見出し画像

♯10 【健康】 腸内細菌の働きが悪いとなぜ不調を引き起こすのか


腸内細菌が人体に与える影響について、ご存知でしょうか?

腸の健康は、全身の健康に大きく影響します。腸内環境が乱れると、便秘、下痢、免疫力の低下、アレルギーなど様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

「死ぬまで若々しく 健康に生きる 老けない食事」(スティーブン・R・ガントリー:著)を最近読みました。読んでみて「なるほど!」と目から鱗の学びがありました。

この本からの学びは、多岐に渡りますが、今回は腸内細菌に絞ってお伝えします。

それでは、いきましょう。

テーマは、

「腸内の細菌の働きが悪いと なぜ不調を引き起こすのか」


まずは、腸内細菌がどんな仕事をしているかを理解しましょう。

◆腸内細菌の仕事一覧

・栄養素の吸収… 腸内細菌は、食物繊維を分解してビタミンや短鎖脂肪酸を作り出し、私たちの体に必要な栄養素を供給します。

・免疫力の向上… 腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、免疫細胞が集まる場所です。腸内細菌は、免疫細胞を活性化し、有害な細菌の増殖を防ぐために戦います。

・病原菌の抑制… 善玉菌は、病原菌の増殖を抑え、感染症から体を守ります。

・脳への影響… 腸内細菌は、腸脳相関と呼ばれるメカニズムを通じて、脳の働きにも影響を与えます。うつ病や不安障害との関連も指摘されています。


◆腸内環境の乱れが引き起こす可能性のある不調

・消化器症状… 便秘、下痢、お腹の張りなど

・アレルギー… アトピー性皮膚炎、花粉症など

・免疫力の低下… 感染症にかかりやすくなる

・生活習慣病… 肥満、糖尿病、高血圧など

・精神的な不調… うつ病、不安障害など


以上のことから、腸内細菌を活発に働かせることができれば、あらゆる不調を遠ざけることができる、ということがご理解いただけたかと思います。


◆腸内細菌の働きを活発にする食べ物は?


・発酵食品…ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、漬物など。乳酸菌やビフィズス菌が豊富です。

・食物繊維が豊富な食品…大麦、玄米、ごぼう、バナナ、リンゴ、海藻など。

・オリゴ糖が豊富な食品…大豆、玉ねぎ、長ねぎ、アスパラガスなど。


◆腸内細菌が喜ばない食べ物は?


・糖質の過剰摂取… 特に精製された糖質(白米、菓子、甘い飲み物など)は、悪玉菌のエサとなり、増殖を促します。

・脂質の過剰摂取… 特に飽和脂肪酸(肉、乳製品など)やトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど)は、悪玉菌の増殖を助長する可能性があります。

・食物繊維の不足… 食物繊維は善玉菌のエサとなるため、不足すると善玉菌が減り、相対的に悪玉菌が増えやすくなります。

・加工食品の過剰摂取… 加工食品には、添加物や保存料など、腸内環境に悪影響を与える物質が含まれている場合があります。


まとめ

私たちは、食べた物で作られるのではなく、細菌が消化したもので作られています。腸内に飼っている細菌達に良い餌を与えることで、私達の身体に恩恵がもたらされます。

腸が喜ぶ食事を心がけてみてはどうでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!