私が今年読みたい学びの本 3選
「今年学びたいこと」という特集に乗っかり、私が今年必ず読みたい!と思っている本を3冊、ご紹介します。以下に挙げるキーワードが気になる方にとって、何かの参考になれば幸いです。
1.『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版』
「NVC(Nonviolent Communication)」をご存知でしょうか。米国の心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ氏が提唱したもので、日本語では「非暴力コミュニケーション」と呼ばれます。
私は昨年(2023年)、とある講座でNVCに出会いました。それは、私にとって人生がガラリと変わる出会いでした。
NVCを学び始めてから、「私は今、どんな感情を持っているのか?」「その感情の奥には、どんな望みがあるのか?」を常に自分に問うようになりました。それにより、自己理解と自己受容が進み、家庭や職場での人間関係もスムーズになったように思います。
本書はそんなNVCの基本をぎゅっと凝縮させた一冊。NVCの方法が豊富な事例とともに解説されています。「うまく意思疎通ができない」「身近な人に自分のことをわかってもらえない」などコミュニケーションに悩んでいる方はもちろん、「自分が何を感じ、何を望んでいるかがわからない」という方にもオススメです。
昨年、一度読み通したのですが、書かれてあることを表面的には理解できても、日常生活で実践し続けることは難しいと感じています。そこで、改めて今年も読み返したいと思います!(一度と言わず、何度でも)
2.『対立の炎にとどまる』
2冊目も、1冊目の紹介で触れたNVCの学び仲間から勧められました。著者のアーノルド・ミンデルは、個人や集団間の対立を扱うプロセスワークやワールドワークの創始者。
プロセスワークやワールドワークが何なのか?は私自身もまだよくわかっていません。ただ、私は組織開発やコミュニティづくり、そして"本当の意味での民主主義(多数決ではなく、それぞれの立場や意見を理解したうえで集団の意思決定をするようなイメージ)を実現するにはどうするか?"に興味があり、それならこの本がオススメだよ、と仲間が教えてくれました。
現在半分ほど読み進んでいるのですが、とにかく読むのにすごく時間がかかります。様々な人種・民族・宗教間の対立や差別を扱った事例が紹介されているのですが、非常に複雑な問題を扱っているので、丁寧に読んでいかないと、すぐにわからなくなってきます。しかし、それらの事例によって、自分がいかに世界を偏った視点で見ているのかに気づかされます。
世界で起きているテロリズムや紛争問題、人種差別などの問題に興味のある方も、きっと多くを得られる著作だと思います。
3.『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』
3冊目は1,2冊目と毛色の異なる本です。
シュタイナーといえば、私には「シュタイナー教育」のイメージしかありませんでした。ただ、それはかなり表面的な知識であって、シュタイナーの著作の世界はもっとずっと奥深い!ということを、歌の先生から教わりました。彼の著作のうちでは、本書がもっとも入りやすいようです。これはまだ冒頭を少し読んだだけですが、一文ずつ丁寧に読み解いていくべき本なのだと感じます。
以上、3冊をご紹介しました。いずれもじっくりと読みこなしていきたいタイプの本なので、今年はたくさんの本に手を出すよりもこの3冊に集中して、学びを深めていきたいと思います。