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#131 夜になって急に涙が溢れ出す6歳児の話

6歳と2歳のボウズたちを持つ父親です。息子たちの成長の様子を書き記すことで、息子たちへの将来のプレゼント(酒の肴)になれば、と筆を執っています。

さて。お父さんは激動の1週間だった。ようやく無事に1週間を終え、お父さんはビールを飲んでいる。仕事がひと段落した後のビールはおいしい。明日はサッカーもできるし、気づけば3連休ということだし、何とも幸せな気持ちでビールを飲んでいる。

先週末はお父さんが土曜日まで出張。夜行便で海外から戻るとキミはサッカーしよう、とせがむのでお父さんは完全にハイになりながら、隣の家のお子さんも一緒に公園でサッカーをする。大丈夫だろうか、、、。そして、翌日からお母さんが海外出張だ。海外出張リレーでキミたちにも負担をかけたね。

基本2歳児のキミはわかっていない。ママ不在の3日間、常に「ママはー?」というだけで仕事か買い物かどこかに行っているだけだと思って過ぎていったようだ。お兄ちゃんのキミはそうはいかない。

日曜の夜、深夜便でお母さんは中東へ旅立ったため、日中は何の変哲もない普通の日曜日。夜ご飯を食べるころからキミは寂しくなる。暗くなると嫌だよね。ご飯を食べている途中にキミは大声で震えながら泣き出した。うん、わかる。お父さんも小さい頃、お母さん(キミのおばあちゃん)が何日もいなかったことなんてないし、毎日ごはんを作ってくれて、いつもそばにいてくれた記憶がある。キミはお父さん(お父さんは別に問題ないね)やお母さんが1週間いないことも少なくない。そんな中でたくましい。甘えたいときにお母さんがいないのは寂しいよね。お父さんだとその穴は埋められない。

泣きに泣くキミを出発前のお母さんはぎゅーっと抱きしめて落ち着かせるけど、キミはスイッチが入ってしまい、なかなかに泣き止まない。泣きつかれて眠るまでキミは泣いた。疲れて泣きながらソファーで眠り入ってしまった。弟のキミは普通にむしゃむしゃご飯を食べている。この時間に眠ると朝まで起きないね。お父さんはキミを寝室に連れて行き、サポートできてくれるおばあちゃんにキミを寝かしたことを伝え、車でお母さんを送りに行く。2歳のキミはまだまだ眠る様子はないので、一緒につれていったよ。

お母さんを空港に送ったころには、2歳のキミも車の後部座席で朝まで起きない眠りに入った。

車を停めて家に入ろうとすると、、、家の中からめちゃお兄ちゃんの鳴き声が、、、お父さんは慌てて鍵を開けて家に入ると、キミは大きな口を開けて階段に座って泣いている。「ごめん、ごめん!」お父さんはキミが朝まで起きないとばかりに信じ込んでキミを置いていったけど、キミは目が覚めちゃったようだった。おばあちゃんは「今起きたところよ」と言っていたけど、お父さんはキミを置いていってことをとても反省した。寝室で目が覚めたときにお父さんもお母さんもいない、そして絶対にいるはずの弟もいない、キミの心境を想像すると、お父さんはいたたまれなくなって、キミをずっと抱きしめて、お腹をさすって落ち着かせて、空港で搭乗待ちのお母さんとテレビ電話をした。キミはお母さんの顔を見て声を聞いて、ようやく落ち着いたね。

再度眠りにつくまであまり時間はかからなかったよ。

キミはとても優しくて頑張り屋さんなので、次の日の朝にお父さんはキミをなでなでしていっぱい褒めた。キミはそして褒められると、伸びるタイプだ。

お風呂あがりの弟の体を拭いてくれたり、オムツを履かせたりしてくれる。お母さんがいなくてがちゃがちゃとしているお父さんを気遣ってくれる健気な様子にお父さんは何とも言えない感情が湧き出てきて、キミがうちにやってきてくれたことの幸せをかみしめていたよ。

2歳のキミはキミで素晴らしく、この時期にお父さんになついた。お父さんが動くとずっと後追いだ。朝早く出ないといけないときは、キミは「パパパパパパパパ!」と泣き叫び、閉まったドアの内側から、頭突きをしてお父さんを追いかけてくる。取り乱すと床や壁に頭突きをする癖がある。お父さんはめちゃくちゃ後ろ髪を引かれる思いで仕事に出かけたよ。何度も何度も戻ったけどこれ以上戻ると遅刻するので、キミに「ごめんー、行ってくるー」と言って頭突きの音を聞きながら、駅に向かう。

キミたちが我が家にきてくれたことに、心の底から感謝をして、今日も仕事を頑張ろう、と思いながら毎日家を出た。そして山場の今週を乗り越えた笑。

これから羽ばたくキミたちへ。お父さんもお母さんも忙しい週でキミたちには寂しい思いをさせたね。週末はたくさん遊ぼう。


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