「元恋人の本音、さすがに凹む」
「もう連絡をしてこないで」
結構前のことだけど、元恋人からそんなLINEを送られたことがあります。そのときはもう彼女と会えないのだと覚悟をしました。
だけれど直感って当たらなくて、数週間後に2人で食事をしています。よかった。
しかし
その当時、ちっぽけで未熟である僕は、スマホの画面を見つめながら「彼女はもう本心がなくなったのだ」と決認をしたのです。
このときのことを振り返ると。
なんとなーく僕はこれまで、どれだけ酷いことを言われようと、人間というものには「本心」があって、それが「黒」か「白」に染まっているから、ストレスや八つ当たりで酷いことを言われようとも、それは大したことではない。本心は別にあるのだと思っていました。
だからこそ、あのとき、元恋人からあそこまで酷いことを言われて、ついに「本心」そのものが離れていったのだと思いました。
「〇〇さん(元恋人)がそんなことを思うはずがない」
心のどこかで分かってはいたのかもしれません。
だけど1ヶ月のあいだ会うたびにキレられて、なんども拒絶の言葉をかけられて僕としても辛いものでした。
たぶん、精神的に彼女の不安定な時期だったのでしょう。
今ではそう思えます。当時は何度もブチギレられて、いきなり帰られたりして、最後は「もう連絡してこないで」というLINEがきて、流石にそのときは「終わった」と色んな意味で思ったのでした。
はい。
まあ一応
LINE でお互いに謝って、そのあとでまたよろしくと言ったけれど、そのとき、それこそが仮初の言葉だったと思う。
これが送ったLINEです。
すこし要約しています。
僕な方から。
「このあいだはごめんなさい。〇〇さんを傷つけるつもりはなかったのだけど、言葉足らずで〇〇さんが幸せになれないというように言っているみたいになった。元恋人なのだから、今後も大切にしたいと思っている。またいい関係でいよう」
そして翌日に返事があった。
「私のほうこそごめんなさい。元恋人っていうことで甘えてしまって、すぐ思ったことを言ってしまった。」
そして平穏に戻ったと思ってまた会ったのだが、そこれでもまた彼女にキレられた。
それでね、なにが言いたいのかというと。
恋人のそういうところを好きでもあるのだけど、、気分屋で本当の心の底から「好き」と言ったり「嫌い」と言ったり「不安」と言ったり「大好き」と言ったりする。
ぼくの理論は「本心は変わらない」というものだったけど、あの人は、ほんとうに「本心がコロコロと変わる」のだ。
「まだら模様」
そういった心があっていいのかなと思ったのです。
大学のときにバンドを諦めて以来、こうやって執筆家を目指して10年以上文章を書き続けられるけど、たぶん、かなりそこには「潔癖主義」があるのだと思う。
なにごとも一色なのだと本質を突き詰めたがる。
だから
ああやって、あっちにいったりこっちにいったりするのが心を見させてもらって勉強になった。
そういうのが人間でいいじゃんと。そう思わせてもらいました。
ちなみに、恋人とはご飯を食べにいっています。まだこの関係性がいつまで続くか分からないけど、なんだか彼女といると色々勉強になるなと思っているのでした。
終わり。