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35歳の枕問題と自分を知るということ

35歳、疲労の限界を迎えて

5歳と3歳の子どもを自転車に乗せて、家から全く逆方向の保育園とこども園に子どもたちを送迎する朝。
復職して1年半、日々の疲れがボディブローのように効いているのを感じている。

そんな私が、最近とみに感じていること。
それが、『あんまりよく眠れていない。』ということだ。

働く母の死活問題

・寝た気がしない。
・朝すっきり起きられない。
・一日だるい。
睡眠時間は20代の頃より圧倒的に長いのに、なぜ毎日こんなにしんどいのか。

「35歳超えたら身体の色んなところに、くるよ〜。」
と、呪いのようなことを先輩方が説いていたが、これのことだったのか。

とはいえ、嘆いていてもいられない。
働く母、いつでも機嫌良く子どもに接していたいし、職場でも元気に働きたい。
目下、この問題を早期に解決せねば。

人に何かを与えるには、まずは私が元気でないといけないのだ。

試行錯誤のはじまり

睡眠の質を向上させるべく、本当に色々試した。
・午後以降はカフェインを摂らない。
・夕食を食べすぎない。
・適度な運動を取り入れる。(2日に一度軽い筋トレをしている)
・スマホを寝室に持ち込まない。夕方はできるだけ触らない。
・寝る前に軽くストレッチする。
・寝る前に瞑想してみる。(キャンドルを炊いて、これで合ってるのか分からないままとりあえず目を閉じて耐える)
・腹巻きと靴下で体を温める。
・アイピローを使ってみる。

このほとんどを継続したが、目立った効果はあらわれなかった。
(特にアイピローは、目の前にピロピロ(!)してるのがなんだか気に食わず、一晩持たなかった。)

ananがくれたヒント

ある日、途方に暮れていた私に一筋の光が差した。
最近、久しぶりに手に取ったanan。
そこで一つのヒントを得たのだ。

なにやら人の身体の特徴を捉える観点として、『陰陽タイプ』(監修:後藤 多都椰先生)なるものがあるそう…。

陽タイプの私

・スマホを見る姿勢
・考えごとをするときの姿勢
・パソコンを見るときの姿勢
・飲み物を飲むときの姿勢

など、いくつかのチェック項目があるが、ざっくりいうと、以下の様な特徴がある。

【身体がもっとも安定する姿勢】
・陽タイプ=背中をやや丸め/あごを引き/膝をやや曲げて/かかと重心
・陰タイプ=背中を反り気味/あごを上げ/膝を伸ばして/つま先重心

完全に陽タイプの私。
『階段を降りるのが怖いと感じるのは、かかと重心が安定する、陽タイプだからか!』と目から鱗だった。

枕の高さはどれがお好み?

そこで目を引いたのは、この陰陽タイプによって、フィットする枕の高さが違うこと。
これは、睡眠をよくするヒントかもしれない。

・陽タイプ
 枕はマスト。高めの枕であごを引いた姿勢を保つと、ゆったりとした呼吸ができる。

・陰タイプ
 枕は低めかなくてもOK。仰向けになるだけで自然とあごが上がり、深い呼吸ができる。

羊のいらない私へ

早速、気になってずっとAmazonのカートに入れてあった『羊のいらない枕』を買ってみた。

届いてみると、なんと柔らかい!
両手で持たないと、スライムの様にびよーんと伸び、うまく運べない。
そして重い。

でも、頭を置いてみた感触は、頭だけ雲に乗ってるみたい!!

一晩寝た感想は…

ーーーあまり眠れなかった。
めちゃくちゃ肩が凝ってるし、よく眠れた気がしない。
むしろいつもより寝つきが悪い気がする…。

んー、なぜだろう。
あんなに評価も良かったのになあ。

なんとなく、ananの記事を読み返してみた。
枕のページをよく見直してみると、『陽タイプはあごを引いていると身体が安定し深く呼吸できる。』との記載が。

『!』 

そういえば、昨日は息子の少し柔らかめのマットレスで寝ていた。
もしかしたら、高い枕×体が沈み込むベッドで、私はあごを引きすぎていたのではないだろうか。
(いくら陽タイプでも、あごを引きすぎたら呼吸が苦しいし、首の後ろが張ってしんどいだろう。)

あごを引く、呼吸への影響。
そんなこと考えたこともなかった。

試さずにはいられない

早速、元の自分の硬めマットレスで寝てみた。
すると、なんといつもより朝すっきり!

これはなかなか良いのでは!!

さらに、お勧めされていた首の後ろを伸ばすストレッチ、肩甲骨のストレッチを寝る前に試してみると…。

その翌朝も比較的すっきり目覚めることができた。
あー、知識を活かすってこういうことなんだなあと、なんだか悟りでも開いたかのような気分に。

どんなに素晴らしい商品も、正しい使い方・自分に合った使い方をしなければ、効果を感じられないのは当たり前だ。
(羊のいらない枕を、嫌いにならずに済んで良かった。)

矢継ぎ早に試してない?

私がこの陰陽タイプを知って気づいたことは、自分に合った方法を知るためには、『まずは自分のことを知る必要がある』というはこと。

とは言え、自分のことってなかなか客観的に見ることはできないし、自分のことを知るって簡単ではない。
(現に、晩年自分迷子な私…。)

だからこそ、今回のように、陰陽タイプなどの一定のものさしを持ち出して、そのものさしをもとに自分を知り、解決策を探るのが効果的なのだ。

理論を学ぶこと

理論って、実はあまり興味がなかった。
でも、型を知るってとても大切なことなんだ。

武道や茶道に縁もゆかりもないが、なんとなくこの言葉が浮かび、chat GPT様に意味を聞いてみた。(私要約)

守破離(型を知り/型を破り/型から離れる)
つまり、基本を身につけ、少しずつ自分の個性や創造性を加えながら、最終的に自分独自のスタイルを築くこと。


学習欲の高い私。
もっと陰陽バランスのことを知りたくて、後藤先生の本を購入してみた。

ここから広がる自己理解が、また楽しみ。

歳を重ねて、色んな変化が起こるけれど。
ーーその変化を、どうやって良い方向に流していくのか?

そんな試行錯誤もまた楽しい。
自分を知って、どんどん生きやすくなっているのを感じる。

歳を重ねるって、悪くない。

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