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自分の人生で、何を見たい?

「人生を生きていく中で、私は何を見たいのかな。」

そんなふうに生きている人はそんなに多くない。みんななんとなく生きているし、考えるべきことなんてないし、考えた方がいいとも思わない。

それでも僕はよく思う。僕は何を見たいんだろうか。

見渡して思う。あの人は何を考えていて、どこへ向かっているんだろうか。

自分が人生でやりたいことを考える上で、「見たい景色を想像してみる」ことは案外大事なことなのかもしれない。

なんのために生きている?

別になんのためにも生きていない。大層な理由もないし、成し遂げたいこともない。

でもただ生まれて、気づいたら僕は僕という人格を持っていて、この顔で、この身体の形をしていて、生きている間、生きていく。

だからできるだけつらくないように。我慢しないように。頑張りすぎないように。

ただ自分のやりたいことをできるだけできるように僕は生きているし、これからもそうして生きていきたい。

あなたはどうだろうか?

生きづらいという人がいる。悩んでいるという人がいる。楽しいことなんて一つもないという人がいる。

そういう時もあると思う。

そういうこともあると思う。

そういう人もいるんだと思う。

でも同じように思う。「そのことを思うために、生きているのだろうか。」

今日の朝、スマホを持たずに家を出て、散歩してみた。

本当になんとなくで、よく散歩はするんだけれど、今日はスマホを持たないでみようと思い立った。

手持ち無沙汰ではあった。いつもほぼずっと手にあるものがなくって。

普段散歩をしていると時間を確認したりもするし、ラジオを聴いていたりする。

今日は特別何もないような気がした。

そんなことを思いながら歩き出して、顔を上げる。

向かいからくる車を見て、後ろからきている車も感じる。通り過ぎて、息を吐く。鼻からしっかりと吐いてから、吸いこむ。

景色がよく見える気がした。

こんなところに花が咲いていたのか。桜の木に蕾がたくさんある。きっと春は近い。

川には鴨がたくさんいて、漂っているものもいれば、泳いでいるものもいる。あの大きな体で浮いていられる不思議。きっと羽がふさふさで体は軽いんだろうけど、そういえば僕は彼らの身体の構造をよく知らない。

通り過ぎるおじいちゃんおばあちゃんも同じように歩いている。おじいちゃんおばあちゃんにも僕と同じ年齢の時があって、僕もこのまま順調に生きていけばおじいちゃんとおばあちゃんと同じ年齢になる。

その時に彼らはもうきっといない。

普段見ているものと、普段見ていないものと、それからこれまで見てきたものと、これから見るであろうものを思ってみる。

スマホってすごいなと思う。あんなに小さなものに僕らはいつしか毎日捉われるようになっている。それはきっと悪いことばかりではないんだ。

あれば便利で、時計も見れるし誰とでも連絡が取れる。SNSやインターネットでいろんな情報を知れるし、写真も撮れれば、音楽やラジオだって聴けて、YouTubeや映画、テレビ番組だって観れる。

散歩中、なければ、何も見れなかった。

でもこれがなかった時だってあったんだよなと思う。子どもの頃は持っていなかったし、そもそもiPhoneなんてなかった。SNSがないどころか、昔は携帯電話すらなくって、手紙や電報でやり取りされていたわけだ。もっともっと歴史を遡れば何もなかった。

今だってこれがない人たちがたくさんいるんだよなと思う。国が違えば、僕たちにとっての当たり前が当たり前ではない。場所によっては釣竿だったり、木の実だったり、はたまたそれが鉄砲だったりもする。

僕らは僕らの世界を生きていて、本当にたまたま今ここにいたり、今あるだけなんだよなと思う。

歩きながら、ぼーっとしながら、そんなことを思った。

これから何を見たいか、を考えてみる

「何を見たいか」はそのまま「どう生きたいか」になってくれる。

これから生きている間生きていく中で、あなたは何を見たいと思うだろう。

スマホの画面を見続けることもできる。

ふと見渡せば、スマホに目を向けていて、目の前にいる大事な人のことを見ていない人が多い。

それが悪いとも限らない。そういう時間の過ごし方もありだ。必要だ。

でももし、話ができるならそれもまたいいと思う。

なんの話をしようか。

最近あったこと。愚痴。これから行く旅行の予定。今夜のご飯。なんだっていい。

自分が見たい景色を想像してみる。

最近は再来年妻さんと一緒にワーキングホリデーに行こうと計画している。海外に行って過ごしてみたいし、何ができるか、どんな景色が見れるか。知った自分は何を思うのか。もっともっといろんなことを経験した自分を知りたい。

だから僕は見たい景色を見に行こうと思う。そのために何が必要かを考えて、行動してみる。

それの繰り返しなんだ。

何をしたっていいんだし、生きている間しかやりたいことできないんだから、きっと。(死後の世界はもっともっと自由なのかもしれないけど、死ぬまでわからないからさ)

今やろう。

見たい景色を想像してみて。見たい景色を見るために。

やりたいこと、やりたいだけ、やろう。


やりたいことを探すあなたへ

見たい景色を見に行く物書きより

#あなたへのラブレター

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代筆屋けんせい
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