殺人の門/東野圭吾
600ページ以上の長編で、なかなかに読むのに時間がかかった。
お金持ちの家に生まれた田島はまぁまぁ幸せな日々を送っていたが
家は崩壊し、学校ではいじめられ
初恋の子は自殺してしまい
仕事すればクビになり
結婚すれば離婚になり
幸せを掴みかけては不幸になる。
そんな田島のそばにはいつも幼馴染みの倉持がいて
倉持に関わると、まず田島は不幸になる。
関わらなきゃいいのに、倉持は口上手いんだよね。
自分がのし上がるためには人を傷つけることも嘘もなんとも思わない。
多分サイコパスだよなぁ、うん。
腐れ縁とはそういうものである。
関わると不幸になるって警戒していても
どん底にいる時に声かけてくれる人は悪魔にも天使にも見えるだろう。
結局田島にはなんやかんやで友達がいなかったし
そうなると倉持の話はありがたくもあったし
なかなかにその辺の人間関係の描き方リアルでした。
殺意がわいても、あと一歩がいつも足りず
オチはあんなんだったけど
うーん
って感じ。
オチは逆でもよかったかな。
いやまぁこのオチもありっちゃありとは思う。
割と展開がグダグダしているので
読むのは割と根気がいる。