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原作コミックが…ないだと…?という衝撃 映画メモ『ベイビーわるきゅーれ』

『ベイビーわるきゅーれ』
監督:阪元裕吾

ベビわるです。今年3本めの劇場作品が公開され、9月~11月のあいだテレビドラマも放送していたそう。完全に乗り遅れてるんですが、第一弾を観ましたという感想日記です。ずっとタイトルと「女子高生が殺し屋なんだけど、ゆる日常ものの雰囲気もある」ということだけは知っていたんですが、なかなか見るに至らず。今回なんで観たかというと、お友達が楽しそうに最新作の感想を語っていたから。結局それが一番観たくなるやつ!

メインとなるのは女子高生殺し屋のちさとまひろ。殺し屋をしながら、所属組織の方針により、社会人として働かなければならなくなった2人。殺し屋家業に、バイト探しに、ヤクザとのイザコザに、なんかいろいろあって毎日大変。まあでもやるか~~。というお話です。

原作コミックはどこで連載してるんですか?と聞きたくなるような空気感。チャンピオンなの…?アフタヌーンなの……?コミックの実写ではないと知ってなぜだか驚きました。マンガはないのに、マンガの絵にピッタリの子たちをよくもまあ見つけてきて……!という気持ちになる。でもちがうらしい。もしかしたら、イメージイラストくらいは存在しているのかもしれないけど。

この少女2人の雰囲気が大好きでした。普通に話していると、どこにでもいるようなかわいい女の子。まひろは内気というか社会不適合者でコミュニケーションに難あり、ちさとは明るくて賑やかなタイプ。静と動。闇と光。ショートカットとロングヘア。金髪と黒髪。正反対の2人。凸凹コンビって大好き。そんな2人が襲い来るチンピラをあっという間にやっつけます。素手でも銃を使っても。かっこいい。それだけでもう目が楽しくて、好きなや~~~つ!!と思いました。

特に好きなシーンが、2人が喧嘩するところ。ネタバレなんですけど好きなシーンだから話します。

ちさとは持ち前の明るさ可愛さでメイドカフェでバイトをするんですが、一緒にやろうと思ったのにどうにも空気が合わなかったまひろは「ああいう感じ無理。萌え萌えキュンとかよくやるわ」と出来ない自分を棚に上げてくさします。それにイラッときたちさとは「自分からは挑戦しないで頑張ってる人たちを見下して安心してるツイッタラーみたい」とグサリ。険悪。良い。このシーンが大好き。

私友達と喧嘩したことないな~と思って。年齢もあるとは思いますけど、学生時代にもなかったな。学生時代の友達とは現在ほぼ付き合いがなく(悲しすぎない?)大人になってから出来た友達が多いので、居心地良く過ごさせてもらってます。大人同士の付き合いではあんまり起こらない、むしゃくしゃした気持ちをつい投げつけちゃうとか、言い方に腹が立って言い返しちゃうとか、そういうことができる関係って、良い。衝突を繰り返して、その上でごめんねをしあって、より良くなっていく関係性、すごく良いなあと思いました。

ここでブチブチいってるまひろちゃん、本当にやな感じなんですよね。こういう気持ちって自分の中にもあるし、ああ見たことあるこういう子…と思う。でもちさとちゃんの存在って稀有。「それ感じ悪いよ」って、私は言ってあげられたことがないし、言ってもらったこともない。でもまひろにはいるんだ、ちさとが。良い。

喧嘩はしばらく続くんですが、最終的にはちゃんとごめんなさいをするまひろちゃんが本当に愛しい。仲直りシーンからラストにかけてもう全部好き。観てください。

…もう全然ネタバレですけど好きだからもういっこ言わせて。最後戦い終わったあと、座り込んだまひろちゃん(血まみれ)が笑顔で両手出してきてちさとちゃんが「血つくのいやなんですけど~」といいつつも引き上げて立たせてくれるのあれめっちゃ好き…めっちゃ………ときめく……………

これはシリーズを追うほどに2人のことが愛しくなっていくやつだな……という予感がありつつ、ちょこちょこ観ていこうと思います。もう少し早く観てたらドラマもオンタイムでみれたのにね!ちさまひの日常たくさんみたい…はやくみたい……



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