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おせち(?)のリメイクで田舎風の五目おこわ

幕前の口上

うちはおせちっていうほどのものは作らないのですが、常備菜的な煮物は作ってあって、朝とかお昼とか、ちょっと一品二品欲しいかな〜と言う時に添えてて。
ただ、ほぼ同じものが3日も4日も続くと、もう、飽きた〜、というか箸をつけてもらえなくなる前になんとかするのが調理人の務めでございます。

シチリアにお住まいのKaorina091さんが時々前日余ったお料理を、素敵にリメイクされてて。
味が染みたり馴染んだりしたものを使いこなすのも楽しいかも、と思い立ってのお料理。ご笑覧いただけると嬉しいです。

舞台準備

これが素材(?)の煮物たち。甘辛く作ったきんぴら、鰹出汁と薄口醤油ちょろっとで作った筍の煮物、ごま油で炒め煮して甘辛く味付けしたぜんまい。一口大に切り直したもの。相変わらずの茶色のオンパレード(笑)。ってか、これ、山〜な、田舎のばっちゃんたちが作るようなものばっか。。。育ちは争えませんですね(笑)。
この材料だと、火薬、じゃ”料理は爆発だ〜”になってしまう、、、いつもやってますが、、、、でなくて加薬ご飯かな〜、でも寒い日なので、あっつあつのまま食べたいな〜、と言うことで、おこわにすることに。加薬ごはんなら精進料理なので肉とかはご法度ですが、ちょっと寂しいので、肉を。あとお出しが出る茸とかも入れることに。これで本当の五目に。

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第一幕 餅米の準備

なぜか買い置きしてある餅米。作って欲しいのアピールかしらん?
餅米は粒が脆いので、優しく研いで、濁りがなくなるくらいまで水を変えて、2時間くらい浸して。あとで湯炊きするので、このぐらい浸せばOK。

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2時間後。水吸って2割ぐらい膨らんできた餅米。粳米より白さが際立ってて、この感じ好き!、ってまたちょっと変態が顔のぞかせてます(笑)。

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蒸す30分くらい前に上げて、水気をよく切って、濡れ布巾かけてかわかないように。

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第二幕 具材の準備

鶏胸肉の皮を取って、肉も皮も一口大に切って、軽く塩胡椒。お酒少々振って、15分くらい馴染ませて。

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フライパンに薄くごま油ひいて、中火の弱火で皮を炒めて脂を出して。少し焦げ目がついてきたら、みじん切りの生姜加えて香りを立たせて。

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ここにお肉投入。皮の脂で炒める感じ。うすく焦げ目がつくくらい。お肉いじりすぎると旨味が抜けるから、時々返すぐらいが良い、というのが野崎洋光師匠の教え。

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茸は、舞茸は、前日から陰干ししてたもの。いい感じで干し上がってます。
干した方が、風味も味も良くなるので、時間がある時はこれで。

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フライパンに投入。軽く火が通るくらい。

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入れるものが山〜な感じなので、田舎のばっちゃんたちが作るような味付けに。料理酒、みりん入れて、ひと煮立ちさせてアルコール飛ばしてから濃口醤油で味を作って。水を吸わせた餅米と合わせるので、少し濃いめの味付けに。
干した舞茸と鶏肉のお出しだけで、うま〜〜〜。このまま豆腐と牛蒡入れて食べたい感じ、、をぐっと堪えて次へ。

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ちょっと食感のアクセント欲しいな〜、で蓮根入れることに。少し厚めに切って。

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酢水にさっとつけて変色防止、ってよく考えたら濃口醤油使うからいらなかったかも。良く考えてから行動しましょうね〜〜〜ですね。

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茹でて火を通して。最後に蒸すので、ぎりぎりくらいで。

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湯切りして、表面の水分飛んだら、フライパンに投入。ひと煮立ちさせたら火を止めて蓮根にも味を馴染ませて。。。。。ふと気がつくと、人参とこれ勘定に入れると七つだから七目おこわ?!、とよしなしごとはおいておいて。

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第三幕 餅米の湯炊きと具との合体

味を染み込ませるのと、蒸す時間を短くするために、軽く湯炊き。これやれば、餅米一晩水に漬けておかなくてすむので。
一旦具材を取り出したお出汁を沸騰させて。

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水切りしておいた餅米投入。火は中火のままで、底から返すようにしながら混ぜて。ここで混ぜすぎると餅になってしまうので、寿司飯を作る時のような感じで。

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汁気がほぼなくなるくらいまでお出汁をお米に吸わせたら、火を止めて具材投入。この時もさっくりと全体を返すような感じで練らないように。五目お餅にはしたくないですからね〜。

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第四幕 蒸し

蒸籠に硬く絞った蒸布敷いてから入れていって。真ん中に蒸気の通り道の穴あけて。

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強火でが〜っと15分くらい蒸上げ。強火で蒸した方が餅米の粒感が残って好みなので。

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第五幕 フィナーレ

トッピング用の海苔を軽く炙って香りを出してから細い短冊切りに。

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どーんと蒸し上がり。蒸籠に入れたままにしておくと、20分くらいは湯気がたつまんまなので、お代わりしてもあつあつのまま食べられます。

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海苔を散らして、ほっかほかをいただきます。

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具材は味ができてるので、作るのに手間かからないし、具沢山で、それぞれの具の味付けが違うのと、少し苦味がのこるぜんまいや蓮根の食感のアクセントもあって食べ飽きない良い感じ。
おかげで、三食分作ったつもりが二食分になってしまって、嬉しい誤算。
ということで、リメイク成功でございました。
(歌舞伎調で)ことしも、春からぁ、えんぎ〜が〜、いいわぃ〜〜〜〜。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
明日の一日も、素敵でありますように。

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公園で見つけた紅楓の実。ちょっと不思議な形。


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