日本沈没に絡めてボソボソと・・・
当時どういう調査をしてかは知りませんが
戦前の地下に対する知見の一つとして
地面は「地塊」と呼ばれる塊が
いびつに敷き詰められたような状態にあると、
その地塊の大きさは大体5里角ほどだということです。
リがどの程度かというと・・・ですが、
ヤードポンド法などと同じく海里と陸の里とも、
また国、地域によっても正確には異なる…みたいなことがザラで
おおよそに定めた日本の里というのは次のように約4㎞ということです。
里(り)は、尺貫法における長さの単位である。現在の中国では500m、日本では約3.9km、朝鮮では約400mに相当する。
ね?・・・なんでやねん、
みたいな違いが生じるので使う機会も見る機会も無いですが一応注意です。
万里の長城・・・万を超えるの意でいいのか過去はどうだったのか?
母を訪ねて一千里…結構どころじゃない距離?
近代
明治時代に入り、メートル条約加入後の1891年に制定した度量衡法では、1里=36町とし、それ以外の里の使用を禁止した。1町=60間=360尺であるので1里=36町=12960尺=3.927km(上線部は循環小数)となる。
上記のとおり中国の1里と日本の1里は長さが大きく異なるため、日本の文献内で中国の里のことを「支那里」と呼んで区別していた時代もある。
wikipediaより
つまり、明治以降の話なので、その地塊の話は恐らく4㎞×5程度の塊、
約20㎞角という意味だろうと思います。
(やや平面的なのか完全立方体的イメージかは掴んでいません。)
それはそれだけの話なのでまあいいんですけど、
ドラマの方が関東沈没編が終わったという事で、
(1週間公式見逃し配信)
それに因むような少し面白い記事を見付けたので一つ紹介します。
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030845476.pdf
地史から見た東京の地盤沈下
水利科学 ISSN 00394858
著者 菊池, 山哉 巻/号 32号
掲載ページ p. 71-86 発行年月 1963年8月
ざっくり読んでみた限り、
固い地盤の所に基礎までしっかり工事して建設した場合、
僅かの沈下も無い、一方東京は元々埋め立て地も多いので
そういう場所は数十年単位では幾らかの比率で沈下する、
という事のようです。
まあとにかく固い場所、
しっかりした工事、建築、建設であれば
その構造物がある場所が沈下することは無いという
調査研究と言えるものです。
その調査の切欠や何か思うに当たった面白い話が一つ書かれていて、
1. 地盤沈下発見の動機
私が東京の地盤が沈下することを知ったのは.大正 5, 6年の頃で,旧本所
区中ノ郷町(現在墨田区)の瓦焼き老人が「近頃はどうも潮が高い。自分の若い頃は板欄の方が,満潮時でも l尺 5寸も高かったのであるが, 近頃はいっぱいに来る。これは洲崎の方で埋立てをするからだ」
と愚痴をいうのを聞いた時からで,当時,私は東京市河港課の設計主任をやっていたので,帰来検潮器の記録を調査すると,水位に変化はない。そこで中ノ郷のみならず広く調査すると, 近頃潮が高いとは江東一帯であることがわかり、この事態は水位に変化のない限り、地盤が沈下すると考えた。
まだ小名木川沿岸を除いては,地下水を汲み上げる工場のなかった時代である。
ここからまあ土地の調査を色々やったという話なんですが、その当時より現在の方が高層建築は多く、土地にかかる重量も、
圧力、その分散か直下での支えか、
それを分けるのは主にその土壌地盤であると。
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緊縮ということは、水分を排除し有機分が無機物となり,無機の分子と分子が地圧によって密着することであるから、水分は人工で汲み上げなくとも自然に低下する。
すなわち地下水が低下するから、地盤が低下するのでなく、地盤が低下するから、地下水が低下するのである。
現在、地盤沈下の調査は葛西,荒川,足立区等の区域にひろがっている。同方面へも発展してるからである。私の要望することは、地下水の低下を調査するより、第ーに載荷重すなわち建物,材料,地盛り等の重量を調査することである。第二は地質の調査で、ボーリングは参考だけのもので、試験荷重を負荷せしめて、上層下層の沈下試験をするか、簡単に知るには試験杭打ちをして沈下を計ることである。沖積層は同じ土質のように見えても硬軟に大差がある。
・・・多分現在の建築関係では
常識的になってる事ではないかと思われるんですが、
これが書かれたのは1963年、約50年前の事で
その後高度経済成長期を迎える訳です。
自分の地域、地方なので最近でこそかなりマンションが増えたんですけど、
東京や大都市、その周辺にはかなりの高層建築がもう長らく存在していて、また再開発等も進んでいるという近年です。
高層、高重量になればなるほど基本的に深く頑丈な基礎が作られる、
と思うので、そこで最近、震度計が増えたからか
それとも近隣で小規模の地震がやはり増えているのか、
速報の回数や体感する地震が明らかに増えてるんですよね。
・・・そして震源も、まあこれは大体他県か海ですけど、
たまに県のどこかという事もあります。
まあ、今回の話は地震というよりも
最近の意味の分からない陥没の方に対してのことで
書いているつもりなんですが、
昔より深い基礎が本来丈夫な地盤をも傷付けているのではないか?
・・・それは一回の工事や一企業が前後の調査で
完全に熟知掌握する状況にないのではないか?…というような感じです。
数年前九州福岡、地下鉄延線工事が原因とのこと。
類似事故
2014年(平成26年)10月27日午後5時ごろ、この事故の発生地の約400メートル[12]西の「博多警察署入口」交差点西側の「はかた駅前通り」でも陥没事故が発生していた。道路が長さ約5m、幅約4m、深さ約4mにわたり陥没し、けが人はいなかった。七隈線延伸工事に関連する雨水幹線移設工事用のたて坑の中に土砂が流入していたことが原因だとみられた[13]。
・・・っていう馬鹿なことがあるか?…って話なんですが、
基礎が深くなったことで地下水がその工事で生じた亀裂などを通して
本来なかった場所への流れが生じたり元の流れが変わったりして
元々は対策されていた地盤を軟弱にしているのではないか?
そういうのは第一には
折々の地震の液状化被害等で語られることの方が多いと思いますが、
産業全体でいうと一応近10年建築ラッシュらしいので、
大きな工事が急速に、頻繁に行われることで当初想定したより広範に
土地に影響を与えているから最近突然崩れたりしてるんじゃないかと、
そんな風にも思えてきます。
因みにその紹介したPDFによると築地はかなり安全な場所だったようです。
まぁしかし、そんな数十m、
100m少々の工事で問題が生じるはずがない、
という考えに立って別の見方をすると、
地球の生命のような呼吸的変動、
水の流れ以外に地下に空洞を生む正体ではないでしょうかね?
超長期的には、地質の年代上の中では
将来絶対に地球、惑星は冷えるものだと思っていましたが、
もし質量が増え続けたならどうなのかと、最近一瞬過ぎりました。
まあ今日はこれ以上は考えないんですが、
内核の形成は地球誕生と同時ではなくかなり遅かったという話、
更にその形状に言及する説・・・。
*内核の誕生の推定は約30億年前・・・から7億年前へ?
内核の形成の推定としては冷却なんですが、
これ、現在は中心から熱が奪われてそういう層として
内核、外核、マントル、地殻と考えられている訳ですけど、
どうなんでしょうね?
(記事を読むとその一つ上の層の影響で冷えるという、
ヒートシンクとか放熱板の理屈?)
地熱、圧力による熱、これが一定ではなく更に高まるなら、
コアは冷えるのか?
その冷える過程は本当に中心からなのか?
岩石と金属では違うのか…その辺は全然わからないんですけどね。
そこそこ長くなったので以上ですが、
何か隠されていたり理論、定説が変わった時、
そしてメディアが何かしらサインを送っているという見方をする時、
東京に限らずですが近い内に何かが懸念されているのではないかと、
少々穿った見方をすれば感じ取れます。
それはそれとしてついでに
こっちも、既に3県から4県目という事で気にはなるところです。
(3~4件目でもあるという両方。)
最後に---------------------原作・旧作の紹介
見てないし読んでない、
とはいえ映画はもしかすると見たことがあるかもしれませんが
記憶にないという感じです。