自宅串うち焼き鳥が想像を絶していた
「焼き鳥は好きですか?」
と聞かれると、だいたいの酒飲みは「好き」と答えるだろう。
もちろん、僕も好きです。
しかし、自分で串を打って…までやっている人は、案外少ないのではないだろうか。
ずっとやりたいとは思っていたのだけど、なんとなく手が出なかった自宅串打ち焼き鳥。
やってみると、想像以上の幸せが訪れました。
焼き鳥は好きだけど、焼き鳥屋へは行かない
若いうちはよく飲みに行っていた。
焼き鳥屋さんで食べる焼き鳥は美味しいし、
自宅近くの焼き鳥屋さんも、そうとう美味しいのだ。
だけど、10年で3回しか行ったことがない。
理由は、僕は「居酒屋が好き」なんです。
焼き鳥以外のメニューが充実していないと、なんか物足りない。
焼き鳥だけじゃなく、刺身も絶対食べたいし、出汁巻き卵に鶏の唐揚げ、あ、最初のサラダも忘れてはいけない。ポテサラなんかもいいなぁ。
海の近くに住んでいた時は、牡蠣ポン酢にハモの造り、タコの唐揚げ、アナゴの1本焼き・・・なんてことをやっていると、居酒屋でも焼き鳥の出番は無くなることが多いんです。
よく考えてみると、僕の焼き鳥体験は平均よりかなり少ないのではないだろうか。
焼き鳥日和
いつもの週末、仕事帰りにスーパーに寄り、
「今日は何をつまみにビール飲もうかなぁ」と考えていると、
惣菜コーナーでパック入りの焼き鳥が目に留まった。
年に1~2回買うことはあるけど、肉は固く、タレが甘くて濃い。
でも焼き鳥だ。たまには食べたい。
そこで、今日は妻が飲み会でいないことに気づいた。
一人ならばこれから帰って、ちょっとやり方を調べて、
串にさして、焼いて…で、食べるのが遅くなっても大丈夫。
そういえば、家にネギがあった。
もう、今日は自宅串うち焼き鳥しか考えられない。
ビールと焼き鳥で1週間の疲れをいやすのだ!
手間を惜しまない
今回調べてやってみたことがあった。
それは「料理酒オイル」を使うこと。
焼き鳥屋では、焼きながら酒を吹き付けたり、油をぬったりする店もあるという。それを簡単に家でやってみようというものです。
まずは切り分けた鶏肉に料理酒オイルをまぶす。
それだけ。
料理酒オイルは酒と植物油を4:1で混ぜたもの。
ひと手間だけど、おいしくするためなら、やらない手はないでしょう。
鶏肉を串に刺す。
今回は、もも肉1枚とネギ1本。
さて、これで何本できるのだろうと思いながら串を打っていると、ぎりぎり10本できた。一人には十分すぎる量だ。
家で焼く場合はフライパンやらトースターやらいくつかやり方があるが、今回は魚焼きグリルを使う。
なんとなく、一番焼き鳥っぽいという理由だけです。
作ったタレを塗って焼くと焦げ付きそうだから、
軽く塩を振って焼いて、焼いた後にタレを塗るスタイルに。
タレもあまり煮詰めずに、さらっとしたタレになった。
300円の晩餐
グリルでは10本全部は焼けないので、
2回に分けて焼く。
初回の焼き鳥が焼けた段階で、ビールをセット。
うーん、見た目は自分で作ったとは思えない。
さ~て、まずはビールから行きましょう~。
「グビグビ」と、のどを潤す2口を飲む。
ふー、これこれ。毎回だが、やはり美味しい。
今日は通常の晩餐の時間より1時間以上おしている。
しかも、仕事の後、串を打ってからのビールだ。うまいはずだ。
ここで、すかさず、焼き鳥をほおばる。
う、美味すぎる!
なんていうんでしょう。正直、その辺の焼き鳥屋より美味しい気がする。
もちろん、スーパーのパックの焼き鳥は相手になりません。
美味い要因は、タレでもない、塩でもないハイブリッドだからというのもある。タレは好きだけど、最後にさっと塗っただけだから、クドすぎず、味はしっかり塩がおぎなっている。
もう一つの要因は、一口のボリューム。
人生で何度か、お店で食べた焼き鳥が超美味しい!って思ったことがあったのですが、そのひとつに、身が大きくてジューシーってのがありました。
今回はもちろんそれ。
自分好みに切ったのと、料理酒オイルが効いているのかなぁ?
夢中で数本を食べながら、一人で声に出して
「うまい…」とかいう始末。
そして、10本というのがちょうどよい。
少なすぎず、なんなら40代の胃袋には少し多め。
結構おなか一杯になったが、ふと不安がよぎる。
ひとり焼き鳥では、その他の種類を用意して楽しむのはお腹の余裕的に無理なのでは?
実は2割引きで買ったもも肉と、無人販売で4本100円で買ったネギ1本。300円で10本の串ができてしまいました。
これだけですでによい週末になりました。
これはもう次回開催決定です。