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#38 「佐久間宣行のずるい仕事術」

今回の読書録は「佐久間宣行のずるい仕事術

つい先日までディレクターチームの課題図書だった1冊。
前評判通りの良き本でした。特に心に残ったところをまとめてみます。


上司の上司を安心させる報連相をする

社会人になると出会う「報連相」という言葉。
報連相が大事なのは周知の事実ですが、そもそも報連相は組織にどういった効能を生み出すのでしょうか。
その1つが上司の上司を安心させることだと佐久間さんは述べています。

言われてみれば当たり前なのですが、目の前の上司にも上司はいます。私の報連相を受けた上司は、自分の上司に報連相します。上司としては自分の上司に安心してほしいわけです。上司の上司が上司からの報連相を受けて安心できるかどうかは、上司の部下である私にかかっています(上司が渋滞していますね)。

自分の報連相は何のためにあるのか?目の前の人だけでなく、もう1つ上にいる人の頭の中も想像する。きっと選ぶ言葉や伝える内容も変わってくるはずです。そうすれば頼れる部下として信頼されるでしょう。
そんなふうに自分の報連相を使っていきたいですね。

ブランド人とは"信用と期待を持たれている人"

ブランド人とは「会社名より自分の名前で勝負できる人」を指します。
では自分の名前で勝負できる人とはどういう人か。佐久間さんは信用と期待を持たれている人、と述べていました。

信用と期待を持たれるためのポイントは、仕事人間性。仕事で成果を出すのはもちろん、その人そのものへの信用も欠かせません。
人の悪口を言ったり脅したりしない。人間性に難があると、いつか人は離れていく。

佐久間さんは30代に入ってから自分のブランド化を始めたそうです。
私も今年32歳。仕事と他人に誠実でいたいです。

「かわいい後輩」より「頼れる若手」

私の短い社会人経験でも感じるのは、いわゆる「かわいい後輩」は存在します。先輩にしょっちゅう飲みに連れていってもらい、ゴルフや旅行に誘われていた同僚を何人か見てきました。
そして残念ながら(?)私は性格的にも見た目的にもかわいい後輩にはなれないことも知っています。

そんな私にとってこの言葉は響きました。そうか。かわいくなくても頼れる若手になればいいんだ、と。
若手と呼ばれる年齢ではなくなりつつありますが、頼れる部下ではいたいです。

愛嬌よりも信用。社会人1年目で出逢いたかった言葉です。

「〇〇ができる人」と理解される

チームで活躍するには、自分のキャラクターやスキルをできるだけ客観的に、正しくメンバーに理解してもらう必要があると佐久間さんは述べます。

自分は勇者なのか、戦士なのか、僧侶なのか、魔法使いなのか。自身の特性を知り、その特性を武器にしてキャリアを積み重ねる。
チームで活躍するには自己理解が大事とのことです。

webディレクターと一言で書いてもBtoB企業の案件が得意なのか、SEOの知識が豊富なのか、コンテンツ制作が上手いのかでチーム内での貢献の仕方は変わりますよね。
私自身まだ何に特性があるのか把握できていないので、ここ1,2年でみつけていきたいです。

自己理解を深める方法として最近は、自分(自社)は他者からどう見えているかを知りにいくようにしています。自分のことは自分でもよくわかりません。他者の目に映る自分こそが、実は客観的で正しいのかもしれないと思い始めています。
そのためのX(Twitter)だったりもします。

運は愛想と誠実さによって架けられた「信用」という名の橋を渡ってやってくる

この本で一貫して語られているのは、信用の大切さとその作り方です。信用とは仕事だけで形作られず、愛想や誠実さといった人間性も欠かせません

ここでいう愛想とはヘラヘラすることではなく、いついかなるときも機嫌よくフラットでいようとする態度と、それを貫く意思のことだと佐久間さんは述べています。現実世界にいる超一流の人には、ツンツンしていて嫌なヤツはほぼいない。自分の機嫌を自分でとれる人に運や縁は来る。そんなことが書いてありました。

「その通りだなぁ…」と思いつつ、実際に体現するのはなかなか難しい。ただここは才能というよりも意識や工夫でなんとかなる領域だとも思います。
綺麗事ではなく、愛想と誠実さを常に持ち続けられる人でありたいです。


以上、佐久間宣行のずるい仕事術の読書録でした。

世の中に仕事術系の本はたくさん存在します。その中でも本書の言葉たちは、実践から出ないと生まれてこないであろう具体性がありました。
どこかで聞いたことのあるフレームワークではない、血の匂いのする内容だからこそ、多くの人に響いているんじゃないかなと感じました。

まだお読みでない方はぜひ買ってみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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