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ウルトラマン、仮面ライダーなどの話題です
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#特撮

ウルトラマンティガ、序盤からすでに名作だという話

今月に入ってから、未見だったウルトラマンティガを観ています。現在、7話までという進行状況です。 周知の通り、ティガは平成1作目にして傑作と評されている円谷プロの代表作であります。私の様に「ウルトラ育ち」な人間からすれば、 「ウルトラマンは全部名作だよ!」 と言いたくもありますが、この高い評価の理由を是非確かめたく視聴を進めていっています。 視点の交差と、その必然性があるシナリオ 第5話「怪獣が出てきた日」を観て、脚本を書く人間として唸らされた部分があったので記そうと

ウルトラマンアーク感想…想像力で jump’n to the sky!

先日、2024年のウルトラマンであったアークが最終回を迎えました。 「想像力を解き放て!」をキャッチフレーズに半年間駆け抜けたアーク、ユウマと共に旅立っていきました。 昨年4月、第一報を聞いての記事がこちらでした。帰ってきたウルトラマンの令和バージョンであるならば「新しさ」に期待したい、と綴っています。 結末を見届けて、率直な感想を述べていきたいと思います。 「箱庭」ウルトラマンの弱点 自他ともに認めるウルトラフリークな私ですが、ニュージェネシリーズの視聴を始めたのは

ウルトラマン第2話「侵略者を撃て」は、非の打ちどころがない傑作です

本日、某SNS(伏せる意味もないですが)のトレンドに突然 「バルタン星人」 が入っていたので何があったのかと思えば、発端はこれでした。 成人の日にかけて、バルタン星人がお祝いをしてくださったんですね。 これに付いているコメントを見ると、「最近出番が無いですね」「次はいつ地球に来るんですか?」など、すっかりアイドル的人気を持っていることがわかります。 まぁ怪獣酒場の店長さんでもありますし、お忙しいのでしょう。 最後にウルトラ本編に出たのはマックスでしょうか?あちらこそもう

冬木透さんを偲んで…記憶に刻み込まれた名曲たちを語る

昨年末の話ですが、ウルトラシリーズの音楽を多数手がけた冬木透さんの訃報がありました。 89歳、ご冥福をお祈りします。 数年前、Youtubeの公式配信でウルトラマンコスモスを観たのですが、冬木さんの劇伴は温かみがあり、この音楽がウルトラマン=光のイメージを形作っているのだな、と再認識したものです。 そして改めて、映像作品とは総合芸術であり「名作に名曲あり」を感じさせられた、冬木さんの作品を噛み締めた次第です。 個人的バイブルであるウルトラセブンから、印象深い曲をピックアッ

ウルトラマンアーク第22話感想…不気味さの中に聴こえた、社会への警鐘

すでにネット上で結構、大きく話題になっていましたが今週のウルトラマンアーク、後々語り草になりそうな印象深い回でしたので感想を記そうと思います。 ウルトラマンアーク #22 / 白い仮面の男 普段と変わりのない平穏な日常——の中に、まさに恐るべき陰謀が忍び寄ろうとしていた…。何気ない日々の中で気づく「もの」とは一体何なのであろうか…?そして—— この世界に人々は気づくことができるだろうか…?今、ユウマたちの目の前に最強の敵が現れる…。(ツブラヤイマジネーションから引用)

ウルトラマンゼロ15周年、その原点の映画を語ってみる

本日12月12日は、 「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」 の公開日、15周年を迎えたそうです。 それは即ち、ウルトラマンゼロのデビューから15年という節目でもある訳ですが、もうそんなに経ちましたか、と。懐かしみを感じますね。 そして本日、アーク終了後のジェネスタも告知されました。 毎年恒例ですが、この報せが来ると年の瀬だなぁ、と感じるようになりましたね。いよいよアークも佳境ですが、想像力できっと地球を救ってくれることでしょう。 円谷プロ復活の狼煙だっ

篠田三郎さん生誕祭…タイラント回にツッコミを入れてみます

本日(12月5日)は、ウルトラマンタロウ・東光太郎でお馴染みの俳優、篠田三郎さんのお誕生日です。76歳、おめでとうございます。 ウルトラ伝道師であるロコさんがしっかりご周知してくださっていました。このお写真は数年前のものですが、篠田さんは本当に格好良くお歳を召されていて、男としてかくありたいと思わせてくれる素敵な方ですね。 「兄弟」が完成した、ウルトラマンナンバー6 ウルトラマンタロウに関しても、これまで何度か思い入れを語っています。 そういえばプレバンでウルトラバッ

シン・仮面ライダーOMITシーン感想…作品にハサミを入れる勇気の記録

昨日に引き続き、シン・仮面ライダーBlu-rayの映像特典からオミットシーンの感想を述べます。 「総尺1時間30分を超える57本の映像」、映画の円盤に未公開シーンが入っているのはよくありますが、ここまでの量はなかなか無いでしょう。この情報が告知されてから、「映画がもう一本入っているレベル」とはよく言われたものです。 これも、各話フォーマット版と併せて一緒に観るべ~と、決めてあったシロモノだったんですね。 全てが必要、ながら切られたシーンの群れ 昨年、映画の公開後にドキュ

ゴジラの日なので、一作目を改めて語る

本日(11月3日)は「ゴジラの日」ですね。 令和の和製ゴジラ映画として記憶にも、記録にも残ることになったマイナスワンの公開からも早一年、先日地上波での放送もあり…さらには、 驚きの発表がありましたね。何が驚いたって、山崎監督続投というところでしょう。シン・ゴジラの後にゴジラ映画を作るのはとんだ貧乏くじだと言っていた監督がそのハードルを乗り越えたと思ったら、今度は自分で高くしたハードルに再度挑むことになったのですから。 つい先ほど、まさにその話が記事として出て笑ってしまったも

黒部進さん生誕祭・ハヤタという人物の魅力について

本日(これを書いてる日)、10月22日は初代ウルトラマン、ハヤタこと黒部進さんのお誕生日です。85歳、おめでとうございます! ロコさんも、いつまでもお元気で~と伝えたくなるツーショットです。 せっかくなのでこれを機に、久しぶりに黒部さんの著書を読み返したりしていました。 1998年に刊行されました黒部さんの自伝本です。森次さんの「ダン」と共によく読み込んだ本であります。26年前の書籍ですが、この時点でウルトラマンから32年が経っていたという歴史の長さへの感服と、そして傘寿

ウルトラセブン放送開始記念日、真の「侵略者」とは実は…?

日中、だいぶ涼しくなってきましたね。10月に入り、ハッキリ夏が去ったように感じられるようになりました。 そして10月1日というと、ウルトラセブンの放送開始記念日だったりします。 特撮ヒーロー数あれど、自分が物心ついて初めて観た作品として挙げられるのは、これ一つです。もっともリアルタイム世代ではないので1967年の10月1日に出会った、というわけではありませんが。 しかしそれでも、最推し作品の記念日はお祝いしたくなりますね。 57周年、おめでとうございます。 滅茶苦茶な第

ウルトラマンアーク、ここまでの感想…昭和の香りがいい感じ

ウルトラマンアークが始まって二ヶ月経ち、第10話まで放送されました。 ここまでの感想と、ウルトラシリーズが重きを置いているものについて考えてみました。 特に面白かった8,9,10話 個人的な感想を言えば、最初の3話は低調だったかと思います。3話にてアーク初変身のエピソードが描かれ、ユウマの凄惨な過去が明らかになったんですね。次回予告の「走れ、ユウマ」がここから来ていることも判明した重要な回だったと思いますが、このノリはキツいな~と思っていました。 その理由は後述すると

いかなる映画でも良い所はあるはず…と考えてみた話

この夏、仕事が極めて忙しくなかなか映画館に行けていません。明日はぼざろ後編を観てくる予定なのですが、昨年と比べると頻度が激減しています。 4月にこんな記事を書いておきながら、実はこの映画を観に行けませんでした。有言不実行という感じで、まことに情けない。後々、配信などで観ることになるとは思いますが出不精になってしまうのは良くないですね。 映画の価値について 今日、脚本関係の本を読んでいてある映画監督の言葉が心に残りました。 「低予算でも、何十億の映画でも鑑賞料金は変わら

特撮への定番ツッコミに回答していきます

我々(誰を指しているのか)オタクは、疎い人達の何気ない一言にピキッ、とくる瞬間がありますよね。 私も昔はそんな「浅い指摘」にいちいち反論したり、したがっていたりしましたが最近は 「は~ん、よく知らないんだな」とスルーを決め込むようになりました。単純に歳を取ってわざわざ食いつくのを敬遠するようになっただけですが。 そんな訳で、三大特撮(ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊)において長年擦られ続けた伝統の浅いツッコミへの回答を、軽くまとめてみることにしました。 ①ウルトラ