アメリカ現地採用の壁:Background Check
副業で転職活動をして、アメリカで現地採用された。面接で採用が決まってからいざ就職するまでにブランクがあり、そのブランクの一つの原因となったのがBackground Checkというものだった。
Background Checkとは
アメリカには多国籍・多文化出身の人ばかりである。就職するにあたり履歴書(CV: Curriculum Vitae ←ラテン語 )を提出する。しかしこれは自称であるし、諸外国ではCVを盛るのは普通なので信用できない。(一度見学したことあるだけでも、「〇〇した経験がある」くらいは記載する。)
そのため企業が誰かを雇用する前に、最低限の雇用者背景(Background Check)を民間企業に依頼して調べるようだ。
Background Checkの手順
筆者のBackground Checkを行ったのはHireRight社だった。雇用先からHireRight社のリンクが送られてきたので、SSN(マイナンバーみたいな個人識別番号)、ID(パスポートや運転免許証の写真)、最終学歴を示す物(学位記の写真)、最終学歴の学校名・連絡先・在籍時期などをアップロード・登録して待つ。
調べられた項目は下記5つ
・Education:最終学歴
・SS Trace/Credit:SSNから、SSNが有効であるか・生まれや今までの転居歴・名前歴などがを調べられる
・Court Records:裁判歴
・National Sex Offender Registry:全国性犯罪者登録
・Widescreen Plus National Criminal Search:全国犯罪歴
3日くらいで結果が返ってきて、「記載された大学に電話をしたが、有効な回答が得られなかった」と書いてあった。つまり申告した学歴が正しいか確認できなかったと。
なぜ学歴チェックで引っかかったか
HireRight社が筆者の出身大学院の代表番号に電話し、「Hello, 私はHireRight社の〇〇ですが、〇〇(筆者)の学歴について確認したいので電話しています(英語)」と話したのだろう。怪しさ満点。そしてその電話だけで何とか筆者の在籍記録をやりとりするまでの手順を踏めるとは到底思えない。
大学院教授に直接学歴を確認
Background Checkのレポートがイマイチだったため、決まっていた勤務開始日が過ぎても勤務開始はPendingと言われていた。人事に毎日進捗状況を問い合わせても「Pending以外のことは言われていない」という返答だった。
しばらくしてから人事の上の人が出てきて、大学院教授へ直接メールすることで筆者の博士号が本物であることを確認した。それでやっと勤務開始することができた。
まとめ
色んなことがある。人事を尽くして天命を待つことばかりだ。