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トレーニングだけでは不十分:生活習慣の見直し(引き算)が不可欠な理由
トレーニングを始めると、身体の状態を確認し、改善すべきポイントが見つかることがあります。例えば、「姿勢が悪い」「肩こりや腰痛がある」「筋力が不足している」といった問題です。こうした課題に対して、多くの人はトレーニングに取り組み、解決を図ろうとします。
しかし、トレーニングだけでは不十分なケースが多いのが現実です。なぜなら、問題の根本的な原因が「日常の生活習慣」にある場合が多いからです。
例えば、姿勢の悪さを改善しようとストレッチやトレーニングを行っても、一日中デスクワークをしていて、常に前かがみの姿勢になっていると、せっかくのトレーニングの効果は薄れてしまいます。つまり、どれだけトレーニングに励んでも、日常の過ごし方が変わらなければ大きな改善は見込めないのです。
1. トレーニングだけでは十分でない理由
1-1. 身体の不調は生活習慣の影響を強く受ける
身体の不調や問題の多くは、日常生活の積み重ねによって引き起こされます。例えば、以下のような生活習慣が身体に与える影響を想像してみましょう。
・一日中デスクワーク
・移動はほとんど車か電車
・食事はほぼ毎日ジャンクフード
・スマホ中毒
・朝食を摂らない
etc.
こうした習慣が続くと、知らず知らずのうちに身体へ負担がかかってきます。この状態のままトレーニングを行っても、問題の根本が解決されないため、思ったような成果が出にくくなります。
1-2. 生活習慣を無視したトレーニングは「部分的な対処」にすぎない
例えば、「肩こりを改善したい」と考え、ストレッチや肩周りのトレーニングを行ったとします。しかし、根本的な原因が長時間のデスクワークやスマホの使用にある場合、それを改善しない限り、肩こりは再発し続けます。
これは、「悪い食習慣のまま健康的な食事を一つ取り入れるようなもの」と言えます。例えば、ジャンクフード中心の食生活の中で、一皿だけサラダを追加しても、健康状態は大きく改善されませんよね?
トレーニングも同じです。生活習慣を見直さずに運動を取り入れても、悪い習慣がその効果を打ち消してしまうのです。
2. まずは「引き算」を意識する
2-1. 生活習慣を見直し、余計な負担を減らす
トレーニングや健康的な食事を取り入れることは大切ですが、その前に「余計なことをしない」=引き算をすることが重要です。
例えば、以下のような生活習慣を少し変えるだけでも、身体への負担を軽減できます。
・一日中デスクワーク→席を外せる場合はトイレ休憩などで少しストレッチする
・移動はほとんど車か電車→一駅分歩く、なるべく階段を使う
・食事はほぼ毎日ジャンクフード→そもそも食べない
・スマホ中毒→現代では難しいかもしれないが、せめて寝る前の1時間くらいは見ないようにする
・朝食を摂らない→最悪ひと口でもいいので食べるようにする
これらの改善を行うことで、多少は良い方向に向かい、エクササイズの効果がより発揮されやすくなります。
2-2.身体の土台を整えてから運動に取り組む
生活習慣の「引き算」を行った後に、トレーニングを取り入れることで、より効率的に身体を改善できます。
例えば、姿勢改善のためにストレッチや筋トレを行う場合、まずは「長時間座りっぱなし」「スマホの長時間使用」などの負担を減らし、それからトレーニングを始めることで、効果が最大限に引き出されます。
3. 生活習慣の見直し方:具体的なステップ
では、実際にどのように生活習慣を見直せばいいのでしょうか?ここでは、具体的なステップを紹介します。
現状を把握する
まずは、自分の生活習慣を振り返り、身体に負担をかけている要因を探します。以下のチェックリストを使ってみてください。
・一日中デスクワークをしている
・スマホを長時間使用している
・車移動が中心で歩く機会が少ない
・睡眠時間が6時間未満、または寝る直前までスマホを見ている
・姿勢が悪いと指摘されることが多い
該当する項目が多いほど、生活習慣の見直しが必要です。
4. まとめ:トレーニング効果を最大化するために
トレーニングは身体を改善する上で重要な手段ですが、それだけでは十分ではありません。日常の生活習慣が悪いままだと、どれだけトレーニングを頑張っても効果が出にくくなります。
まずは 「余計な負担を減らす」=引き算を意識し、その上で運動や食事改善に取り組むことが大切 です。
運動を頑張る前に、まずは生活習慣を振り返ってみませんか?
そうすることで、トレーニングの効果が格段に高まり、より健康的な身体へと近づくことができるはずです。