予想された悲劇!チョコといちご危機がクリスマスを襲う!?
今年のクリスマス、あなたのお気に入りのチョコレートケーキが、いつもと違う姿で登場するかもしれません。その理由は、世界中を震撼させている「カカオ豆の歴史的高騰」にあります。この過去類を見ない状況が、私たちの大切な冬の風物詩にどのような影響を与えるのか、詳しくお話ししていきます。
カカオ豆価格、驚異の3倍増
2023年末から2024年にかけて、カカオ豆の価格が急激に上昇しています。ニューヨーク市場での先物価格を見ると、わずか3カ月余りで2倍以上に跳ね上がりました。
2023年末には1トンあたり4000ドル程度だった価格が、2024年4月1日には1万ドルを突破。さらに驚くべきことに、この1年間で価格が3倍にまで膨れ上がっているのです。
数字で言われるよりカカオ豆先物のグラフを見て頂くとこのシャレにならない動きは歴然です。2、3月よりはマシになったものの酷いものです。
高騰の背景にある複合的要因
この急激な価格上昇の背景には、いくつかの要因が絡み合っています。
異常気象による収穫量の激減
世界最大のカカオ生産地である西アフリカ、特にコートジボワール(世界一位で世界の生産量の約39-40%)をとガーナ(世界二位で世界の生産量の約15%)で、大雨、洪水、干ばつといった異常気象が発生。これにより、前年比で3割から4割もの収穫量減少が起きています。病害虫の蔓延
気候変動の影響で、新たな病害虫被害が発生。カカオの木の病気も増加しています。長期的な供給不足の懸念
カカオの木は植えてから実をつけるまでに4〜6年もかかります。そのため、短期間での生産量回復は困難で、供給不足が長期化する可能性が高いのです。
ガーナにほぼほぼ全て依存していた以上、そこが駄目になったときに影響が少なかったインドネシア、エクアドル、ブラジルなどの他の主要生産国から気軽にスイッチして仕入れるという訳にも行かないのが現状です。
チョコレート業界への影響
この「カカオショック」は、チョコレート業界全体に大きな影響を与えています。
森永製菓:人気商品「チョコボール」を2024年4月から6.5%値上げ。
明治:2024年6月から「きのこの山」「たけのこの里」など54品目を3%から33%値上げ。
その他の中小メーカー:原料コストの上昇で、さらなる値上げを検討中。
愛知県の人気店「久遠チョコレート」の夏目浩次代表は、「昨年から15%、今年4月にさらに20%上昇し、6月にはさらなる値上げの可能性がある」と、厳しい状況を今年の四月に語っていましたが、実際そうなりました。
実はイチゴも高いんです!?!
話しはチョコレートだけではありません。イチゴも高い。
農林水産省によると、東京都中央卸売市場では、10月17日時点でイチゴ1キロ当たりの価格が3984円と、平年(過去5年の平均値、2703円)のおよそ1・5倍の高値で取引されていました。
クリスマスケーキへの影響
では、この状況がクリスマスケーキにどのような影響を与えるのでしょうか。
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