追いかけて、追い抜いて、交差して、通り過ぎていった旅人
ルピュイの道を歩いて旅をしていた時、あちこちに小さな名もなき教会から大きな教会まで、いろんなタイプの教会が道中に点在していて、毎日何ヵ所もの教会に、見学という名目で休憩や気分転換に立ち寄っていた。
キリスト教の聖地でもあるこの巡礼路は一本道で、クリスチャンでもない私がこんなに毎日教会に立ち寄る行動が一見変な感じなのだが、スタンプラリー的な楽しみにもなっていたので、見かけては必ず立ち寄っていた。
立ち寄ったそのほとんどの教会に、メッセージを書き残すためのノートが置いてあった。