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#140 小学校に上がる前に何としてもリフティング100回クリアしたい6歳児の話
6歳と2歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の様子をしるすことで将来のチビたちのプレゼント(酒の肴)になれば、と筆を執っています。
さて。6歳のキミへ。キミが頑張り屋さんであることを書いておくよ。将来読みかえすと自信になるかな笑。
昨日は天気予報があたったり、あたらなかったり。台風の影響で一日雨模様かなーと思ったら案外晴れ間も出たので、キミは「パパ、公園行こう!」と今がチャンスとばかりにお父さんを連れ出そうとする。
先週時点で34回だったキミのノーバンリフティングは、土曜日の時点で42回まで増えた。お父さんたちがサッカーの練習をしている横のコートでキミは黙々とボールを蹴っていたね。時折、「あーーー」とか「ぎゃーーーー」とかキミの奇声が聞こえたけど、それは思い通りにリフティングがいかなかったときだ。それでも最高記録を伸ばしたのは凄いことだね。お父さんは「おめでとう!」と言ってキミとグランドを跡にした。これが土曜日。
そして日曜の晴れ間を見てキミはまた公園でリフティングの練習に。小学校に上がる前にキミは100回行くことを目標にしている。お父さんが幼稚園の頃はまだサッカーを始めていないから、この時点で雲泥の差だ笑。
キミは見事なまでに右足のインステップだけを使ってボールをつく。太ももはなしだ、というかやり方がわかっていない。
真っすぐにボールにインパクトすること、回転をあまりかけないこと、あまり高く上げ過ぎないこと、お父さんはこれくらいしかキミにアドバイスをしていない。
キミは昨日も黙々と挑戦し、そしてうまくいかないと、「あーーー」と言ってボールに八つ当たりをして遠くに蹴とばす。イライラしているのはわかるけど、それは良くない。取りに行く時間も勿体ない。お父さんは冷静にそんなことをいうけどキミの耳には入っていないね。
お父さんはキミがモードに入ると、もうやる気スイッチは押されているので何も言わずに横で見ているだけだ。動画を回しながらね。落としては蹴って、落としては蹴ってを繰り返し、キミはだんだんリズムをつかむ。
ボールの中心を、蹴る強さも大体このくらいで、と繰り返していくうちに足が覚えてくる。あとは集中力の問題だ。キミはなかなかクリアできない30回をクリアし、40回を超え、そして最高記録の50回まで続けた。お父さんは、「やったー」と心で思っても、冷静に冷静に、「そのまま、そのまま、良いタッチよー」と普通の声で、キミにエールを送る。60回でも、「そのまま、そのまま」。70回いっても「そのまま」と。キミは大きく記録を伸ばして72回までクリアした。終わった後に、我慢していた緊張を解き放って二人で大声を上げて飛び上がって喜んだね。「できると思ったら、できるね!」とキミは興奮気味にお父さんに発する。「できるできる。もうすぐ100回だ」とお父さんも興奮を抑えながらキミに答える。
キミは自分でも信じられないくらいに達成感に満ち溢れて、午前の部は終了。午後は残念ながら雨模様だ。夕方に少し太陽が顔を出すと、キミは、「パパ、雨やんだよ、行こう!」とまたボールを取り出す。
水溜まりが目立つ公園でキミは黙々とリフティングを始める。何としても今日100回に行きたかったんだね。お父さんはまたキミの横でキミのボールタッチの様子を見ながら応援している。良い流れのときはできるもんだよ、とキミを励まして、キミは「ぜったいに100回やる」と強い意気込みだ。
そして72回を更新して78回へ。落としちゃったときには、相当悔しかった様子だったね。あと22回で目標まで達成だからね。
暗くなってもキミはやめない。お父さんはキミがやめるというまで、付き合うと心に決めている。ボールがもう見えないね。でもキミはやめない。暗くて、もう3回とか4回くらいしかできない。キミはやめない。何としても今日100回やりたい。お父さんは、「よし、街灯の下にいこう」と、少し明るい場所にキミを誘導するけど、そこでも十分に暗い。ほとんど見えないね。動画を撮るお父さんの携帯でもキミの様子がわからないくらい真っ暗だ笑。
誰もいなくなった公園で、とにかく無心でボールを蹴る六歳児とオヤジ、、、。だんだん無言になってくる笑。お父さんはキミがやめるというまで付き合うと決めているので、納得いくまでやるといい。キミは、もうさすがにボールが見えなくなったところで、「もう見えない、、、」と悔しそうにつぶやく。「どうしても今日100回やりたかったのに、、、」と。
「目標は逃げないから、また来週やろう。そんなに簡単にクリアできる目標だったら面白くないじゃん。」
「100回は簡単じゃないから面白いんだよ」とキミに言葉をかける。
真っ暗になった公園からの帰り道、キミと手を繋いで歩く。まだまだこんなに小さい手で、よくまぁリフティングが78回までできるようになったな、とお父さんは密かに感動している。
まずは100回をクリアしよう。そしたら次は150回だ。絶対できるようになる。お父さんが保証しよう。
挑戦できるネタがたくさんあるのは幸せなことだね。
これから羽ばたくキミへ。お父さんは、キミが小学校に上がるまでに150回はできると踏んでいる。お父さんのサッカー感は鋭い。ただ、練習を頑張ったら、だね。