嫌な仕事を階層の低い人に押し付ける世の中
一昔前に底辺の仕事ランキングというのが炎上しましたね。
世の中には絶対必要な仕事であっても給料が安く仕事内容もキツイという仕事が溢れています。
当然そういう仕事には誰も就きたがらない訳ですが、生活に困窮している人は他に仕事が見つからず、なくなくキツくて給料も安い仕事に就かざるを得ない状況に追い込まれます。
逆にデスクに座っていられて給料も高い仕事は大人気なので高学歴で体育会系で英語も喋れるようなエリートから順にその席を奪っていきます。
しかしそんなエリートたちすらも社会階層はトップではありません。
真のトップはそのエリートたちが働いて稼いだ利益を奪って生きるお金持ちたちです。
なんちゃら商事の社員たちはサラリーマンとしてはトップクラスの給料を貰っていますが、彼らが生み出した利益はウォーレンバフェットなどの大株主が働かずに奪っていきます。
彼らが暮らしているタワマンも地主が家賃という形で働かずして金を奪っていきます。
結局世の中の仕組みというのは階層が上の人から順番にやりたくない労働、キツイ仕事を下層に押し付けていく構造になっています。
株主は面倒な経営や労働を雇われ社長やサラリーマンに任せます。
大家もクソだるい家や住人の面倒を管理会社に見させます。
インドのカースト制度のように出来上がっているこのやりたくないことを下層に押し付けるヒエラルキーのことを思うとなんだかなぁという気持ちになります。
ですが、自分がこの構造をなんとかしてぶっ壊せるとも到底思えないので、結局個人としての最適解は他の大多数の人たちと同様に少しでも楽をできるよう上の階層を目指すことになってしまうのが、やるせないですね。