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『サタンタンゴ』をちょっとずつ観てメモも小出しにしていこう作戦②

『サタンタンゴ』をちまちまと観ています。でもやっぱりこの作品、ある程度まとめて観たい。ほんとのほんとはやっぱり7時間がっつり向かい合ってみたい。
年末年始、やるんだったなぁ………!

前回日記にした先生のくだりのあと、会話のパートがあったのですが細切れ再生にしすぎてあまり印象に残っていません。大事な話してたと思う。きっとそう。でもとりあえず進みます。

そのあとに始まったのは少女と猫のシーン。ここがなかなか衝撃的で、相変わらず静かだけれど目が離せなくて、印象に残っています。ここは丸ごと観ました。

少女は弱い。お兄ちゃんにも上手いこと言われてだまくらかされているし、親も扱いがひどい。猫ちゃんが唯一の友だちだったのだと思いますが、小さなきっかけでその関係にもヒビが入ります。ヒビどころじゃないが。
猫が好きな人にはこたえるシーンかもしれない。

この作品、全部モノクロなのですが、それがすごくいいなと感じたのがこのパートでした。なんだろう。どん詰まり感というか。少女にとってこの世界はキラキラと色付いたものではなかったろうな。灰色の毎日の中で、猫のことは可愛がって過ごしていたけれど、でもそれも光はもたらさなかった。心があっという間に灰色に覆い尽くされた。そしてあの終わり。

このパートのこと、いつまでも思い出しそうだなという予感がしています。
ここが終わって次の章が始まったな、というところでテレビを消しましたが、消したあとにジワジワとズッシリきた。いつの時代でも、どこの国でも、今この閉塞感を感じている人はいる。みんな心の何処かに小さく「なんかわかる」を持ってるんじゃないか。
うまく言葉にできないし、少女が行ったことは全然良くないし終わりも悲しいんだけど、誰も無関係じゃないような感じがする。引っ掻かれたような気持ちだ。

……これ7時間ノンストップで浴びてみたかった…
私は弱い……………!
7時間浴びる覚悟を決めて挑むんだった……………!!!!!!!
残り3時間半くらいかな?これは一気にドカンといきたいところです…。いけるかな(もう弱気)
好きだなぁ、この映画………………!



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