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読書感想文「池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子」
石田衣良の人気シリーズも19作目。今回も池袋のトラブルシューター、マコトの活躍が描かれています。
基本的に年1冊のペースで刊行されており、時事問題を取り上げる為、過去作を読んでも当時の世相が分かるので割と異色な小説な気がします。
今回は下記の話が出てきます。きちんと取材していると思われるので、時事問題の概要も把握でき、勉強になります。
ウイスキーバブル
過激な推し活
年寄をターゲットにした強盗
インチキ新興宗教
例によって悪い筋とのトラブルにマコトとタカシが巻き込まれますが、推し活と新興宗教の話は結構胸にくるというか、現代社会の闇の深さは相当だなと考えさせるものがあります。
アイドルの追っかけをする人物は少なからず身近にいるものですし、知人の家が一家で新興宗教にはまってるのもよく聞く話です。関わり合いになりたくないと思っても完全に排除するのは難しいですから。
話のテンポは早く、内容も面白いので読みやすい小説ですね。少し前にドラマ化されて人気もありましたが、原作の話のストックも増えてきましたし、そろそろ新作映画も観たいな、と。クラファンとかやってくれないでしょうか。
読後爽やか、石田衣良の小説が好きならオススメです。