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映画感想「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な一日」(Filmarksより)

度重なる公開延期の憂き目を越え、7ヶ月遅れで公開と相成った劇場版。
現行作と前二作が共演する恒例の「春映画」である。
今回は時間を戻す敵と明日へ向かうために戦う3組のプリキュア達。鍵を握るのはラビリン達が出会った精霊ミラクルンの様だが…。

お約束のミラクルライトも今回は鳴りを潜め、違和感や寂しさを感じる作品かと思いきや、「失われる思い出の場所」と閉塞感のある世界から明日へ向かおうというメッセージが込められた名作だった。
タイムリープ物の定番である「繰り返しへの戸惑い」と「出来事の先読み」を70分で丁寧に描き、プリキュアの格好良さや強さに繋げている。変身や必殺技はしっかり観られるし、更にプラスαまで待っている。

前年の春映画と比較すると月とスッポンであるのは間違いない。
そしてまさかの客演を孕んだ来春の映画の特報。
プリキュアは、この沈んだ令和の時代に夢を見せてくれる存在なのである。

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