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死ぬ前までに食べたい100の美菓

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2024年1月の記事一覧

死ぬ前までに食べたい100の美菓 しんこ細工の犬っこ

死ぬ前までに食べたい100の美菓 しんこ細工の犬っこ

2月の東北には小正月にちなんだ行事が多い。秋田県では秋田犬と飴にちなんだ祭りが行われる。

大館のあめっこ祭りについては前にも書いたが、忠犬ハチ公のふるさとで、あめっこ市のほか、秋田犬のパレードなどが行われる。

湯沢市の犬っこまつりは、約400年の歴史がある湯沢地方の冬の民俗行事で、雪のお堂や犬っこ像をつくり、厄除けや安全祈願を行われる。

犬っこまつりの名物菓子が、しんこ細工の犬っこで、大館の

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死ぬ前まで食べたい100の美菓 松江の和菓子

死ぬ前まで食べたい100の美菓 松江の和菓子

「日本三代銘菓」と言われる落雁がある。最初は石川県金沢市の「森八」で作られている最高級品「長生殿」。紅白で、徳島県産の和三盆と北陸産のもち米で出来ている。

加賀藩3代藩主前田利常より七夕のための落雁を作ることを命じられた、三代目森下屋八左衛門(森八の前身)によって作られた和菓子で、藩主利常自ら、唐墨をまねた上品な形を考案し、文字は、茶道遠州流の始祖、小堀遠州の筆によるものだそうだ。名前の由来は、

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死ぬ前までに食べたい100の美菓  諸国貢進菓子

死ぬ前までに食べたい100の美菓  諸国貢進菓子

今月から始まったNHK大河ドラマ「光る君へ」で、第一回目から、楽しみにしていたシーンが出てきた。

まひろ(紫式部)の少女時代、後の藤原道長になる少年、三郎から、菓子を貰ったシーンだ。

実はこのドラマが始まる前から、密かに平安時代に食べられていた美菓、美味しいお菓子、美しいお菓子を調べていた。

平安時代の朝廷の、いろいろなしきたりなどをまとめていた延喜式の中に、諸国から朝廷に献上されていた甘い

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