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大熊信
2015年10月5日 17:28
※2005年に書いた文章です。なかに登場する不倫大好き上司は、今の上司のあのカリスマ編集者ではありません。昨日、上司に話があると言われ、定時よりも早く会社から連れ出されました。都内某所の居酒屋で席に着くと、上司が突然「お前最近たるんでないか?」と言い出しました。理由は先日僕が会社に遅刻したことなんですが、編集という仕事柄定時はあって無いようなものだし、上司自体毎日午後になって会社に来ては夕方に
2014年10月27日 11:52
ここで話は変わります。時間はさかのぼりこの二学期が始まったばかりのこと。僕は39度の熱を出して学校を休みました。今思えば松本さんの不可解な行動に対する悩みと、遅れを取り戻そうと勉強に必死になりすぎたことなどで、心労が溜まってしまったのかもしれません。次の日学校に行くと、僕は体育祭の応援団の一員になっていました。多くの人の前で大声を張り上げたりする応援団という職業はとても不人気で、僕が休んだ日に行
2014年10月26日 15:18
そんなこんなでカップルご成立した我々でしたが、受験生の夏休みに遊んでいる暇はありません。特に僕は、今まで遅れを取り戻さなければならないのです。確かにあの塾講師の大学生が言ったとおり、それからは集中して勉強するようになりました。しかし問題は彼女です。いや、カノジョ(↑)というのが正しいでしょうか。問題はカノジョ(↑)です。うふふ。学校が休みになってしまっているため、カノジョに会うためには直接連絡を
2014年10月25日 13:37
彼女は1年生の時に深山と同じクラスでそのころからずっと彼のことが好きだった、というのは割りと有名な話だったらしく、その時一緒にいたサッカー部の下っ端から簡単に聞きだすことができました。その後僕のテンションは一気に下がり、移動のバスの中で、以前彼女にテストの答えを教えるために「メス」扱いした女子に、「大丈夫? エチケット袋いる?」と言われ「うるせぇよ」なんてふてくされたりしていました。 しかし
2014年10月24日 17:46
中学校2年生に上がった春、僕は恋をしました。一目惚れでした。 新学期になりクラス替えの発表が行われた時のこと、合格発表にも似たクラス替えの掲示の前で同級生たちが一喜一憂しているのを横目に、ろくに友人がいなかった僕はどのクラスになったのかだけを確認して教室に向かいました。そのとき、クラス替えの掲示に向かっていく彼女とすれ違ったのです。一瞬だけ見た彼女の顔に、僕は胸の奥が鉄の塊に押し付けられたよ