ブランド財布を(いったん)やめてみた理由
こんにちは、ダイキです。
今日は新しい財布を購入したのでそのレビューと、そもそものブランド財布の在り方について考えてみたいと思います。
新しい財布の購入をお考えの方、これを期に、お財布について想いを深め、色々なブランドを探求してみてはいかがでしょうか??
これまでの財布
まずはこれまで使っていた財布を見てみましょう。
BALENCIAGAのペーパーミニウォレット、グラフィティバージョンです。
バレンシアガの定番財布、ペーパーミニウォレット。このミニマルな意匠に、パンクスピリット溢れるグラフィティが施されたものです。
このグラフィティシリーズは、現在の「BALENCIAGA像」を作り上げたと言っても過言ではないデザイナー、デムナ・ヴァザリアがスタートしたもの。「シティ」などの永久定番的バッグにも容赦なくグラフィティが施され、デムナの反骨精神が存分に味わえる名作となっています。
かなりコンパクトサイズですが、小銭、お札、カードとそれなりに収納力があり、かつ手持ちしやすいサイズですので、わりと使い勝手は良かったと思います。
財布を変えた理由は後述しますが、一番大きな理由は「スナップボタンが取れたから」でしょうか。店舗で修理してもらうと結構な金額かかりますからね・・・
ちなみにレザーが少し茶ばんでいるのは、僕がカバンの中でコーヒーをこぼしたからです(バカ)。
そして新しい財布
そんなわけで、機会があれば新しい財布を探していた今日このごろ。
熟慮の末購入したのは、beautiful peopleの「riders petit wallet」です。
見ての通り、ダブルのライダースジャケットを忠実に再現したミニ財布。Dポケットが小銭入れになっているのが、ライダースの源流を感じて良いですね。
ビューティフルピープルといえば、クラシックでありながら少し癖のあるシルエットと意匠が特徴のブランドと思いがちですが、実はカスタムオーダーを受け付けているほどライダースへの拘りが強いブランドです。
最近は太ったのであまり着なくなってしまいましたが、元々僕はライダースジャケット大好き人間。結局なんだかんだ、ここに行き着くんだなあと思いました。そういえば20年ぐらい前、ブーツや小物にライダースの意匠を落とし込むのが流行ってましたね。(アルフレッドバニスターとか)
人はなぜブランド財布を使うのか?
さて、僕の購入品紹介はこのぐらいにしておき、本題です。
人はなぜブランド財布(ここではエルメス・ルイヴィトンなどいわゆるハイブランドの財布を指します)を使うのでしょうか?
僕は次の3ついずれかの理由があると考えています。
① ブランドの権威性を誇示するため
② そのブランドの世界観への憧れを持ち、入門編として手に入れたため
③ デザイン・使い勝手が気に入ったため
順番に解説していきましょう。
まず、①について。
ブランドの権威性を用いて、使用に際し発揮される様々な影響力を借りる。
インターネット界隈などでよく言われるのは示威的に用いること、平たくいうと「自慢」ですね。財布とは言え、ハイブランドであればそれなりに値段も張るもの。「俺はこのブランドを買えるほどお金を持っているぜ」というアピールに繋げようとするものです。
そういった側面で持つ人もいらっしゃるとは思いますが、その他の理由も勿論あろうかと思います。「コミュニケーションのきっかけ」「周りの人(属しているコミュニティ)に合わせて」「車や時計に見合うものを」「キャバクラでモテるため」などでしょうか。
これらは決して「自慢」ではなく、「ブランドという文脈」を拝借したものになると考えられます。
次に、②について。
財布とは、そのブランドの哲学に最も手軽に触れることができるツールです。
CELINEのトリオンフやマルジェラの四つ糸などの特徴的な意匠。支払いでこれらを見るたびにブランドの世界観の片鱗を味わい、幸せな思いが喚起されるでしょう。
いずれそのブランドの服を身にまとい、世界観に耽溺することを夢見て、登るべき階段の入口として、人は財布を購入するのです。
最後に、③について
「自慢できるブランド」や「世界観」には興味は無く、「それなりの財布を探していたらこれにたどり着いた」というものです。
例えば、僕が使っていたBALENCIAGAの財布。僕もそれなりに店舗や知人を介してハイブランドの財布を見て来ましたが、薄さ・小ささ・使い勝手のバランスがかなり取れている逸品だと思っています。もちろん「それなりのブランドを」という大前提はあるかと思いますが、特定のブランドに拘らず探していた結果たどり着く、ということもあるのです。
なぜ僕はBALENCIAGAからbeautiful peopleに財布を変えたのか
では、なぜ僕はbeautiful peopleの財布を買ったのでしょうか?批判を恐れず言うのであればなぜ「格が落ちる」ブランドを選んだのか?上記のことを踏まえると、次の理由が考えられます。
①BALENCIAGAの世界観に染まれなくなったから
結構大きい理由がこれです。皆さんご承知のとおり、BALENCIAGAは多くのマニアを抱える大人気ブランド。僕も先述のデムナが就任した初期の反骨精神が好きだったのですが、最近はそれが行き過ぎて、プロレタリア文学のようなある種の皮肉さを感じることも・・・(※個人の感想です)(「BALENCIAGA ゴミ袋」とか「BALENCIAGA IKEA」で検索してみましょう)
そんなわけで、BALENCIAGAの向かう先に共感できなくなり、自分はこの財布を持つべきではないな、という思いが強くなりました。
②「ブランド」で示威的行動をする必要がないから
よく考えたら、僕の友人関係は「オシャレにあまり興味がない」人と「オシャレに興味がありすぎる」人に二極化していることに気づきました。
前者に対してはブランドを示してもあまり意味がないですし、後者に対しては逆にブランドに頼らなくても良いものは良いと理解してもらえます。
実はBALENCIAGAの前はGANZOの財布を使っていたのですが、知ってる人には結構喜んでもらえるブランドだったりしました。
そんなわけで、あえてハイブランドの財布を使っていく必要はないと思ったりしたのです。
③スナップボタンがブッ壊れたから
先述のとおりです。まあ、地味に悲しいですよね・・・
自分の好きな財布を使っていこう
以上、僕が財布を変えた理由でした。
もちろん上記の内容はハイブランドの財布を使う人を否定するものではまったくなく、またその動機には純も不純もないと考えています。
ハイブランドの財布は勿論そのブランドの世界観を感じられる素晴らしいものですし、ハイブランドではない財布にも良いものは沢山あります。
皆さんもぜひ、様々なブランドを見て、自分の思いにピッタリの財布を見つけるための旅に出てみてはいかがでしょうか。
では今日はこのへんで。最後までお読みいただきありがとうございました!