ダンコバ

愛知県春日井市出身、静岡県浜松市在住のアラフォー会社員。職場では磐田や清水のサポーター…

ダンコバ

愛知県春日井市出身、静岡県浜松市在住のアラフォー会社員。職場では磐田や清水のサポーターに囲まれている名古屋グランパスのサポーター。他の趣味は自転車、ゴルフ、トライアスロン(故障により引退状態)。#grampus #cycling #golf

最近の記事

読書感想文「臆病者の自転車生活」

図書館に貸出予約している本がまだまだ順番が回ってこないので、何か軽く読める本を、ということで借りました。 安達茉莉子氏の書いた自転車にまつわるエッセイ本です。 正直、全く存じ上げない作家さん、且つ図書検索のキーワードに「自転車」と打ち込んで出てきた本なので内容に期待はしていなかったのですが、これが読みやすくて面白いエッセイ本でした。 出不精のご本人が電動自転車を入手し少しづつ遠出するようになる。 漫画「弱虫ペダル」にハマってロードバイクまで手を出してロングライドや飛行機

    • 読書感想文「この世にたやすい仕事はない」

      津村記久子の連作短編小説です。本屋で文庫本が新発売されていたので、図書館で借りれるかな、と思い予約して待つこと4か月。ようやく読めました。流石、人気作家。 下記が新潮社公式サイトの紹介文です。 冒頭からちょっと不思議な世界が広がる感じですが、話にスッと入れる文章力は実力ある津村記久子という感じです。 ‐‐‐ 「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメ

      • 読書感想文「旅猫リポート」

        読書家の友人から面白いよ!とオススメされたので読みました。有川浩の書いたロードノベルです。映画化もされています。 色々な作家の本を読むのですが、有川浩は初めて読みました。何故か自ら進んで手に取る作家の選択には入らなかったんですよね。著作が映画化されやすい作家としては石田衣良は好んで読むので、理由は自分でもよく解りません。 ですが、ロードノベルは割と好きで、源孝志の「グレースの履歴」、風間一輝の「男たちは北へ」は大好きな小説です。こう書いていて、読み返したくなってきました。

        • 読書感想文「舟を編む」

          先日NHKでドラマ化されて、全部は観ませんでしたが面白かったこと、本好きな友人(大好きな先輩でもある)に強くおすすめされたので読んでみました。 「大渡海」という辞書を完成させるべく奮闘する編集部員とその関係者達の人間模様が書かれた小説ですが、元々女性向けファッション誌の連載小説だったとのこと。初めて三浦しをん氏の小説を読みましたが、話のテンポがよく、あっという間に300ページを読み終えました。 辞書の編集部を舞台とした話なので言葉の意味を大事にするくだりが多く、1つの言葉

        読書感想文「臆病者の自転車生活」

          読書感想文「男と女 恋愛の落とし前」

          直木賞作家の唯川恵の新書です。 唯川恵の作品は1冊も読んだことが無かったのですが、直木賞作家の書いた本ならつまらないことはないだろう、ということで読んでみました。 新潮社の売り込みの文言からして刺激的です。 ⬇ 35歳以下、閲覧注意! 男は世間体をとり女は自分をとる。恋愛小説の名手が、大人の恋愛を一刀両断! 肝心の内容なんですが、唯川恵が36歳から74歳までの12名の女性に過去の恋愛遍歴をインタビューするというものです。 ありきたりの内容かな、と思いがちですが、この本の

          読書感想文「男と女 恋愛の落とし前」

          読書感想文「こんがり、パン」

          久しぶりにビジネス本や資格の本以外の本を読みました。 河出文庫のおいしい文藝シリーズの内の1つ、こんがり、パンというタイトルのエッセイ集です。タイトルの通り、パンという共通のテーマについて様々な作家の5ページ程度のエッセイを集めた本です。 上記リンクから作家の一覧が確認できますが、選ばれている作家も食味歳時記の獅子文六や吉本隆明からディスイズザデイの津村記久子まで多種多様。同じパンと言っても出てくるパンの種類も多いですし、作家自身の幼少期の経験からどこどこの店が美味いとか、

          読書感想文「こんがり、パン」

          読書感想文「コーヒーは楽しい!」

          https://pie.co.jp/book/i/4832/ 同社の本「ウイスキーは楽しい!」が良著でしたので、コーヒーも常飲している割に何も知らないな、と思っていたので読みました。 著者のセバスチャン・ラシヌーはバリスタ養成のトレーナーだそうで、これ1冊でコーヒーの淹れ方、コーヒーの種類、豆の分類、産地等の知識が手に入ります。ウイスキーは楽しい!と同じく、濃い知識をイラストで分かりやすく学べます。 私は趣味で自転車に乗っているのですが、自転車愛好家はコーヒー好きも多く

          読書感想文「コーヒーは楽しい!」

          読書感想文「読書の方程式 インプット・アウトプットが10倍になる」

          羽田康祐氏の著作で、主にビジネス書を読む際の本の選び方、内容を自分のものにする読み方のコツが書かれています。 羽田氏はビジネス書を読む目的は「視点」と「法則」を増やしていくことと定義しています。著者ならではの物事をとらえるポイント(=視点)や、「ああなれば→こうなりやすい」という因果関係・ノウハウ(=法則)を「視点読書」「法則読書」として、これらの視点と法則をインプットしアウトプットして頭に定着させる方法を体得しましょう、というノウハウ本と言えるでしょうか。 本の目次は下

          読書感想文「読書の方程式 インプット・アウトプットが10倍になる」

          読書感想文「ウイスキーは楽しい!増補改訂版」

          フランス人のミカエル・ギド氏の書いたウイスキー教本です。 ウイスキー好きの知人に薦められたので読みました。 ウイスキーの作り方、味わい方、ウイスキーの歴史、世界各地のブランドの紹介が多数の絵と共に解りやすく書かれています。 ウイスキーの初心者にはとても有り難い内容になっています。 水割りやアイスボールは日本ではお馴染みな飲み方ですが、これらの飲み方が日本で始められて普及していったとか、目から鱗が落ちる知識を多く仕入れられます。 また、今まで全く知らなかったウイスキーのブ

          読書感想文「ウイスキーは楽しい!増補改訂版」

          読書感想文「酒道楽」

          食道楽の作者、豊橋出身の作家である村井弦斎の小説です。食道楽が面白かったので読んでみました。 二人の大酒飲みのエリート教師を主人公に抱腹絶倒の滑稽小説の形をとって禁酒を説いた、啓蒙家弦斎の面目躍如の作、なんだそうですが、端的に書くと、酒クズ2名が主人公で酒起因の失敗を繰り返し、禁酒することで成功するという話の筋です。 明治時代の小説なので主人公が女性の聞きかじりの西洋の知識を小馬鹿にしたり軽んじたりする台詞が多くイライラしますし、酒クズでもここまで酷い失敗はしないだろうと

          読書感想文「酒道楽」

          読書感想文「池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子」

          石田衣良の人気シリーズも19作目。今回も池袋のトラブルシューター、マコトの活躍が描かれています。 基本的に年1冊のペースで刊行されており、時事問題を取り上げる為、過去作を読んでも当時の世相が分かるので割と異色な小説な気がします。 今回は下記の話が出てきます。きちんと取材していると思われるので、時事問題の概要も把握でき、勉強になります。 ウイスキーバブル 過激な推し活 年寄をターゲットにした強盗 インチキ新興宗教 例によって悪い筋とのトラブルにマコトとタカシが巻き

          読書感想文「池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子」

          読書感想文「食道楽」

          https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248987.html https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248988.html 明治時代のベストセラー、豊橋出身の文化人、村井弦斎の「食道楽」を読了しました。 内容は最初美味しんぼのような話と想像していたのですが、食の話を中心とした、全360話、1000ページ程の長編小説でした。 恋愛小説なんでしょうが、最後の結末はハッピーエンドと言えるかは分かりません。

          読書感想文「食道楽」

          映画感想文「SISU 不死身の男」

          少し前、公開から2日目だったと記憶していますが観て来ました。 話の舞台は第二次世界大戦末期にナチスに侵攻されて荒野となったフィンランド。金塊掘りのお爺さんアアタミが、金塊を運ぶ途中でナチスの戦車隊に目をつけられ追われ続けるのですが、実は「かなりヤバい特殊部隊の出身」であるアアタミにツルハシ1本で抵抗され、アアタミにナチスが追い詰められていく、という話の筋です。 アアタミも愛犬のウッコも10分に1度くらいの感覚で絶体絶命のピンチを迎え続けるのですが、知恵と勇気と根性でそれを

          映画感想文「SISU 不死身の男」

          読書感想文「東大教授の考え続ける力がつく思考習慣」

          職場の有志でアクティブブックダイアローグを定期的に開催しているのですが、その課題図書に指定されたので事前学習として読みました。 内容としては、生き方、働き方が多様化した現代社会を生き抜くためには「考える力」が必要不可欠であり、それを身につけるために7つの「思考習慣」を訓練で身につけましょうというものです。200ページくらいの文量なので2時間もあれば通読できます。 何故その思考習慣が必要なのか、その思考習慣を身につけていないとどんな不都合があるのか、具体的に身につける訓練法

          読書感想文「東大教授の考え続ける力がつく思考習慣」

          読書感想文「食味歳時記」

          https://amzn.asia/d/eyrtKEH 劇作家の獅子文六の書いた食べ物のエッセイです。1年間各月の美味しい食べ物、料理に関して記述した食味歳時記、色々な食べ物に関して記述した食味随筆の2部構成となっています。重版が続いている本なので内容的にも面白いだろうということで選びました。 獅子文六は戦前からフランス滞在した経験があり、且つかなりの食道楽だったようです。西洋料理と日本の郷土料理、食材の話だけでよくここまでエピソードや料理の内容を覚えているな、と舌を巻き

          読書感想文「食味歳時記」

          読書感想文「サッカーの神様をさがして」

          https://www.kadokawa.co.jp/product/321410000050/ はらだみずき氏の小説です。 内容は新設校に入った主人公が、仲間たちとサッカー部創設を目指して奔走する青春を、大人になった主人公の現実と織り交ぜつつ語っていく構成になっています。 はらだみずき氏のサッカー関連の小説は基本的に悪人が出ませんし、話の筋も読後爽やかなものが多いので安心して読めますね。試合の描写も上手いので、読んでいて脳内に試合の情景が浮かび上がり易いと思います。

          読書感想文「サッカーの神様をさがして」