新しい事に手を出す前に、まず今与えられた環境で圧倒的No1の結果を出せ
今やっている仕事や商売が調子悪いから、何か新しい仕事や事業を見つけたい。最近そういう話をよく聞きます。
しかし、今自分の手足が届く所以外の事を考えてはいけないのです。
小売業をやっている人があまり調子が良くないから、新たに飲食業に手を出そうと考える、これは失敗の元です。
フラフラと新しい事に手を出すとほとんどの場合、本業がおろそかになりその上新規事業も上手くいかず、今まであった収入も途絶えて全部がダメになります。
今の本業はもう飽きたから他の事をしたい、それは間違いです。飽きてからが本番です。
新しい事に手を出すのではなく、今自分がやっている商売をどうやったら改良できるか考えるのです。
それが高い所へいく最短ルートです。すぐに簡単に儲かるおいしい話なんてありません。あなたに簡単なら他の人にも簡単なのでそんなネタはすぐに使えなくなります。
世界の松下電器を作った松下幸之助さんは最初、電器屋をやっていて電球のソケットを作っていました。
電器屋をしている時は電器屋でただ一番になろうとしただけです。
上へ行ける出世の機会というのは、今自分の手足が届く所に必ずあるものです。あるのに見えていないだけです。
それをいっぺんに上に行こうとするから、どうしたらいいか分からなくなって悩んだり転んだりしてしまいます。そういう事は絶対にしてはいけません。
いわゆる「自分探し」で迷ったり悩んだりして動けなくなってしまうのも、いっぺんに高い所に行こうとするからです。
今自分ができる事だけやるのです。今自分ができる事で、上に向かう正しい努力をしていれば誰でも自然に上に行くようになっています。
世界の松下すごい、と思うかもしれませんが別にすごくはありません。
一つずつ自分の手の届くことをやっていけば富士山に登るのと同じく、
自然にどんどん上に行くようになっているのです。富士山の山頂にいる人は別にすごくありません。一歩一歩登って行けば誰でも山頂に着く、ただそれだけです。
フラフラと新しい事に手を出す前に、今与えられた環境で圧倒的No1の結果を出しましょう。
そうやって一生懸命自分のできる事をしばらくやっているとまた何か出てきます。
次のチャンスは必ず一個上に出るものです。横の努力をしてはいけません。途中でフラフラ登る山やルートを変えるのは効率が悪いです。
今のルートで上に上がる努力をすればいいのです。そうしていれば手がかり足がかりになるものが必ずでてきます。反対に何をやっても全力で一生懸命やらないとそこからは何も学べません。何をやるかは対した問題ではなく大事なのは物事向き合う姿勢です。
だから別に難しいことはありません。
いきなり高い所に行こうとするから難しくて悩んでしまうのです。
新しい事に手を出すのではなく、今やっている本業を一個ずつ改良ゲームだと思って一歩一歩上へ積み重ねていく、これが高い所へ行く最短ルートであり唯一の方法です。