持ちでダバダバ涙を流しながら見てました。
おわりに…
作中、いろんな人がいろんな言葉で繰り返し語っていたのは、悔しさ。
ベイスターズは守備が弱い。リリーフピッチャー陣が弱点。遊んでるようなナメた配球をされている。
日本シリーズが決まったときだって、「ソフトバンクの圧勝だろう」と言われていました。ただのファンである私だって、悔しい!と感じることが何度もあった。実際にあの場所で戦っている人たちなら、どれほど悔しかったろう。
でも、それを全部力に変えて、ベイスターズは日本一になった。私がうじうじごちゃごちゃ考えていたことを全部はねのけた。なんてかっこいい人達なんだ!と、映画で振り返ってみて改めて感じました。さらに好きになった。
2024年、日本一にはなったけれども、リーグ優勝は果たせなかったベイスターズ。これ、かなりの「悔しいポイント」です。悔しさを力に変えてしまう人たちだ。開幕が今から本当に本当に本当に楽しみです。
私と一緒にベイスターズを応援しましょう、私の身近なベイスターズが気になっちゃっている人たち。身近じゃなくても、なんでかここにたどり着いたベイスターズが気になっちゃっているあなた。2025シーズン、絶対めちゃくちゃ楽しいよ。
おまけに…(分かる人には伝わると思う好きなところ箇条書き)
これはもう説明はしないけど分かる人には伝わるだろうから書いておきたい私が好きなところです。箇条書きでどんどんいく
・開始即前髪下ろしてる番長のかっこよさがすごい
・元気いっぱいの森唯斗さん、かわいい
・東さん大貫さん「言うたやろ?!」「「めっっちゃ大事!!!!」」←詳しく聞かせて欲しい
・今永昇太Tシャツを着ている東さん、かわいい
・差し込まれる試合映像でいっつもホームラン打ってるTA(好き)
・話題になった選手ミーティング、あんなに喋る宮崎さん…アツい…(泣いてる)
・「負けて悔しくないんか」とは言ってなかったけどニュアンスはすごく感じたよね
・一気に振り返ると怪我が多くてびっくりする
・横浜を勝たせに来て去っていった男、フォード(好き)
・ウェンデルケン…
・かみちゃ…
・はまちゃん…
・バトン回してこいよやってやるよの山崎康晃さんのかっこよさ
・ちょっと後ろで結構映っている京田陽太さんを探してしまう
・中川颯さん、あまりに自然体でかわいくてびっくりする
・坂本裕哉さん、あまりにさわやかでハンサムでびっくりする
・一瞬映るマスコットたちを探しがち。チャピーが見えると嬉しい
・音楽かかってると体がリズムに乗ってしまう佐野恵太さん
絶対まだあるけど24時までの投稿に間に合わなさそうなのでここまでにする。
これ円盤になりますよね?絶対手元に欲しい。