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中小企業の「ひとり広報担当」が1年目にやったこと

1年前に環境機器メーカーに転職して広報担当に任命されました。
社員数は30名ほどの地方の中小企業。
広報専門の部署なんてものは当然なく、広報担当は自分一人だけ。
これまで企業広報の経験はありません。
このnoteではそんな知識も経験もない「ひとり広報担当」が1年目にやったことをご紹介します。
同じような境遇の方の参考になればうれしいです。


会社情報を充実させる

この記事の下で紹介する書籍にwebサイトの会社情報を充実させることが大事と書かれていたので、まずは自社サイトの会社情報と沿革の情報を充実させました。

なぜ会社情報を充実させるのが大事かというと、メディアの方が取材先として調べるときに会社情報が充実していたほうが記事や番組のストーリーを描きやすいから、とのことでした。

実際にテレビ取材をしていただいた際に、ディレクターから「webサイトに沿革情報がしっかり書かれていて、なぜ創業者が会社を起こそうと思ったのか、どういった変遷を経て現在に至っているのかわかりやすく番組の構成に役立った」と言ってもらえました。

SNSやブログで情報発信する

それまでは新製品の発売やキャンペーンを行うときくらいしか情報発信を行っていなかったのですが、自社製品に関するお役立ち情報や導入事例をブログ記事にしたり、SNSで発信していきました。

それほど反響があるものではないので発信していることに意味があるのか不安になることもありますが、取材を受けたときに記者の方から「事前に見たYouTube動画が参考になった」と言ってもらえました。
こういったことがあると励みになりますし、即効性はないけれど地道に発信し続けることが大事なのだと感じました。

プレスリリースに社会性をもたせる

これまでのプレスリリースは自社の伝えたいことを一方的に配信していましたが、広報向けのセミナーや参考書籍で「社会性や話題性を組み合わせることが重要」だと学びました。

たしかによくよく考えれば当たり前のことですが、テレビのニュース番組や新聞で取り上げる際に自社の伝えたいことだけでは価値がない情報です。
それが社会とどのような関わりがあるかが加わって初めて報道する価値がある情報になります。

今はプレスリリースを配信する際はそれを読むメディアの立場になってプレスリリースを作成するようにしました。ただ、言うは易しで社会性をもたせる情報発信が常にできているかというとまだまだだと感じていて、今後も精進していきたいところです。

メディア掲載実績ページをつくる

自社サイトにメディア掲載実績ページをつくり、いつどのメディアに取り上げられたのかがわかるようにしました。

これはメディアが気になった会社を調べるときにメディア掲載実績を見て「他のメディアが取材したということは取り上げるだけの材料はありそうだ」と思ってもらえるように用意しました。ただ、その効果はまだ確認できていないので今度メディアの方に訊いてみたいと思います。

直近1年のメディア掲載実績は?

こうした取り組みの積み重ねと運もあっていくつかのメディアに取り上げていただけました。
直近1年間のメディア掲載実績は以下のとおりです。
※広告は含んでいません。

  • 新聞記事掲載:5件

  • テレビ放送:6回

  • 書籍掲載:1回

新聞は全国紙の地域版や地方紙に記事にしていただきました。
テレビではドラマの作中に自社製品を出してセリフに社名を入れていただいたり、BSビジネス番組でまるまる自社の特集をしていただいたりしました。
テレビの全国放送があると、放送日直後はwebサイトからの問い合わせや電話が多く、やはりテレビの影響力は大きいと感じました。

メディアに掲載されると取引先やエンドユーザーの方から「見たよ」と言っていただけたり、中には放送直後にECサイトからの注文が急増することもありメディア掲載の成果が実感できました。

ただ、これらの成果はご紹介した取り組みだけではなく、これまでの企業活動も多分に影響していると考えています。
なにより私自身が広報を担当して1年目で経験が浅いため、上記の取り組みにどの程度効果や再現性があるか自信がないのが正直なところです。
今後はある程度狙ってパブリシティにつなげられたらいいなと思います。

とにかく地道な情報発信が大事

以上、ひとり広報担当が1年目にやってきたことをご紹介しました。

ひとり広報担当の中には自分と同じように専門知識が乏しかったり、社内に相談できる人がおらず自分のやっていることに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

それでも地道にコツコツ情報発信を続けていればいつか誰かに届いてメディアに掲載してもらえることもありますし、それが呼び水となってまた別のメディアに取り上げてもらえる可能性もあります。実際にメディアの人に尋ねると思いもよらなかった発信を見てくれてそれがきっかけになったことも何度かありました。

発信したところで毎回反響があるわけではないので、不安を感じることも多い広報活動ですが、発信しないことには何も始まりません。

ひとり広報担当のみなさん、地道な情報発信を続けていきましょう!

参考書籍


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