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映像作品感想

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映画中心の感想集です
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#映画

ターミネーター2の再上映に行ってきました

本日(8月23日)から二週間限定で再上映される、ターミネーター2を観てきました。 言わずと知れたSF映画の金字塔ですが、映画館で観るのは初めてだったりします。割と頻繁にリバイバル上映が行われている作品ではありますが、関心はあってもなかなか行く機会がありませんでした。 圧巻の137分 前に観たのも、もう数年前になりますがFilmarksにも感想を書いてあります。そちらをコピペしますと、こんな感じで… ターミネーター2(1991年製作の映画) SFアクションの傑作。 前

映画「ハケンアニメ!」感想…至るところに本気を感じるお仕事ムービー

本日、雨の中ではありましたが友人と集まり、映画「ハケンアニメ!」鑑賞会を執り行いました。興味はあったけど観る機会がなかった、というメンツです。 この記事の中で買った、と綴ったレンタル落ちDVDです。 私自身も初見で観たかったので、二ヶ月寝かせておきました。 Filmarks感想 公開当時から気になっていたが、ようやく鑑賞。 テレビアニメ制作現場を舞台に、新人監督とカリスマ監督が「覇権」をかけて激突する職業もの。 アニメ「SHIROBAKO」を彷彿とさせるアニメ制作現場

「オッペンハイマー」観ました…善悪では語れない、悲劇の記録

本日(4月4日)、アカデミー賞で話題の映画「オッペンハイマー」を観てきました。 原爆の父、と言われたJ・ロバート・オッペンハイマーの第二次世界大戦下での「戦い」を描いた実録作品ですね。 日本での公開には賛否があったそうですが、日本人こそ観るべき作品だったと思います。 Filmarksより、鑑賞直後の感想文 オッペンハイマー(2023年製作の映画) 3.8 古典アカデミー賞作品の「地上より永遠に」に通ずる、太平洋戦争を米国側から描いた映画として教養を得る意識で鑑賞した

「燃えよドラゴン」を理解した、喜びの話

突然ですが、私は父親と仲が悪いです。 酒癖が悪く、酔うと暴言、暴力が日常茶飯事だったので子供の頃から嫌っていました。何よりシラフだとほとんど喋りもしない、のがとても格好悪く見えていたんですね、アルコールが無ければ物が言えないのかと。 私が酒を飲まないのも、そんな父の醜態を見て育ったからです。 また、父は私の好きなものをよく馬鹿にしてきたんですね。 細かくは挙げませんが、とにかく「お前が好むものなんかたかが知れてる」と言った論調でした。これは飲んでいない時も同様です。 そし

オススメ映画「クール・ランニング」を語る

昨日は重い話をしたので、今日は陽気な映画の話をします(笑)。 先日、かなり前に観た記憶があった映画「クール・ランニング」のDVDを入手したので、一緒に観よう、と友人を誘って鑑賞会を行いました。 ブックオフで500円でした(余計な情報)。 スポーツコメディ、の名作 雪と氷の世界で大活躍のクールでホットなジャマイカ旋風!―― 1988年、カルガリーのオリンピックで世界中に注目されたチームがあった。それは、冬期五輪史上初の南国ジャマイカのボブスレー選手団。かれらの予想外の大健闘

劇場版SPYxFAMILYを観ました、やっぱりヨルさん最高!というお話

この冬一番の話題作、と言ってもよい「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」を観てきました。 結論から言うと、スタンダードなアクション映画、誰でも楽しめる秀作でしたね。 Filmarksより、初見感想 TVアニメは一期だけ完走、の予備知識でトレンドに乗るべく観てみた。 フォージャー一家が、アーニャの調理実習の為に訪れた街で軍の暗躍に巻き込まれる物語。 ロイドとヨルがアウトローゆえにハードな雰囲気も持っているが基本的にはコメディなこの作品、今回も動機はほの

11月の「気持ち悪かった」話題作

先月公開の映画、特に話題性の高かったのはやはり 「ゴジラ-1.0」 「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」 「首」 の三本だと思います。 ゴジラの方はこちらに感想を書いていますがもう何度か観て、改めて記事にしたいと思っています。 そして、残る2本、埼玉と首も観て来たので感想を一緒に書きます。 気持ち悪い、「笑い」の世界 2本共、Filmarksに感想を書いていますのでそちらの写し記事を上げようと思ったのですが、奇妙な共通項があるな、と感じたのでまとめて書く事にしたんです

映画感想「卒業」(Filmarksより)

ダスティンホフマンの出世作、青春映画の代名詞的作品。 序盤で年の差カップルの話かと思ってしまったが見事に裏切られた。 本当に奥手で理屈が先行しがちなベンのキャラクター作りが上手い。 エレーンとのシーンがもう少し長ければベンの心情にもっと共感できたのに、と思わなくもないが50年前の作品。 おそらくはこれの影響を受けた作品を先に観ているが故の感想なのだろう。 有名なラストシーンは痛快。 ハッピーエンドだが、この後どうなるのか気になって仕方がない(笑)

映画感想「レディ・プレイヤー1」(Filmarksより)

「オアシス」という仮想世界が世界中に浸透している2045年を舞台にしたSF アクション…なのだが、ミステリーでもありホラーなシーンもある贅沢な作品。 ポップカルチャーがこれでもかと登場する「オタクの夢」が詰まった映画で あり、CGアニメと実写が絡み合うこれは「VRアクション」という新ジャンル ではなかろうか。 大雑把な印象を言えば、サロゲートの世界観に仮面ライダーエグゼイドを混ぜた物語という印象。サロゲート程人々に病的なイメージは無く、エグゼイド程切迫感や重さは無い。 この

映画感想「ゴジラ FINAL WARS」(Filmarksより)

ミレニアムシリーズ最終作。 もはや興行として頭打ちだったがゆえにファイナルを掲げてヤケクソ気味なコメディ映画で攻めてきた怪作である。 その路線はある程度成功しており、有名な「マグロ」云々の台詞は普通に笑えた。 しかし、1954年に核兵器批判のメッセージから始まった日本を代表する特撮映画が邦画の斜陽と相まって行き着いた先がコレか…と物悲しくなってしまう。 「これで、全て終わったのね」 「いや、始まったんだ新しい戦いが…」

映画感想「リビング ザ ゲーム」(Filmarksより)

2015年までの、ストリートファイター「4」時代のプロゲーマー達の記録。 ももちとウメハラを中心に生活模様、大会の最中の表情を捉えている。 大会の結果はリアルタイムで追っていたので知っているのだが、ゲーム画面はそこまで映さず、あくまでもプレイヤーにスポットをあてた意義のあるドキュメントだった。 未だ未成熟な業界、先行きの不透明さに不安を感じながら格闘ゲームに打ち込む姿、特に自分がウメハラと同世代のゲーマー故に共感よりも不安視が強く 残ってしまった。 ジャスティンやゲーマービ

映画感想「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(Filmarksより)

予備知識ゼロながら、周囲の高評価に興味を持ち鑑賞。 これでもかとヒーロー物のエッセンスを詰め込んだフルサービスムービーで涙腺が緩んでしまった。 まず初代の二人が先輩ながらまだまだ女の子、決して尊大に描かれてないのがポイントで、今回訪れる大きな困難を乗り越える手本となるシーンに痛みと 力強さを伴って後輩を引っ張るところがとても印象的。 それを終盤の「観客参加」に繋げている巧さに思わず溜息が出た。 敵のミデン、スマホ時代の陰ともいうべきキャラ設定で世代的に共感してしまったしそ

映画感想「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な一日」(Filmarksより)

度重なる公開延期の憂き目を越え、7ヶ月遅れで公開と相成った劇場版。 現行作と前二作が共演する恒例の「春映画」である。 今回は時間を戻す敵と明日へ向かうために戦う3組のプリキュア達。鍵を握るのはラビリン達が出会った精霊ミラクルンの様だが…。 お約束のミラクルライトも今回は鳴りを潜め、違和感や寂しさを感じる作品かと思いきや、「失われる思い出の場所」と閉塞感のある世界から明日へ向かおうというメッセージが込められた名作だった。 タイムリープ物の定番である「繰り返しへの戸惑い」と「出

ネタバレあり・映画感想「グリッドマン ユニバース」(Filmarksより)

参りました。 昔からヤマト、ガンダム、エヴァと時代の代名詞になるアニメは決まってSFもの。それはやはり実写では表現が難しいロボット、メカが見られるアニメの強みがあるからだろう。 私は元々メカ描写に惹かれる人間ではなく、SFアニメも戦闘シーンはスパイス程度の認識で見ていたが、この映画で初めて「メカによる戦闘」に感動し、涙が出た。 特撮版グリッドマンの頃から言われる「グリッドマン、ちゃんとして」というツッコミが物語の根幹として使われるとは思わなかった。 主題歌2番の「その設定