宝くじと魔法学校
俺は、世界一運がない・・。
もう9回目のため息を吐く。
俺の手には長方形の色鮮やかな小さい紙が握られている。
この世界で宝くじと呼ばれるものだ。
年に何回の運試しで販売されるもので当たると一億円が貰えるらしい。
運のない俺は運試しと思い1枚購入し・・・当たった!
頭の中で色鮮やかな兎が何匹も飛び跳ねて祝福してくれた。
お金が貰えることよりも最高とされる運が舞い降りたことに興奮した。
そんな矢先、怪物が目の前に現れた。
突然に町の中心に現れ、人々を襲い出す。
俺は、10回目のため息を吐き、手に握った宝くじを見る。
俺は、宝くじに魔力を込めて怪物に向けて投げ放つ。
宝くじは、淡い光を帯びて光速に飛び、怪物の心臓を貫く。
怪物はそのまま消滅し、宝くじも灰となって消え去った。
世界に平和が戻る。
俺は、11回目のため息を吐く。
自己紹介が遅れた。
俺は、ライヤ。
魔法学校を主席で卒業さた世界で1番運のない男だ。
410文字
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