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ももこのいきもの図鑑/さくらももこ
この本は生き物を飼うことが大好きなさくらももこさんが、自身の体験を交えて様々な生き物について書いている。
アオムシ、ショウジョウバエ、イトミミズ……etc.と、かわいらしい動物以外についても書いているが
さくらももこが描くイラストによってほのぼの感が増している。
さくらももこの手にかかると、どんな生き物もかわいく見えるから不思議だ。
いくつかの生き物は自分が飼った体験を重ねながら読み、またいくつかの生き物は好奇心をかきたてられる。
動物は好きだけど、飼ってしまうといつか必ず別れが来る。
実際この本は死に別れの記録のように、大抵最期は死んでしまって話が終わる。
かつて親に頼み込んでハムスターを飼ったのはいいが、初代のハムスターが死んでしまってから、私は飼うことが怖くなった。
姉はその後も5代目以上ハムスターを飼っていたが、私は散歩や餌やり等を手伝いつつも、もう飼えなかった。
いつか亡くなることが辛いから。
それなのにこの本を読んで、私もベタが飼いたくなって買ったことがある。
青い青いベタ。
美しくて、何度も眺めた。
片手間で飼えることが売りだと思うが、本にも書いてあるように小さな水槽の水は濁りやすく、こまめに水を取り替える必要がある。
死んでしまった時は本当に残念だった。
やはり悲しくなって
私は動物を飼うことに向いていないと改めて思った。
虫も動物も眺めたり、触ったりしている内は愛しくてかわいらしい。
距離感は人間同士の付き合いでも、動物との付き合いでも大切なんだと思う。
依然として飼うことに抵抗はあるけれど、この本を読んでいると、何かを飼いたい気持ちも湧き上がるから不思議だ。
生まれ変わったら魚か猫になりたい。
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