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分けてあげたい時間

夏休み中もそれはそれは楽しそうに、毎晩自分の部屋でゲームをしていた息子。

その隣りの娘の部屋で寝ている母さん。

夜中に目を覚ますと、隣りの部屋から声が聞こえてくることがある。

ボイスチャットをしながらゲームをしているのだろう。

それが気になって眠ることができない!

な〜んて


繊細さを持ち合わせていない母さん。


声が聞こえようが、おそらく数十秒後には夢の世界に戻ることができる。


それに比べて、夫は少しの物音でも起きてしまうらしい。


最近では、夜中にトイレに起きる回数も増えてきたとのこと。


年齢を考えても、ちょいと早すぎやしないか?


息子の部屋から離れているにもかかわらず、声で起こされ、トイレで目覚め、熟睡できていないようだ。


毎晩毎晩、夫が廊下を行き来していることさえ知らず熟睡している妻。


先日は、和室のソファーで寝てしまっていた娘を夫が起こしてくれた。


トイレに起きた時に下の明かりがついていたので、気になって確かめにいったら寝ていたみたい。


夜中に帰ってきた息子の時間もだいたい知っている。


夏休みの息子は、遊びに行ったまま友達の家に泊まったりしたこともあった。


泊まることを知らなかった夫は、帰ってこないのでずっと気になっていたようだ。


そんなにあちこちに気を配っていたら、疲れてよく眠ることができそうなものなのだが。


あらためて振り返ってみると、子供たちが赤ちゃんだった頃、3時間おきのミルクなど夜中にわたし起きていたんだよなぁ。


夫は単身赴任中だったので、平日の夜は母さんだけだったからオムツ交換も全て。


介護中も下からお義父さんの足音が聞こえたら、トイレから部屋に無事に戻るのを確認してから眠っていたような気がする。


ということは


「必要に迫られれば、母さんも起きることができるってことよね?」


「今は気になることがないので安心して眠っているってことよね?」


と言ってみたが


そうだね〜と同意をしてくれる家族は誰ひとりいなかった。


そんな話をしてから数日後。


「お母さんもう寝てた?」


「起きてるよ」


「今、駅についたけれど、雨がすごいから迎えにきてくれない?」


とかかってきた息子からの電話。


時計の針は


21時。



小学校の高学年であれば、まだ起きている子もいそうな時間である。

どうやら母さんは、早くに寝るキャラとしても家族の間で確立されているようだ。






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